かぶれの世界(新)

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私的・田舎暮らしの最新状況

2015-03-10 15:01:05 | 日記
朝起きるとボタン雪が降り庭の木々が白くなっていた。暖かいはずの四国に来たというのにそれはないだろう。このところ旅行すると予想外の気候に見舞われる。昨秋紅葉を追って東北に行った時、十和田湖の初雪にぶつかった。思い出すと真っ白な雪に覆われた十和田湖と奥入瀬渓流の風情はそれはそれで悪くなかったが、南国育ちの私にはとにかく寒かった。

先月も暖を求めて西九州に旅行した時は、海に出るたびに冷たい強風が吹き風邪気味になってしまった。九十九島巡りもイルカウォッチングも素晴らしい体験だったが、2週間たった今でも最初に思い出すのは寒風に参ったことだ。年をとって温度変化に弱くなったせいかもしれない。

今回このタイミングで四国の実家に顔を出したのは季節外れの南国の雪を経験することではないが、来てみて実際に体験して成程と思うことも幾つかあった。先ず実家の庭は昨年9月に帰京した時と殆ど変ってなかった。実家の庭や畑の手入れという点では春と夏に田舎にいる方が断然効率が良いことを改めて実感した。半年以上空き家にすると自治体は法的処置をとれるという法改正を多分に意識していることもある。

ここも少子高齢化の先進地帯の田舎で、同時に完全な車社会だ。自宅のある東京郊外のスーパーの周りは自転車が駐輪場から溢れているが、ここでは広い駐車場に多くの車がいる一方で自転車はスーパーの壁側に数台止めてあるだけ。自宅からスーパーまでは遠すぎて自転車では後期高齢者には無理だ。自転車で何度か転倒した母を近所の方に助けて貰ったことが何度かあったと聞いた。田舎の一人暮らしは本当にタフだ。

ガソリン価格が下がったのは車社会の田舎では凄く助かっているように感じる。母が今でも農協組合員なので私も農協傘下のガソリンスタンドの割引カードを持っている。隣町の以前独立系だったはずのセルフ・スタンドが農協系に変わっていたので、昨日そこで給油するとリッター131円で全国的にみても安いと思った。

介護施設への支払いは母の財布代わりになっている農協銀行(JAバンク)の口座引き落としで対応している。年金給付から農協や森林組合・水利組合などへの各種支払も同様だ。この地の人達の生活に深く組み込まれている。アベノミクスの成長戦略の一環である農業改革が手こずるのもある意味理解できる。

だが、農協銀行の現状はIT化が決定的に遅れており、定期的に窓口に行って残高確認をしないと支払遅れの事態が起こる。昨日母と口座がある農協支所に行き残高確認し半年分のお金を預けた。馴染みの責任者に相談すると、今後電話で残高問い合わせに応えるよう支所内で話を通しておいてくれることになった。

直ぐにIT化出来ないがその代り人と人とのコミュニケーションで対応してくれる。IT化も時間の問題だと思うが、田舎生活にはこういう温かみのあるコミュニケーションで成り立っている所もあると実感した。因みに支所内の銀行業務は全て女性職員、責任者も女性だった。止む得ないのか、進んでいるのか、どっちだろう。■
コメント
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