きょう、ちょっと衝撃的なニュースが飛び込んできた。きょう対局の第38期竜王戦1組出場者決定戦で、渡辺明九段が佐藤康光九段戦に不戦敗を申し出たのだ。竜王戦1組は、連敗すると即降級の厳しさ。渡辺九段は戦わずして、2組に降級となってしまった。
それにしても、このところの渡辺九段は、てんで心許ない。
ケチの付け始めは昨年夏、フットサルの競技中に膝を負傷したことだ。ふつうならすぐに手術だったらしいが、タイミングが悪いことに、王位戦の挑戦者になってしまった。それで手術を延期したのだが、これが何というかどうも、という判断となった。
満身創痍で出場した王位戦七番勝負は、藤井聡太王位に負け、踏んだり蹴ったりとなった。
だが膝以外は何ともないから、藤井竜王・名人以外には勝てる。王位戦敗退以降は10勝4敗と好調ぶりを示した。
ところが12月13日、A級順位戦の千田翔太八段戦において、中盤戦の難しいところで早投げしたことで、周りは異変に気付いた。渡辺九段の膝は、通常の対局がこなせないほど悪化していたのだ。
ここで渡辺九段は1ヶ月の休場を取り、手術に踏み切った。素人考えでは、これで傷は治り、対局に復帰できると思った。
だが実際は、相当なリハビリが必要だったようだ。渡辺九段の膝は、全然治っていなかった。
1月23日の、西田拓也五段との朝日杯は不戦敗。
1月28日のA級順位戦・佐藤天彦九段戦も、膝痛で早投げになってしまった。結果論だが、先の千田八段戦のどちらかを勝っていれば、渡辺九段はプレーオフに進出できていた。
さらに、2月12日の棋聖戦・高崎一生七段戦も不戦敗。私は、このまま渡辺九段の不戦敗が続くのではないかと思った。
だが渡辺九段は頑張った。A級順位戦で永瀬拓矢九段、菅井竜也八段と撃破し、健在ぶり?を見せつけた。
そんな矢先の、再びの不戦敗だったのである。
膝が悪いところに正座を強制されたら、膝がよくなるヒマがない。最近はイス対局も解禁されたが、それでも渡辺九段は不戦敗を続けている。ということは、ふつうの状態でも、膝が悲鳴を上げているということだ。
これはもう、対局は無理なのではないか? とすれば、思い切って来年度1年間、休場してしまう手はある。それでリハビリに専念するのだ。いや私たちも、何度も不戦敗を見せられるのはイヤなのだ。
ヒトの家の懐具合に興味はないが、渡辺九段は竜王11期をはじめ、タイトル31期その他もろもろ実績がある。だから相当な蓄えがあるはずで、1年や2年無収入でも、痛くもかゆくもない。
休場1年なら、A級の地位は確保される。竜王戦は3組に降級となるのだろうが、竜王戦は2組でも3組でも、条件はほぼ同じだ。いやむしろ、3組のほうが戦いやすいともいえる。
まさかと思うが、現役をやめるというバカな考えを抱く前に、とっとと休場届を出したほうがよい。
それにしても、このところの渡辺九段は、てんで心許ない。
ケチの付け始めは昨年夏、フットサルの競技中に膝を負傷したことだ。ふつうならすぐに手術だったらしいが、タイミングが悪いことに、王位戦の挑戦者になってしまった。それで手術を延期したのだが、これが何というかどうも、という判断となった。
満身創痍で出場した王位戦七番勝負は、藤井聡太王位に負け、踏んだり蹴ったりとなった。
だが膝以外は何ともないから、藤井竜王・名人以外には勝てる。王位戦敗退以降は10勝4敗と好調ぶりを示した。
ところが12月13日、A級順位戦の千田翔太八段戦において、中盤戦の難しいところで早投げしたことで、周りは異変に気付いた。渡辺九段の膝は、通常の対局がこなせないほど悪化していたのだ。
ここで渡辺九段は1ヶ月の休場を取り、手術に踏み切った。素人考えでは、これで傷は治り、対局に復帰できると思った。
だが実際は、相当なリハビリが必要だったようだ。渡辺九段の膝は、全然治っていなかった。
1月23日の、西田拓也五段との朝日杯は不戦敗。
1月28日のA級順位戦・佐藤天彦九段戦も、膝痛で早投げになってしまった。結果論だが、先の千田八段戦のどちらかを勝っていれば、渡辺九段はプレーオフに進出できていた。
さらに、2月12日の棋聖戦・高崎一生七段戦も不戦敗。私は、このまま渡辺九段の不戦敗が続くのではないかと思った。
だが渡辺九段は頑張った。A級順位戦で永瀬拓矢九段、菅井竜也八段と撃破し、健在ぶり?を見せつけた。
そんな矢先の、再びの不戦敗だったのである。
膝が悪いところに正座を強制されたら、膝がよくなるヒマがない。最近はイス対局も解禁されたが、それでも渡辺九段は不戦敗を続けている。ということは、ふつうの状態でも、膝が悲鳴を上げているということだ。
これはもう、対局は無理なのではないか? とすれば、思い切って来年度1年間、休場してしまう手はある。それでリハビリに専念するのだ。いや私たちも、何度も不戦敗を見せられるのはイヤなのだ。
ヒトの家の懐具合に興味はないが、渡辺九段は竜王11期をはじめ、タイトル31期その他もろもろ実績がある。だから相当な蓄えがあるはずで、1年や2年無収入でも、痛くもかゆくもない。
休場1年なら、A級の地位は確保される。竜王戦は3組に降級となるのだろうが、竜王戦は2組でも3組でも、条件はほぼ同じだ。いやむしろ、3組のほうが戦いやすいともいえる。
まさかと思うが、現役をやめるというバカな考えを抱く前に、とっとと休場届を出したほうがよい。