かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

川崎中一殺人報道が問うたもの

2015-03-18 21:57:17 | ニュース
ようやくセンセーショナルな報道が沈静化した。これだけ注目を浴びたのは高校生3人が中学1年生を残忍な方法で惨殺したからであろう。この手の事件の場合、マスコミは犯人探しと事件を見逃した学校や教育委員会、警察などの責任追求に熱中するのが常だ。しかし、今回はどこにも明確な非が見つからず被害者の発するサインをどうやって見つけるかが課題と総括し、他のネタ探しに移ったようだ。

今回の事件報道が問いかけた問題はマスコミ視点であり、彼ら自身の問題を巧妙に避けたものだったと私は考える。しかも彼等は薄々気が付いているのに自ら指摘して軌道修正できなかったと思う。報道は圧倒的に被害者のプライベート情報であり家族を含め丸裸にされたといって良い。一方で加害者の情報は未成年であるとして極めて制限されていた。こんな不公平なことはない。だが、マスコミ自体が縛りにかけられていた。

マスコミ報道によればその縛りを暴力的に解いたのがネット情報であり、一部の週刊誌であった。マスコミ自体は沈黙を保った。私は18歳の高校生は大人と同じようにやったことに責任を問われるべきであると思う。選挙権と同時に刑事責任もあると法改正すべきだ。もし犯人が未成年というだけで守られるなら、その代わりに親が刑事責任まで問われることはなくとも、社会的な制裁を受けるてもおかしくないと思う。もっと強い歯止めが必要だ。

マスコミの言う様に被害者の発するサインを見つけるのも重要だが、18歳高校生の不良グループを矯正することが何故出来なかったのか何の議論もないのに違和感がある。彼等が犯罪を犯す恐れのあるグループであるのに放置し、被害者が出るのを待つだけで良いのか。多分見分けがつかないのだろう。だが、マスコミが被害者の出すサインを見つけよと提案するなら、不良グループが重大犯罪を犯す前に何とか察知して指導なり嬌声なり出来ないか議論すべきだ。ゲストには教育関係者だけでなく、犯罪の専門家もよんで意見を聞くべきだ。

一方、マスコミが部分的に伝えたネット告発者は結果的に犯罪者を放置してしまう事情を反映して私的な制裁を加える意図があったのかもしれない。だが、どんなケースでも私的制裁をしてはいけない。日本は法治国家だ。彼等はインターネットが匿名であることをいいことに犯罪を犯している。彼等は殺人犯ほど極悪ではないが、私的制裁も犯罪である。徹底的にネット犯罪者を追及して見つけ出し、責任を取らせなければならないと思う。警察はそういうメッセージを発し、マスコミは報じるべきだ。■
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする