かぶれの世界(新)

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意識低い系な街

2018-10-29 21:36:10 | 社会・経済
何時ものように月曜日の午後に1週間分の食料を買いに3軒のスーパーをハシゴした。どのお店のお客も殆どはオバサンで、プラスティックのレジ袋を抱えて駐車場の車に戻って行く姿を見た。誰もプラゴミの海洋汚染なんて全然頭にないみたいだった。

何でも知りたがり屋の私は躊躇なくレジ係りの女性に、「エコバッグ持参のお客が全然いないね」と聞いてみた。彼女は「それでも最近は少し増えてきましたよ」との返事。そう言いながらレジに並ぶ私の前にも後にもそんなお客は一人もいなかった。

お店を出て食料を車に積みカートを所定の位置に戻しに行くと、出口から重そうなカゴを抱えて運ぶお婆ちゃんが目に入った。腰を90度くらい曲げて歩いている。周りの誰も助けようとする気配はなかった。私は走って行き車まで持って行ってあげた。

彼女は軽いから大丈夫と言ったが、強引に私が引き取って持つと意外に重かった。彼女は駐車した車が思い出せずうろうろしたが、最後にナンバーを思い出してやっと見つけた。運転席には若い女性が座っており、私に無表情で礼を言った。

私は挨拶して自分の車に戻ろうとすると、お婆ちゃんが呼び止めて私に500円玉を渡そうとした。断る私に無理矢理お金を渡そうとしそうな勢いなので、「それじゃーねー」と言ってかけ出し急いでその場を離れた。困惑したというのが正直な気持ちだった。

こういう風景もあまり見た記憶がない。彼女としては何とか感謝の意を表しかったのだろう。ここはそういう皆で助け合う意識の余り感じられない街と改めて実感した。テレビで報じられるような大袈裟な助け合いじゃなく、チョット困った他人を気軽に助け普通に有難うという街が私は好きだ。■

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