かぶれの世界(新)

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ゴーン追求報道などに違和感

2018-11-23 20:45:39 | ニュース
東京に戻る前日頃からゴーン元日産会長の有価証券報告書の偽装に関連する日仏のドタバタを伝える報道がずっと続いている。詳細な事情を知らない私は、倒産寸前の日産の危機を救ったゴーン氏を厳しく追及する関係者やマスコミの手の平返し報道に強い違和感があった。我が国を代表する企業を救った金額と、個人の利益の為に偽装した金額の単純な算数が私の根拠だった。

会社に数兆円の利益をもたらし、関係会社を含め何万人もの従業員の職を守ったのに、その何千分の一かを自分のポケットに入れた罪に対しちょっと厳しくないか、というのが私の最初の正直な印象だった。その後、不正の範囲やケチなやり口が分かるにつれ、同情する気持ち幾分無くなったが。

だがゴーン氏の成果を十分評価すべきという気持ちは変わらない。フランス人が「日本人は恩知らず」という気持ちは理解できる。違反は違反として徹底的に追及するのは当然で、それとこれとは別の話だ。だが、ゴーン氏がやってくれたことへの感謝の気持ちは絶対に忘れてはならない。

私が見る限りテレビ報道にその使い分けというか機微が無い様に感じた。ゴーン氏がいなければ日産は存続出来なかったかもしれない。その位当時の日本企業の経営陣は縮こまって何も出来ず追い込まれいた。日本人経営者に思い切った血を流すリストラが出来たとは思えない。出来たとすれば一部の創業者か海外のプロの経営者しかなかったろう。一連の報道にはこの反省が感じられない。

実は分野は違うがもう一つ違和感がある。国会審議中の外国人労働者受け入れ拡大の出入国管理法改正案だ。我が国の労働者不足は誰の目にも明らかだ。早急に対応策を法制化実施しない限り、製造業や農業・介護などが手遅れになってしまう。先送りできない問題だと私は思う。

だが野党諸君は担当大臣や官僚のミスを非難することに一生懸命で、国会議員が一緒になって国難ともいえる問題を解決しようという姿勢が全く感じられない。マスコミもそういう問題指摘をしない。一体何の為の政治なのか、報道機関の役割は何なのか。私には違和感だらけだ。■
コメント
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