放射線のことは、まったく分からなかった。事故から現在まで、直接的な影響はないようだ。当時、隣組の家に、お知らせを配布しながら、声をかけて歩いていた。放射線のことを聞かれても、大丈夫だっぺぇと、云っていた。後で知ったことだが、この日は、福島第一原発から、30キロ圏内のいわき市の一部が、市役所の判断で、避難をした。前日の夕刻には、20キロ圏内に居住していた知人が、避難をしてきたので、びっくりした。この日も、家の中のかたずけや、余震のたびに、近隣の見回りをしていた。夜は、飲み水を給水場に、取りに行った。事故があった原発の映像を、テレビで見ていた。どうなることやらと、不安はあった。電気とガスが使えたのか、ありがたかった。