昨日の日本経済新聞は「荒れる人工林、水源地ピンチ」と題して、多摩川上流域の民有林が放置され保水力が弱まり首都の「水がめ」が水質悪化の危機に直面していると報じた。かなりヤバい話だ。実は四国愛媛県南部の小さな山林を相続した私も、東京多摩川上流域と同じ悩みを抱えている。記事によると同様の問題が全国で起きているのだという。全国レベルで同じ原因で同じ問題が起こっている。
簡単に言うと、森林業の世代変わりが進まず高齢化と、輸入材に押され国産材の価格低落の二つの原因に問題が集約されるようだ。併せて戦後復興の為に政府が奨励し全国各地に自然林伐採とスギ・ヒノキの造林をしたのが、今になって山林の荒廃に拍車をかけたようだ。奥多摩町のある個人所有林は「30年前に手入れ(間伐)したきり」との例を記事は紹介しているが、我家の山林も似たような状況だ。
先日、林野庁に委託を受けて昨年6月に「森林生態系多様性基礎調査」を実施した大阪市の民間会社「緑化技研」から、我家の山林の調査結果が届いた。調査内容は私にとって専門的過ぎて殆ど理解できなかった。だが、添付された写真を見ると木(ヒノキ)と木の間隔が狭く、日当たりが悪いせいか枝が細く良く育っていない。見上げるとヒノキの枝葉が、一方地面には雑木が密集していた。いかにも手入れがされてない状況だと思った。
記事に戻ると、山が手入れされないで荒廃すると保水力が弱まり、多摩川上流に降った雨が土砂になってすぐに川に流れ出し小河内ダムの水質が悪化するのだという。私の田舎では保水力の低下は降雨時に時間をおかず雨が支流から一気に本流に流れ込み氾濫する、それを避けるため本流へ合流する所の水門を閉じる、そうすると今度はあちこちの水門の周りに行き場を失った水の小氾濫が起こる。最近起こる水害のパターンだ。
実は数年前に(多分、国の指導で)放置された山林の間伐をやる対策が考えられた。細切れに分割され保有される山林を森林組合が取り纏め、まとめて間伐する計画が作られた。私も組合に出向いて書面にサインして間伐を依頼した。だが、その後組合に聞くと間伐材が更に値下がりして経済的に成り立たなくなり沙汰止みになったという。想像するに、多摩川上流でも同じような状況になったのではないだろか。そして我が家の山林も依然としてそのまま放置されている。■
簡単に言うと、森林業の世代変わりが進まず高齢化と、輸入材に押され国産材の価格低落の二つの原因に問題が集約されるようだ。併せて戦後復興の為に政府が奨励し全国各地に自然林伐採とスギ・ヒノキの造林をしたのが、今になって山林の荒廃に拍車をかけたようだ。奥多摩町のある個人所有林は「30年前に手入れ(間伐)したきり」との例を記事は紹介しているが、我家の山林も似たような状況だ。
先日、林野庁に委託を受けて昨年6月に「森林生態系多様性基礎調査」を実施した大阪市の民間会社「緑化技研」から、我家の山林の調査結果が届いた。調査内容は私にとって専門的過ぎて殆ど理解できなかった。だが、添付された写真を見ると木(ヒノキ)と木の間隔が狭く、日当たりが悪いせいか枝が細く良く育っていない。見上げるとヒノキの枝葉が、一方地面には雑木が密集していた。いかにも手入れがされてない状況だと思った。
記事に戻ると、山が手入れされないで荒廃すると保水力が弱まり、多摩川上流に降った雨が土砂になってすぐに川に流れ出し小河内ダムの水質が悪化するのだという。私の田舎では保水力の低下は降雨時に時間をおかず雨が支流から一気に本流に流れ込み氾濫する、それを避けるため本流へ合流する所の水門を閉じる、そうすると今度はあちこちの水門の周りに行き場を失った水の小氾濫が起こる。最近起こる水害のパターンだ。
実は数年前に(多分、国の指導で)放置された山林の間伐をやる対策が考えられた。細切れに分割され保有される山林を森林組合が取り纏め、まとめて間伐する計画が作られた。私も組合に出向いて書面にサインして間伐を依頼した。だが、その後組合に聞くと間伐材が更に値下がりして経済的に成り立たなくなり沙汰止みになったという。想像するに、多摩川上流でも同じような状況になったのではないだろか。そして我が家の山林も依然としてそのまま放置されている。■