ゆず。表皮は凹凸して、香りが強く、果汁は酸味が強い。冬至には、柚子湯に入る習慣がある。あちらこちらの本をぺらぺらした。永田久著に、柚子湯に入るのは、邪気を払い、香りを楽しみ、ひび、あかぎれを癒し、風邪の予防にも効果がある。「柚子」を「融通」をきかせて、世を渡るという語呂あわせする縁起でもあると、読んだ。「桃栗三年、柿八年、柚子は九年で、なりさがる」というように、実がなるまで、長い年月かかるので、風雪に耐えぬいて、成功するシンボルのひとつとして、柚子が尊重されたとも読んだ。別の辞典には、「桃栗三年、柿八年」のあとは、「梅は酸いとて十三年」。「柚は九年で花盛り」。「枇杷は九年でなりかねる」などと、言葉をつなげてもいう、とある。なるほど、なるほどだった。ついでに、このブログは、「物数言えば、くずが出る」と、吾を、評している。