今年の日本の舵を取る船長は言うまでもなく岸田首相だが、具体的には首相が日本をどういう方向に持って行こうとするのか推測してみたい。私の考えでは、それは日本人がどんな国民かによって変わる、言い換えると首相がどんな国民と理解しているかで決まると思う。
私の考えでは、日本人は高齢者が多くリスクを嫌う傾向がある(海外に比べゼロリスク志向が強い)。各紙の世論調査でも明らかなようにコロナ対応を最優先に考える。今迄のところ岸田船長はよく理解しており、外国人の新規入国停止など厳しい水際応策を取り高い支持を受けている。
だが、首相が強硬に自説を主張して政策を推進する船長ではない、彼は世論を見ながら柔軟な舵取りをする。典型的な例が、10万円給付に反対論が強いとみて、自治体の判断で全額現金を可とする柔軟な判断をしたことだ。自治体が自由に給付方法を選べる最適な決定だった。
これぞ岸田流と言える「様子を見ながら最適解を見つける」やり方だ。一方、菅前首相はあるべき政策を打ち出し、強いリーダーシップでゴリ押しして政策を推進した。だが、正しい政策でもコロナ対応やディジタル化は厚生省・自治体・医療界等の隠れた抵抗で思った通りに進まなかった。
一方で世論を見定めて最終判断する岸田船長のやり方が難しい場合もあると私は考える。特に事が外交の場合は世論調査のように分かり易くない。しかも、海外諸国は岸田船長の都合に合わせて待ってくれないし、分かり易く意思表示してくれほど優しくない。
北京オリンピックの外交ボイコットについては散々迷った末に、閣僚レベルの派遣を中止した一方で中国と米国からクレームされない解を見つけた。私から見るとNZの前例に倣って対応できたが、運が良かっただけのように感じた。NZの悩んだ末の決断を参考にした判断だったと思う。運が良かった。
だが、それ程生易しくない事態が続くと予測する。今後、米中・米ロの対立が益々激化した時、岸田船長は日本丸と我々乗客をどこに向かって連れて行ってくれるのか。判断が遅れれば乗客はイラつき、船長を取り換えろと喚くだろう。その時に岸田首相がどうするか問われることになるだろう。■
私の考えでは、日本人は高齢者が多くリスクを嫌う傾向がある(海外に比べゼロリスク志向が強い)。各紙の世論調査でも明らかなようにコロナ対応を最優先に考える。今迄のところ岸田船長はよく理解しており、外国人の新規入国停止など厳しい水際応策を取り高い支持を受けている。
だが、首相が強硬に自説を主張して政策を推進する船長ではない、彼は世論を見ながら柔軟な舵取りをする。典型的な例が、10万円給付に反対論が強いとみて、自治体の判断で全額現金を可とする柔軟な判断をしたことだ。自治体が自由に給付方法を選べる最適な決定だった。
これぞ岸田流と言える「様子を見ながら最適解を見つける」やり方だ。一方、菅前首相はあるべき政策を打ち出し、強いリーダーシップでゴリ押しして政策を推進した。だが、正しい政策でもコロナ対応やディジタル化は厚生省・自治体・医療界等の隠れた抵抗で思った通りに進まなかった。
一方で世論を見定めて最終判断する岸田船長のやり方が難しい場合もあると私は考える。特に事が外交の場合は世論調査のように分かり易くない。しかも、海外諸国は岸田船長の都合に合わせて待ってくれないし、分かり易く意思表示してくれほど優しくない。
北京オリンピックの外交ボイコットについては散々迷った末に、閣僚レベルの派遣を中止した一方で中国と米国からクレームされない解を見つけた。私から見るとNZの前例に倣って対応できたが、運が良かっただけのように感じた。NZの悩んだ末の決断を参考にした判断だったと思う。運が良かった。
だが、それ程生易しくない事態が続くと予測する。今後、米中・米ロの対立が益々激化した時、岸田船長は日本丸と我々乗客をどこに向かって連れて行ってくれるのか。判断が遅れれば乗客はイラつき、船長を取り換えろと喚くだろう。その時に岸田首相がどうするか問われることになるだろう。■