かぶれの世界(新)

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横峯パパに思う

2005-04-19 18:49:00 | 日記・エッセイ・コラム
横峯さくらちゃんが遂にプロ初優勝した。弱冠19歳である。目標を公言して注目を受けプレッシャーの中でしっかり目標達成するとは凄い。キャディ役の父親の良郎氏のとぼけた味が、又、すばらしい。仕事をやめ財産をすべて娘のゴルフにつぎ込んだのはギャンブルだが、インタビューで「始めたら途中で止めるわけには行かなくなった」と言われたのを聞いて成る程と思った。最初からすべて計画してやったわけではないようだ。さくらちゃんには姉がいて、まだプロとして芽が出ずに苦労しているということを聞き、良郎氏が今日の日が必ず来るという確信が持てない苦悩の時があったと思う。当時の心境を一度聞いてみたいものである。

さくらちゃんのゴルフは自己流だそうで、注目されるまでは周囲からはプロとして成功するのは難しいと見られていたようである。しかし良郎氏は練習嫌いの姉妹をゲーム感覚で楽しませながらプロが驚くような高い技術レベルにまで到達させた。全財産をつぎ込みながら悲壮感がなく(少なくとも外見は)子供をのびのびと育てた。親子の会話を聞いているとさくらちゃんはそういうことが全て分かって父親を信頼しているようである。誰もが親子の会話を聞いて心地よくなりゴルフ以前に人間として人気が出たのだろう。

私も子供が楽しかった事が何時までも記憶に残るような育て方をしたいと思っていた。しかし、口では言えてもそれを貫き通すことができなかった。仕事第一になり余裕が無くなっていた。たまにできた家族と一緒にすごせる時間を自分の楽しみのために優先することが多かった。たまに正気に戻り子供と過ごす時、子供への期待が大きいため楽しみを与えるより困難な目標を与え、その結果楽しみを奪ってしまうことも多々あった。子供達は私との楽しい思い出と聞かれても答に窮するかもしれないと思うとつらい。

99年に米国から帰任して以来、良郎氏みたいに子供を育てることができなかったことを後悔することが多くなった。上司に何度も頼んで帰任させてもらったのは子供が独立する前に家族との時間を作ることにあったが、彼らは既に大人になっておりある意味手遅れだった。実は私の父親との関係も同じように希薄でほとんど思い出がない。父は私以上に仕事一筋でありまともに会話をした記憶がない。それでも父が死んで20年くらいたった後、ある日突然父が私を愛していてくれたことを感じたことがある。子供が同じように感じてくれる日がいつか来ることを祈りたい。


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