かぶれの世界(新)

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緑の血

2015-11-30 17:18:45 | 食・レシピ
先週家内の実家から大きい箱一杯のキューイとみかんを送って頂いた。沢山詰め過ぎたか運送中の扱いが乱暴だったせいなのか、大ぶりのキューイの半数近くが潰れていた。今回いつもと比べて酷く潰れていた。家内はもう捨てるしかないと言うので、私は「潰れても味は変わらない、それなら俺が食べるよ」と待ったをかけた。

翌日、家内や息子が仕事に出かけた後潰れたキューイをより分けて食べた。傷んだまま放置しておくと辛くなり、さらに時間が経過すると酸っぱくなる。若干辛みがあるものもあったが、殆ど総て甘くて美味しかった。潰れて無く固い部分は包丁で、柔らかい部分は手むきで皮を剥がし、底が深めのお皿が一杯になるまで盛って食べた。

多分十数個むいたと思う。それを1日かかって食べたが、全部は食べきれなかった。夕食はいつもの様に食べれたから、多分キューイ用の胃袋は別にあるのだろう。翌日になっても特別体調に変化はなかった。便の色が緑になっているかと思ったが変わりはなかった。だが、いつもよりかなり柔らかかった。

私の母や家内はミカン農家の生まれで、冬になると何時も身の周りにミカンがあった。買って食べる果物じゃなかった。子供の頃ミカンをよく食べた妹は冬になると手が橙色になった。思い出して自分の手を見ると、普通の老人の手だった。手は緑色になってないが、もしかしたら緑の血が流れているかもしれない。

その後も毎日数個の潰れたキューイを食べている。家内は別居の子供、会社の友人やご近所等に傷んでいないキューイを差し入れするものだから、送って来た箱の底には潰れたキューイとその汁がまだ残っている。だが、傷んだキューイの殆どはまだ甘くて美味しい。何の問題もない。本当に緑の血が流れるまで食べるぞ。■
コメント
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