震災前は、白い砂浜が広がっていた。昨年末の、初冬の、海岸。災害復旧の、工事の重機が、ちらっと見える。「気候変動は歴史を変える」平成六年刊。ちょつと、引っ張りだして、ぺらぺらと読んでみた。「おわりに」という項目の一文に、「原発の利用は危険だから、禁止すべきであるという主張がある。人口が少ない時代ならば、これも許されることであるが、現状では、これは生活水準を下げることを、意味する」とある。大震災と原発事故から、二年になる。事故の前、原発の建屋を、真近かに、二、三回見たことがある。事故が起きた当時、テレビの映像を見ていた。あの建屋が、爆発で破壊するというので、そんなことはないだろうと、信じなれなかった。もしも、もしもだが、原発の本体が爆発をしたら、180キロ圏内は、避難をしなくてはならないのかもと、後々に聞いた。気候の変動が、災害を発生させるのかも。大地震も、原発事故も、二度とないことを、願っている。