かぶれの世界(新)

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暴論・大阪ダブル選挙考

2015-11-24 18:08:49 | ニュース
22日実施された大阪府知事・市長選挙は維新の圧勝に終わり、早速来年の参院選など国政への影響に重点を置いた報道がなされたように感じる。大阪都構想を問うた5月の住民投票で維新案は否定された時、「大阪市民の大馬鹿野郎とか、今日のことしか考えない高齢者に将来のことを決めさせてはいけない」と暴言を投稿した。

にもかかわらず、何故今回は維新が勝ったのか議論する。東京都民の私から見ると5月以降大阪では何も起こっていないように感じた。報道では大阪都構想に代わる何かが議論され進んだという状況が全く無かったので大阪の人達はもう一度維新にやらせてみようと票を投じたと推測する記事を見かけた。

多分、それもあろう。だが、そんなことは初めから分かっていたことではないのだろうか。そもそも自民党・民社党・共産党が連携して選挙を戦うなんてことがあり得るのだろうか。政策的に自民党は維新に最も近い政党であり、共産党はもっともっとも遠い政党のはずだ。最初から自民と共産が組むなんてありえないと思った。

野党共闘に違和感を持った自民党支持者票の多くが維新に流れたのは当然と思う。安保法制の時と同じ構造的なものを感じる。民主党と共産党の共闘に強い違和感があった。民主党は国の安全保障のためにやるべきことの議論を封印して、ただ反対の為の反対をして共産党と組んだ。共産党と同じなら民主党の支持率が10%にも満たないのは当然だろう。

もう一つある。住民投票時には高齢者票が大阪都構想否決に決定的な役割を果たした。今回、投票率が低かったのが影響したのかどうか手元にデータが無い。私の推測は、人々の考えはそう変わってないが、高齢者の棄権が他の年齢層より多く投票率低下に貢献し、それが結果的に維新の勝利に結びついた。

更にもう一つ暴言。大阪都構想反対の特に市議会議員は、議席という既得権益が無くなるのが嫌なのだと感じる。それなら非維新がイデオロギーの違いを投げ打って全て反対に回る理屈が通る。それなら5月以降の無策ぶりも納得できる。

最後に暴論の言い訳。少数派の代弁者としての共産党の役割を否定している訳ではない。更に、私自身も高齢者だが将来世代を担う若者の為に我慢する覚悟はある。子供の頃は戦争直後で、何も無い生活には慣れている。幼稚園の子供の声がうるさいとクレームする積りはないし、高速道路を逆走して未来を担う若者を死なせないよう精一杯気を付ける(少し不安)。■
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