かぶれの世界(新)

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

Deep Throat 名乗り出る(裏話)

2005-06-02 22:44:47 | ニュース
ここまでしつこく追求するのは私の趣旨に合わないが、今日のNYタイムスの記事はこの件で非常に人間臭いエピソードがあったことを報じており、私が長い間注目してきたことでもあるので敢えて紹介したい。一方の立役者であるワシントンポスト紙の記者ボッブウッドワード氏はウォーターゲート事件後米国を代表する記者となり、ポストに留まりながら特別の待遇を得て10冊を越える著書がありいずれもベストセラーとなり富を得た。最近でもベストセラーとなった「ブッシュの戦争」が記憶に新しい。

数年前にフェルト氏が家族に打ち明けたとき、家族はウッドワード氏が得た富の分け前が欲しくなり、ディープスロートの正体を明かした企画を提案しウッドワード氏や出版社に持ちかけたが色よい返事をもらえなかった。ここにきてフェルト氏に痴呆症の症状が出始めあせった家族がバニティフェア誌に安売りしたというストーリーである。ウッドワード氏やポストが望んだ形では決してなかったらしいが、フェルト氏の貢献自体は讃えて余りあるということで、先に補足報告したような社説を書いたらしい。テレビインタビューに答える長女が、フェルト氏の栄誉をあまり露骨に換金しようとするように見えるのは悲しいが、浅ましいと責める気にはならない。同じ事をエリートはスマートにやるだけである。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Deep Throat 名乗り出る(補足)

2005-06-02 10:39:01 | ニュース
ワシントンポスト紙の社説によると他に多くの情報源とシリカ判事やアービン上院議員などのおかげで真実に辿りえたが、フェルト氏の愛国的な匿名の情報提供がなければニクソン大統領は地上最高権力の行使に成功していただろう、それを防いだフェルト氏が存命中に実名で栄誉をたたえたいと述べている。ウォーターゲート事件報道がきっかけとなりこの匿名情報を活用する手法が広がったが、最近のニューズウィーク誌のコーラン冒涜記事誤報のように、匿名情報に頼りすぎる危険が30年後に噴出しその役割の見直しが求められている。過ぎたるは及ばざるが如し。訂正:映画「大統領の陰謀」に出演したのはアルパチーノではなくダスティンホフマンだったとのこと、単純な思い込みで間違えて申し訳ない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする