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2017年大胆占い 1Q 見直し

2017-04-01 21:08:03 | 社会・経済
今年初め「世界経済は緩やかに回復、しかし3つのリスクで先行き不透明、3か月先に何が起こっているか読めない」と予測した。3つのリスクとは(1)トランプ米大統領の政策が100日後に国民の信任を得ているか、(2)欧州各国のポピュリズムの広がり、(3)保護貿易・FRBの金利上げ・為替変動が連動して起こる通貨危機をあげた。

3か月経過した今、世界経済回復は更に進みIMF/OECD等も期中に上方修正したが、一方で3つのリスクの可能性もそれほど変わってないと私は思う。

(1)トランプ大統領の直近の支持率は30%半ばと就任早々なのに異例の低さで、現実に共和党議員の30-40人の保守強硬派(茶会系)の為に公約を実行できないことが見え見えになってきた。
(2)オランダの議会選挙では一先ず極右政党の進出を回避でき、フランス大統領選でもマクロン氏の優勢が伝えられている。一時期ほど欧州のポピュリズムの勢いは強くなくなったが、まだまだ安心できる状態ではない。
(3)トランプ大統領の保護主義は(1)の裏返しで、今後も強硬な姿勢をとり支持者へアピールすると予想される。FRBの金利上昇は現在年3回と大勢は見ているが4回になればリスクマネーの流れが変わり、新興国からの資本流出の危機が残されている。

私は世界経済については今回も悲観的に見ている。IMFやOECDの予測は上記のリスクを織り込んでいないが、私は上記の3つのリスクが何らかの形で起こり世界経済に悪い影響を与えると考えるからだ。そういう意味では数字の違いはそれほど変わらないかもしれない。

成長率   大胆占 IMF1701 1Q見直
世界経済    3.0   3.4    3.1
米国      2.2  2.3    2.4 
欧州      1.0   1.6    1.1 
中国      6.1   6.5    6.5 
新興国     4.2 (印度7.2) 4.3 
日本      0.5   0.8    0.6
(注)単位%、IMF1711は2017/1時点の予測 

ということで、当然ながら私の投資方針は全く変えていない。つまり弱気で用心深いポートフォリオのままなのだが、それでも当座のトランプ効果の恩恵を受けているのだから何といえば良いのだろう。■

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2017-04-19 13:04:34
本当にそうだろうか…

オランダの選挙はたしかにVVDが勝ってルッテ首相は「間違った大衆迎合主義は否定された」なんて勝利宣言したけれど…
しかし、自由党(PVV)阻止のためになりふりかまわなかったというのも事実であり
VVDとルッテ首相は、移民規制を強める公約をあげたし、移民を批判する「この国の価値観に従えないのなら移民はでていくべきである」 という過激な意見広告を新聞にのせたり
宗教を理由に女性と握手を拒んだことでムスリム男性がバス会社の採用試験を落とされた問題にたいしても、公の場でバス会社がただしと会社側を擁護する意見を表面していたし、TV討論でもVVDとキリスト教民主は移民批判と規制をおおっぴらにやったし


第1党のVVD、第2党の極右PVV、第3党のキリスト教民主が移民規制派

単純にライトな層がPVVに入れなくても移民規制をやってくれそうな流れだしってことで安心して入れられる政党に流れただけで状況はかわっていないでしょう
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Unknown (sandy)
2017-04-21 13:55:20
コメント有難うございます。私は欧州各国の政治事情を議論する程詳しくありません。私の情報源は欧州系では主に英国からで、主に米国メディア経由の情報です。

先週くらいまで漠然と欧州の「ポピュリズムの風」が弱まったという見方が増えてきたように感じていました。それ以上のものではありません。今後はフランスの結果次第というのが私の見方です(理屈はありません)。
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