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かぶれの世界(新)

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黒人専用の薬?

2005-06-20 11:15:24 | 健康・病気
特定の人種に効く薬なんてあるの?それがあるらしい。このところしょっちゅうインターネットで見かけたので気になっていた。専門家が黒人の心臓病に効くと太鼓判を押しているのだから間違いないだろうと思った。もうすぐ米国政府(FDA)が認定する見込みらしい。しかしその原理はよくわかっていないようだ。数年前にテストされ明確な効果がないと一旦認定を却下された薬が追加試験で黒人患者に対しては43%の治療で効果があると確認されたものである。黒人の関連する医療コミュニティではこれを熱烈に歓迎している。

しかしいくつかの問題指摘がある。即ち、一般向けの薬としてもっとしっかり調査すべきではなかったのかという問いかけである。特に引っ掛かるのは「特定の人種向けの薬」と指定することにより特許有効期間が2007年から2020年に延長できるのである。そのために一般に利用できる可能性のある薬をわざと黒人専用としたのではないかと言う疑いである。これが許されれば医療現場での混乱や乱用の恐れがある。つまりこの薬は新薬認定プロセス自体の問題提起にもなっており注目されているのである。■


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コンフェデ杯、ギリシャに勝つ

2005-06-20 10:35:59 | スポーツ
朝起きると嬉しいニュースが流れていた。昨年の欧州チャンプに勝った。昨夜は前半は見たのだが、連日深夜までテレビ観戦を続けてきたものだから疲れて寝てしまった。前半を見た限り日本チームの調子がよかった。今日はいけると思い安心し気が抜けたのかもしれない。実際これが同じチームとは思えないくらい前も後ろも玉離れがよくスピーディなゲーム展開だった。唯一シュートが枠に飛ばないのはいつものことだったが。特に驚いたのはバックから前線まで球出しにかける時間がすごく早くなったことである。ギリシアの中盤の守備がルーズで日本に自由にさせた戦略に問題があったともいえる。

どうして初戦からこれが出せなかったのかとさえ思った。メキシコが強過ぎたのかもしれない、昨夜はブラジルに勝ったのだから。日本の選手は中盤からプレッシャーをかけられボールを奪われたびたびピンチを招いた。守勢に回った日本チームの脆さを何度も見てきている。日本チームのメンタル・マネジメントをもっと考えたほうがよさそうである。メキシコ戦を見て悲観的になり過ぎたのは私だけだったのか。

自国のチームに悲観的になるのは決して私だけではない。フランスがW杯で勝ったとき、友人のフランス人はフランスが優勝しないほうに賭け、私はドンペリをせしめたことがある。彼は60年間も期待を裏切られ続けて急に今回調子が良いからといって勝てるとは思えないと言った。賭けたときは既にベスト4まで勝ち残っていたのに。余りにも愛しているからだと言った。当時は笑い飛ばしたのだが同じ心理状態になったのかも。その論理の延長線上で考えるとギリシアが昨年に比べ弱くなったので日本はそれほど変わっていないかも。何でも良いけど勝つと気分がいい。次も頑張れ。■

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EU崩壊の危機か

2005-06-19 12:19:45 | 国際・政治
先にEU憲法がフランス、オランダで否決されたのに続き、今度はEU首脳会議で予算案を合意することが出来ず決裂して終わった。議長国ルクセンブルクのユンケル首相はEUの深刻な危機だと認めた。決裂の理由は独仏が94年から始まった英国に対するリーベート(予算の払い戻し)の削減要求をブレア首相が拒否したためである。

要求の根拠は20年前の英国がどん底の時代で救済的な措置として認められたもので、現在の経済が好調な英国には不要とは言わないにしても減らしても良いだろうというものである。英国の反発にも理由がある。EU全人口のたった5%農業のために予算の4割もの補助金を使うのを同時に見直さないと嫌だと主張した。背景に農業補助金を含めるとフランスはオランダよりも少ない金額しかEUに払ってないことがある。双方とも従来の国内向けジェスチャーとは違い一歩も後に引かない姿勢を貫き決裂に至った。

20年前日本経済が台頭し日米貿易戦争の影に埋没してしまうという危機感がUEにはあった。今回独仏は団結という言葉を再三使ったが、危機感がなくなった現環境下ではあまり説得力がなかった。このような非常事態を欧州人はどう見ているのか、BBCの投書欄を見た。当然ながら9割以上は英国人からの投書で圧倒的にブレアを支持しおり簡単に後に引けないことを予測させる。当然オランダ人は英国支持、ドイツ人は英国を非難している。ポルトガルやスペインは微妙な表現である。フランス人の書き込みが全く見られない。

非難の多くはグローバル化でEU各国と貿易をして利益を得ているのは英国だろう、最も経済が好調な英国がリベートを返上しEUにもっと貢献しても良いだろうという声が多い。英国人は昼夜必死で働いて今日の経済を実現したのに、未だに週35時間しか働かないで経済が停滞しているフランスに巨額の補助金を出す必要があるのか、農業補助金が貧しい中欧諸国に配分されるならまだ理解できるが、と反論している。

もう一つの投書の特徴は、先の日中関係摩擦が世界的な波紋を呼んだのに比べ圧倒的にEU域外からBBCへの投書が少ない。意外だったのは米国からの投書が殆どなくNZやカナダからも1,2件見かけただけだった。米国のメディアは最初ヘッドラインで報じたがそれっきりで目立った論評もしていない。自国や世界への影響が少ないと見ているのか複雑でまだ状況を読み解こうとしているのか、私にはどっちとも言えない。

結局は拡大EU内での独仏と英蘭の主導権争いが既得権益をめぐる争いに形を変えて始まった、対立の根が深く後まで尾を引く、という見方を私はとる。シラク、シュローダー、ブレアなどの老首脳(オールドガード)の政権基盤が弱まっているので、早くとも新政権が出揃うまで落着しないだろうという見方が有力である。■


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コンフェデ杯、初戦に敗れる

2005-06-18 14:41:23 | スポーツ
予想通りにメキシコに敗れた。1点差だがどう見ても完敗であった。序盤で個人技や力が明らかに劣っていることがわかり、1点先行しても逆転されるのは時間の問題だろうと思って見ていた。この書き込みは気が滅入る。でもやっぱり書いてしまった。テレビを見ていてサントスがボールを持つとすぐに奪われそうな気がした。中村はパスの出しどころを探してメキシコに詰め寄られ見え見えのパスを出して、受けた選手は守備陣に囲まれた。全体にメキシコの選手に比べ重石をショって走り回っているように見えた。1対1の対決を避けていたような気もした。フィジカルのスピードより判断のスピードの遅さが最も気になった。

全体に日本選手は自信を失い恐る恐るプレイをしている印象を受けた。最初からわかっていた実力差だが、こんなに世界から馬鹿にされるほどみっともなくなる必要は決してなかった。日本選手はプレッシャーから開放されればもっと自由にやれるはずだし、スピードも生かせるはずである。次のギリシャはヨーロッパスタイルで高さを生かしもっとがつがつ来るのではないかと思う。メキシコより寧ろ日本の苦手なタイプである。しかし自らを信じて思い切りやればチャンスはある、ぜひ頑張って欲しい。

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イラク停滞

2005-06-16 14:23:59 | 国際・政治
今朝の朝日新聞は4月末に新政権が登場以来イラク過激派のテロが激増したと報じている。1月の国民議会選挙以来盛り上がった民主化の希望は今失われようとしている。自爆テロは多くのイスラム教徒を巻き込み犠牲者が800人以上になったらしい。米兵の死者も再び増えて80人となった。海外から侵入した過激派よりも軍事経験のある旧イラク軍人や旧治安情報関係者がテロの裏にいるという見方が有力である。これに対し米軍が撤退時期を示せばテロは沈静化するという声もあるが、寧ろ撤退によって生じる軍事的な真空地帯が内戦の泥沼を招く可能性のほうが高い。

図らずも一昨日Wポスト、昨日NYタイムスが同様の趣旨で論説を掲載していた。Wポストはイラク選挙以来中東全体に膨らんだ希望が今レバノンで起きた暗殺など後ろ向きの動きで危機に瀕している、米国は民主化政権が反米的なることを恐れず大局を見た対応を求めている。一方、NYタイムスは「レクサスとオリーブの木」で著名な記者フリードマン氏がもともとラムズフェルド長官の戦争を安く済ませよう戦略が間違いだった。直ちにイラク投入戦力を倍増させ安全を取り戻せ。安全な環境にならない限り何も始まらないと主張している。共通しているのは今何とかしなかったら永遠にモーメンタムを失うという危機感である。

私自身3月にブッシュを再評価すると言った頃の希望が最近持てなくなってきていた。しかし、最近米国民は視線をやや内側に向け始めたように見える。ブッシュ政権は社会保険改革など国内問題で躓きイラク戦争も国民の支持を失いつつある。政治家は何を喋ってもマイナスにしかならないとイラクのことを語らなくなってしまった。このままでは歴史家は2005年をイラクの民主化実現の機会が失われ本格的な内戦が始まった年と定義するかもしれない。■ 


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