先に投稿したように日曜日から四国の実家で田舎暮らしを再開した。丸々半年間家を空けていたので、何か不都合が起こっていると覚悟をしていた。いくつもの異変を見つけたが、予想していたものとは違っていた。
最初に目に入ったのは昨秋売却した元我家所有の山林と畑だ。私が不在の間は全く手入れされず荒れ放題だったのに、今回は畑は綺麗に耕されていた。通りに面した山林の緩斜面は伐採されスッキリした風景に変わっていた。土地が有効利用されているのを見て売却の判断は正しかったと安堵した。
暫く歩いて谷間の奥にある実家に着くと庭に大きな梅ノ木が一対移植されていた。親の形見なのだ。山林売却時に約50年前に両親が揃って植えた梅を庭に移植するよう地元の不動産屋に頼んでおいた。加えて今年はいつもなら庭を覆いつくす勢いで生えていた雑草が少なかったのを見てホッとした。
だが、庭の東端の甘夏みかんの木にそれと同じくらいの枯れ木が覆っていた。異常な景色だ。隣の家に行き主人に挨拶を兼ねて聞くと、今年の大雪(多分東京に雪が降ったのと同じ頃)で斜面の木が折れて落ちて来てた為だという。そのせいか相当数の夏ミカンや橙が落果していた。既に彼が山林の持ち主に処置を依頼し、森林組合が調査に来たというから多分大丈夫だろう。
山林の持ち主は明治維新以降に関西経済の大立者になった郷土の成功者の子孫が保有しており、祖先は我が家と同じくすると聞いている。彼が既に手を打ったと聞いて当面面倒な交渉を回避出来たと思いホッとした。かつて今回より北側の斜面で土砂崩れが起こり我家が被害を受けたことがある。
家の中は例年よりカビが少なくホッとした。酷い年は屋内の全てのカビを清掃するのに2,3日かかった。今回は小一時間かけて台所周りを拭き、一応の食事が出来るようになった。それは良かったのだが、書斎や寝室のある二階に通じる階段の上り下りが急で困った。
というのは先週土曜日に行ったハイキングで足を滑らし右膝を傷めたためだ。特に階段の下りがキツかった。他にも気になることがあった。2週間前にも家族で高尾山にハイキングし孫と坂登競争をし歯を食いしばったせいだと思うが、徐々に小臼歯辺りの痛みが酷くなったいた。
田舎に着て翌日の月曜日すぐに歯医者に飛び込みで診て貰った。実は月曜日の朝に小臼歯に被せていた蓋が取れ痛みが全くなくなっていた。既に3年前に神経は抜いてあったが、先生は念の為と再度消毒し様子を見ようと仮蓋を付けてくれた。
これが裏目に出たのかその夜夕食頃から一桁酷い激痛が再発、夜中で他に方法が無く歯医者の資格を持つ親しい友人にメールを打ち助言して貰った。治療箇所からガスが出ているはずなので蓋を取れと助言されたが、自己流でうまく行かず夜11時くらいまで痛みでもだえ苦しみ何も出来なかった。
そんな時にBSテレビで放送中の時代劇「石榴(ざくろ)坂」が助けてくれた。特に後半に主人公の彦根藩士が仇討ちを止める経緯に見入って痛みを忘れさせてくれた。番組が終わる頃には少し痛みが和らぎ眠ることが出来た。
今朝起きると歯茎が腫れて入れ歯を入れられないが、痛みは殆ど無くなっていた。これが、今年の田舎暮らしの始まりだ。明日は不動産売却の登記、来月は母の三回忌だ。■
最初に目に入ったのは昨秋売却した元我家所有の山林と畑だ。私が不在の間は全く手入れされず荒れ放題だったのに、今回は畑は綺麗に耕されていた。通りに面した山林の緩斜面は伐採されスッキリした風景に変わっていた。土地が有効利用されているのを見て売却の判断は正しかったと安堵した。
暫く歩いて谷間の奥にある実家に着くと庭に大きな梅ノ木が一対移植されていた。親の形見なのだ。山林売却時に約50年前に両親が揃って植えた梅を庭に移植するよう地元の不動産屋に頼んでおいた。加えて今年はいつもなら庭を覆いつくす勢いで生えていた雑草が少なかったのを見てホッとした。
だが、庭の東端の甘夏みかんの木にそれと同じくらいの枯れ木が覆っていた。異常な景色だ。隣の家に行き主人に挨拶を兼ねて聞くと、今年の大雪(多分東京に雪が降ったのと同じ頃)で斜面の木が折れて落ちて来てた為だという。そのせいか相当数の夏ミカンや橙が落果していた。既に彼が山林の持ち主に処置を依頼し、森林組合が調査に来たというから多分大丈夫だろう。
山林の持ち主は明治維新以降に関西経済の大立者になった郷土の成功者の子孫が保有しており、祖先は我が家と同じくすると聞いている。彼が既に手を打ったと聞いて当面面倒な交渉を回避出来たと思いホッとした。かつて今回より北側の斜面で土砂崩れが起こり我家が被害を受けたことがある。
家の中は例年よりカビが少なくホッとした。酷い年は屋内の全てのカビを清掃するのに2,3日かかった。今回は小一時間かけて台所周りを拭き、一応の食事が出来るようになった。それは良かったのだが、書斎や寝室のある二階に通じる階段の上り下りが急で困った。
というのは先週土曜日に行ったハイキングで足を滑らし右膝を傷めたためだ。特に階段の下りがキツかった。他にも気になることがあった。2週間前にも家族で高尾山にハイキングし孫と坂登競争をし歯を食いしばったせいだと思うが、徐々に小臼歯辺りの痛みが酷くなったいた。
田舎に着て翌日の月曜日すぐに歯医者に飛び込みで診て貰った。実は月曜日の朝に小臼歯に被せていた蓋が取れ痛みが全くなくなっていた。既に3年前に神経は抜いてあったが、先生は念の為と再度消毒し様子を見ようと仮蓋を付けてくれた。
これが裏目に出たのかその夜夕食頃から一桁酷い激痛が再発、夜中で他に方法が無く歯医者の資格を持つ親しい友人にメールを打ち助言して貰った。治療箇所からガスが出ているはずなので蓋を取れと助言されたが、自己流でうまく行かず夜11時くらいまで痛みでもだえ苦しみ何も出来なかった。
そんな時にBSテレビで放送中の時代劇「石榴(ざくろ)坂」が助けてくれた。特に後半に主人公の彦根藩士が仇討ちを止める経緯に見入って痛みを忘れさせてくれた。番組が終わる頃には少し痛みが和らぎ眠ることが出来た。
今朝起きると歯茎が腫れて入れ歯を入れられないが、痛みは殆ど無くなっていた。これが、今年の田舎暮らしの始まりだ。明日は不動産売却の登記、来月は母の三回忌だ。■