かぶれの世界(新)

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LCCデビュー

2015-03-09 21:51:24 | 旅行記
思い立って急遽1週間田舎に帰ることにした。3日で済む用事だが、折角なので金曜日まで滞在して田舎でやりたいことをやる予定だ。先々週西九州をパック旅行した時、帰途経路を変えて四国の実家によろうと思ったが適当な交通手段が見つからなかった。東京からだと全国どこでも放射状に展開するフライトがある。だが、東京外周の道路が中々出来なかったのと同じで、地方都市間のフライトはあっても接続など考慮されてなく不便だ。

息子が一昨年LCCで家族をつれ母に顔見世に来てくれた時、私もいつかと思っていた。今回2年越しのLCCデビューとなった。東京駅から成田まで900円の直行バスを利用した。八重洲口乗り場に予め予約購入した便より早目に着いたが、15分前の便に変更してくれた。出足は順調だった。成田第2ターミナルの南側の1階がLCCの国内線に対応しており、歩く距離が長くどこを通っても売店など華やかな部分が殆ど無かった。

搭乗待合室も椅子だけの殺風景な景色だが私は気にならなかった。90年代の米国の田舎の飛行場はそんなものだった(今どうなのか知らない)。スマホをいじくっている女の子の横に座って聞くと、WiFiが来ているようだったが認証に手間取り接続できなかった。最終的に実家に着くまでこんな調子で使えなかった。

この辺からLCCの旅は暗雲が漂い始めた。松山からのフライトが20分遅れて到着するので、折り返し便も20分遅れる予定だと放送があった。だが、飛行時間を計算すると十分余裕があるので取り返せるだろうとたかをくくっていた。ところが、日曜夕方の便は満席で全員(旅慣れしてない乗客らしい)が持ち込み荷物を所定の棚に乗せるのに時間がかかり、次に離陸しようとすると順番待ちの飛行機の長い列があった。

それでも松山飛行場には予定通り20分遅れで着陸した。ホッとしたら今度は飛行機から乗り降りする可動式の橋が、先着の飛行機に使われていて更に20分遅れでやっと降りたが、その時には実家方面に向かう直行バスは出発済み。ここから迷走が始まった。息子や娘はスマホを駆使して最適の交通手段を直ぐに見つける。だが、私は目星をつけたバスの運転手に聞いて回り、当てずっぽうで代替交通にJRを選び松山駅に行った。

そこで30分待ち宇和島行きの各停に乗ったが、途中の伊予市駅で後から来る特急を30分待つと運転手が放送して気づいた。運転手はこの列車が一番時間がかかると気の毒そうに質問に答えた。やむなく特急に乗り換え大洲駅まで行きタクシーを拾い、途中で弁当を買い込んで実家に着くと予定より大幅に遅れて10時過ぎだった。母がよく使っていたタクシー会社で母をよく覚えていてくれ助かった。直行便バスに遅れた後は事前準備が無く行き当たりばったりだった。

今日は実家に置いてある車を調整し動くことを確認した後、雨の中松山に行き用事を済ませた。その後大洲にとって返し銀行から母の介護費用を引き出し、農協の銀行に行き母の口座に振り込んだ。農協の口座から介護費用を 振り込んでいるのだが、残高がネットで確認できないので時々窓口までいかなければならない。

銀行の担当は同級生の娘が転勤から復帰していた。農協の窓口の女性も馴染みで両者とも事情を承知しており、母の口座の出し入れをスムーズに終わらせることが出来た。「まだ姓が変わってないじゃないか、30過ぎて大丈夫か」とか「紹介してやろうか」とか、「2年経って慣れたね、でも転勤かもね」、「そうなんですよ、定期異動は4月、ちょっと不安」とか、最後には挨拶を兼ねていつもの軽口を叩いてLCC初体験の疲れがとれた。■
コメント
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