かぶれの世界(新)

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田舎暮らし雑感2016夏(3)

2016-08-27 20:40:04 | 日記
早朝7時から近所のオバサンと2人で集会所の清掃をやった。毎月集落の隣り合う2軒が順番に担当するが、85歳以上は免除になる。隣家のオバサンは94才なので、その隣のオバサンとペアを組んだ。と言っても彼女も83才だ。猛暑が続いていたので熱中症が心配で今日まで待った。

3日前に洪水警報が発令された突然の豪雨の後、若干風が涼しくなったように感じたので昨日彼女に声をかけた。実は昨日もこの地は午前中に県内で唯一35度を越えたと報じられたが、体感的にはそれ程暑く感じなかった。涼しくなったから明日やりましょうと言うと、彼女もそうだねと相槌を打った。

集会所は南向きの平屋で日の出とともに朝日が当たり、我が家と比べると日照時間が3-4時間長い。彼女は室内の掃除、私は庭の雑草を刈り取りから始めた。1時間も経たないうちに汗まみれになり黙々と作業する老婆より私の方が熱中症になりそうになった。適当に切り上げようと彼女を説得して清掃を終えた。

帰宅してシャワーを浴び汗を流し一息ついたところで、義弟が我が家に立ち寄りお気に入りの濃厚なミカンジュースを差し入れてくれた。これから大阪に帰るという。母が死んだ時は寂しいというより圧倒された気分になったが、義弟がいなくなると馴染みのカフェに行って喋る相手がいなくなり普通に寂しくなった。

多分、それにはもう一つの理由がある。3日前のバドミントン練習時に、母が亡くなった後実家をどうするのか練習仲間に聞かれた。彼等は家族がいなくなった田舎にこれからも帰って来るのか知りたかったようだ。私は実家や庭の手入れに加え、お墓や山林田畑を見守り必要があり悩んでいると正直に伝えた。

誰も住まないとはいえ実家を放置することは出来ないので、元気な間は時々田舎に来て手入れする積りと正直に答えた。我家の名前の付いた神社やお寺とか古くから関係があり、実家を処分するなら理解を得る必要があるだろう。取り敢えず長男に相続して貰うが、その先どうするかは彼の判断で処理しても良いと伝えてある。

しかし、東京に生まれた子供達には故郷でもないし押し付けることは出来ないと思っている。実家は築100年余だが母がキチンと手当てして来たので、売れるものなら売ることも考えていると答えた。すると、たまたま不動産関係の仕事をしている仲間が興味を示し、昨日父君夫妻を連れて実家を見学に来た。

父君は私と同年配、練習仲間の息子は私の長男と同年配、8人も孫がいる家族だそうだ。彼自身を含め私のような境遇の人達は市内にも沢山いて、私の気持ちはよく分かるという。農業をやってみようという人達に住いごと提供しようというアイデアがあるようで、山林田畑も興味があると彼は言った。

母が死んで49日も終わってないのに早々に実家を売る話を進めるのは多少気が引ける。彼に色々考えなければならないことがあると言うと、急いで決める話ではないと返事が返ってきて少し落ち着いた。いざ自分が生まれ育った家が無くなる、帰って来る処が無くなると思うと寂しい。しかし、私は長くとも10年前後の命なのだから残った家族の為、実家を売るシミュレーションの積りで経験しておくのも悪くないと思うことにした。■
コメント
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