かぶれの世界(新)

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私的・マネー逆流のインパクト

2015-03-13 22:26:39 | 社会・経済
今、成田から東京行きのバスの中から原稿を書いている。田舎にいる間にずっと気になっていたことがある。この5日間で世界を自由に移動するリスクマネーの流れがすっかり変わった。これまでは一人勝ちと言われれ絶好調の米国経済で、世界のリスクマネーが一方的に米国に流れていた。

ところが、余りにも勝ち過ぎて金利上昇が早まるかもしれないと市場は先読みして、投資家のリスクマネーが米国から日欧へと流れを変えた。日欧の中央銀行が今後も金融緩和を続けのに加え、日本企業が賃上げ姿勢をとるのは継続的な収益構造が確立されたと高く評価した結果と報じられている。

以前は東京証券市場はNY市場の鏡(ミラーマーケット)と言われ、日経平均は前日のダウ平均の上げ下げをそっくり反映した結果になっていた。ところが、このところダウ平均が大幅に下げたというのに日経平均は記録的な上昇といった具合に全く逆の結果が続いている。

この現象は正にリスクマネーの流れが変わった、「マネー逆流」といって良いと思う。海外投資家の日本企業評価が非常に高くなったとなれば、アベノミクスの成功といって良いのだろうか。必ずしもそうではないと私は思う。その領域までには達してないと思う。否定的ではない、成長戦略の成果は出て来るとしてもこれからだと。

今回のマネー逆流の背景は、円安とか金融緩和の効果に加え、日本経済が停滞しても儲けが出るように日本企業が構造改革した効果が出始めたという側面があるように感じる。アベノミクスの直接的な効果とは言い難いがこれも構造的な変化の一つで一時的ではなさそうだ。

ということで日本企業の株を持っている投資家は万々歳だろう。だが私は持ってない、蚊帳の外にいる。このリスクマネーの流れが変わり始めたと感じ始めた頃から私の金融資産はじり貧になった。日本経済を信用せず海外物件に投資していたのだから当然の結果だろうが、兜町界隈を歩く人達のニコニコ顔を見ると何だか悔しい。■
コメント
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