かぶれの世界(新)

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日中宣伝合戦

2005-04-19 10:59:26 | 国際・政治
町村外相の中国訪問後も日中関係は明確な改善の方向に向かっておらず当事者国での解決は容易ではなさそうである。この間海外の報道をずっとフォロウして来たが、どこの国の新聞記事でも必ず中国の歴史認識問題の主張が繰り返され世界中に認知された。一方、日本が戦争を放棄した平和主義国で、何度も中国に謝罪し中国に巨額のODA支援してきたことを書いたのは米英等の限られた報道機関だけである。記事の殆どは日本の主張は反日デモに対する謝罪と賠償だけのように見え、反日デモの原因については日本に非があるように理解される可能性が高い。(参考:BBCのサイトが世界中の関連記事にリンクを張っており便利である)

中国が国内向けには一部情報だけ知らせ、その結果中国国民の自然発生した感情でデモが起こったものであり責められるのは日本という情報操作をしているというような見方が記事にはなってない。良くも悪くも全ての情報が公表されてしまう日本とは根本的に違うのである。しかし世界の多くは活字や映像を見て反応する。一連の報道を見ていると政府高官が発言すれば必ず記事になり、世界に発信されている。現在すでにプロパガンダ局面に入っており、「黙っていても知っている人は理解してくれる」ではいけない。第三国の仲介や世界世論をもっと意識して手遅れにならないよう早急に広報戦略を見直さなければならない。

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