かぶれの世界(新)

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高齢者のドラマの楽しみ方

2022-01-28 11:44:04 | テレビ番組
2週間前に英国テレビドラマ「刑事モース」の再放送に嵌まっていると投稿した。昼食後に家内と一緒に見る唯一のテレビ番組だ。ただ、家内がドラマの前半に犯人を特定するような細部の場面を記憶して指摘するのが余り面白くない。何故か悉く的を得ているのだ。私は全く覚えていない。

私はドラマを見始めてから小一時間前の場面ですらはっきりと覚えてなく、言われても思い出せないこともある。家内によれば「意図的に細部を映し出した時はそういうものだ、わかんないの?」と言い、私には偉そうに聞こえるのが癪だ。彼女だって最近言葉が出ない時がある。

再放送で初めて見るドラマではないので象徴的なシーンは写真として記憶がある。だが、どんな筋書きだったか全く思い出せない。しかしそれはそれでメリットがある。良かったという記憶だけは残っている。期間をおいて見ると、初めて見るようにドラマを楽しめるのだ。

もう一つ気に入ったドラマがある。それは「グリーンブック」という映画だ。ケネディ政権と懇意な一流黒人ピアニストと、運転手兼ボディガード役の教育が無く乱暴だけど筋を通すイタリア系白人が60年代の人種差別が残る南部アメリカをツアーする間に友情を深めて行く物語だ。

アカデミー賞を取った映画らしいが、私は最近まで全く知らなかった。しかし、一度見てすっかりはまった。実話というが、それほど米国社会は単純ではない、楽観的な物語に脚色したと私は思う。でも、米国に住んだ経験からそうあって欲しいと願うのが自称アメリカかぶれの気持ちだ。

「刑事モース」を見ながら家内に言った。人の名前だけじゃなく何でも忘れっぽくなった、特に固有名詞が出てこない。正直言うと名前だけじゃなくストーリも忘れる。でも、忘れても全てが悪い訳じゃない。同じ映画を何度も新鮮な気持ちで楽しめるというと彼女は大笑いした。■
コメント
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