貴乃花親方の処分は妥当

貴乃花親方の理事解任は妥当な判断だと思う。連日の過熱報道を毛嫌いしニュース報道を逐一見た訳ではないが、彼が何を主張したかったか未だに分からない。一連の騒動の中で沈黙を保つ彼に代わって弁明する人達もいたが、具体性に欠け一貫性が無かった。その理由は簡単で本人が何も言わないからだ。

一力士とか一個人ならそれでもいい、だが日本相撲協会の理事(ナンバー3らしい)という立場でとるべき態度ではない。どんなに立派で崇高な目標を持っていても、関係する人達にそれを伝え理解させる発信力があり、もし意見が異なれば議論し納得させて導いて行くのがリーダーのあるべき姿だ。

ニュース報道からは、もし主張があるのだとすれば争点の入口となる目標すら分からない。こういう言い方は申し訳ないが、彼にはこう言った一般人としての常識や知性を感じない。同情するとすれば、現役時代に大横綱だった彼は最初から説明責任などなく、周りが勝手に忖度してくれる人生を過して来たのかもしれない。

貴乃花親方は私の子供達の年代であり、子供の成功を願う私としては「ああはなって欲しくない」と思う、正に反面教師のように見える。処分は妥当という最大の根拠はこれだ。相撲界が特別な扱いを求めるとしても、流行りの言葉でいえば彼は越えてはいけないレッドラインを越えた。彼の行為は子供の教育の為にならない。■