かぶれの世界(新)

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サギ友達

2024-12-16 10:34:57 | 日記・エッセイ・コラム
3日前に多摩川両岸の遊歩道を野猿街道、関戸橋を経由して自宅に戻る約10キロ余りの散歩をした。多摩川西岸の鎌倉街道付近は、最近高層ビルが立ち並びその間にお洒落なカフェや公園が造られ、堤防を挟んで河川敷にグランドがあるという私の好みの散歩道になった。

その間の川岸には今も数匹のシラサギの美しい姿が見られる。3日前は関戸橋と京王線鉄橋の間に1匹のシラサギと一回り小柄な4匹の灰色の鳥という初めて見る組み合わせがいた。灰色の鳥が何なのか気になって橋を渡りながら眺めていると、前方からやや大きめの双眼鏡を抱えて観察している老婦人がいた。

私は灰色の鳥が気になってついつい彼女に声をかけた。決して恥知らず行為ではなかったと言い訳したい。彼女はその小鳥はアオサギだと言い、双眼鏡を私に手渡し見てみろという。私は若干慌てて双眼鏡を覗こうとして、メガネを外さないと見えないよと彼女に注意された。

意外に重い双眼鏡で見たアオサギは私には普通の鳥にしか見えなかった。田舎にいた時見たシラサギと同じ大きさで同じ形状の鳥は、灰色と白が混じった羽をしていた。たまたますれ違った顔見知りの老婦人にアオサギかと聞くと、彼女はゴイサギだと教えてくれた。

多摩川ですれ違った老婦人に田舎の話を伝えると、再度これはアオサギだと言われた。何も知らない私はそうでしたかと答えたのみだった。私は話題を変えて多摩川を歩くと大きなレンズ付きのカメラや双眼鏡を抱えた人に出会う、たまに女性もいると問いかけた。

彼女は2年前まで自転車に乗っていたが、年齢的に厳しくなったので最近は歩くようになったのだという。何だか私と同じようなことをやってると思ったが、私はまだ自転車で激坂に挑戦してるとは言わなかった。彼女の話を聞いた後では自慢してるように思えたからだ。

彼女は多摩川を挟んで私の住む府中市と反対側の多摩市に住んでいるという。多摩市は桜丘という名前があるように坂の多い町で自転車では難しいかも知れない。サギ友達になれるかもしれないと思いながら別れた。■
コメント
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