2020年大晦日は、「2020年・一公版将棋10大ニュース」をお届けする。
第1位 コロナ禍で、タイトル戦を含む公式戦が滞る
コロナウィルスは全世界の交流を停滞させた。春、将棋界も東西の行き来が禁止され、タイトル戦が軒並み延期になった。この1年を顧みて、よくすべての日程を消化したと思う。
第2位 室谷由紀女流三段、離婚(2月)
室谷女流三段の離婚は早かった。言っちゃあなんだが、相手の男性は、室谷女流三段と結婚した時点で、人生のすべてを室谷女流三段に捧げなければならなかった。相手の男性には、それだけの覚悟がなかったようだ。ただまあ、室谷女流三段が独身に戻ったのは、元室谷ファンとしてうれしいことだった。
第3位 藤井聡太七段、棋聖と王位を獲得(7月~8月)
17歳で棋聖、18歳で王位を獲得し、八段昇段。マンガやドラマみたいな事が本当に起こってしまった。
第4位 西山朋佳奨励会三段、三段リーグで14勝4敗の成績を取るも、四段昇段ならず(3月)
これは本当に惜しかった。「14勝4敗」はリーグ前の旧規定なら1勝を余して昇段している。実力があれば四段に昇段できる、と考える向きもあるが、そうそう三段リーグで好成績は収められない。西山奨励会三段は、ただただ運がなかったというしかない。
第5位 白玲戦・女流順位戦創設(10月)
白玲戦の優勝賞金は1500万円。清麗戦の700万円を大きく上回った。また女流順位戦の創設も画期的で、私たちはついに、女流棋士を「格」で見られるようになる。第1期の白玲も注目だが、正式な順位が決まる、第2期女流順位戦が楽しみだ。
第6位 田中沙紀女流3級、女流2級昇級ならず。アマ棋界に戻り、研修会から再出発する(11月)
田中女流3級が正式な女流棋士になれなかったのは残念だったが、田中アマは研修会からの再出発を決断した。その意気やよし、である。就職などいつでもできる。あとで後悔しないために、残された時間を精一杯頑張るしかない。
第7位 折田翔吾アマ、棋士編入試験を受け、3勝1敗でプロ四段に(2月)
折田四段は奨励会三段リーグではパッとしなかったが、アマに戻って伸び伸びと指したのが好成績に繋がった。これで折田劇場が終わるのか、はたまたこれから本当の劇が始まるのか。すべてはこれからの精進にかかっている。
第8位 渡辺明名人、初の名人位獲得(8月)
渡辺名人本人は名人を諦めていたのに、B級1組、A級を全勝で駆け抜け、豊島将之竜王を破って名人になった。これで誰にも文句は言わせない、というところ。折田四段もそうだが、勝負事は多少肩の力を抜いて挑んだほうが、いい結果が出るのかもしれない。
第9位 羽生善治九段、タイトル100期ならず(12月)
羽生九段が2年振りにタイトル戦(竜王戦)に登場したが、1勝4敗で敗退した。羽生九段の全盛時には、将来のタイトル100期などただの通過点になるだろうと思ったが、現実はそう簡単ではなかった。こうなるとあと1期が異常に遠い。
第10位 棋譜利用のガイドラインが発表される
昨年日本将棋連盟から、SNS上での棋譜利用について注意喚起があったが、今年に入って王座戦、王将戦で細則が発表された。私は発表された項目は遵守する。すべての棋戦の細則がそろった暁には相当な縛りがかかること必至で、やがてはSNSで「▲6七金には感動した」とか書けなくなるだろう。まあそうなったらそうなったで構わない。こちらも話題にしないまでだ。
個人的には、社団戦に将棋ペンクラブが出場し、3組でリーグ3位の成績を収められたことがうれしかった。
来年は少しでもいい出来事があればいいと思う。もう、無事に過ごせればいいですよ。
読者の皆様には、今年一年、お世話になりました。佳い年をお迎えください。
第1位 コロナ禍で、タイトル戦を含む公式戦が滞る
コロナウィルスは全世界の交流を停滞させた。春、将棋界も東西の行き来が禁止され、タイトル戦が軒並み延期になった。この1年を顧みて、よくすべての日程を消化したと思う。
第2位 室谷由紀女流三段、離婚(2月)
室谷女流三段の離婚は早かった。言っちゃあなんだが、相手の男性は、室谷女流三段と結婚した時点で、人生のすべてを室谷女流三段に捧げなければならなかった。相手の男性には、それだけの覚悟がなかったようだ。ただまあ、室谷女流三段が独身に戻ったのは、元室谷ファンとしてうれしいことだった。
第3位 藤井聡太七段、棋聖と王位を獲得(7月~8月)
17歳で棋聖、18歳で王位を獲得し、八段昇段。マンガやドラマみたいな事が本当に起こってしまった。
第4位 西山朋佳奨励会三段、三段リーグで14勝4敗の成績を取るも、四段昇段ならず(3月)
これは本当に惜しかった。「14勝4敗」はリーグ前の旧規定なら1勝を余して昇段している。実力があれば四段に昇段できる、と考える向きもあるが、そうそう三段リーグで好成績は収められない。西山奨励会三段は、ただただ運がなかったというしかない。
第5位 白玲戦・女流順位戦創設(10月)
白玲戦の優勝賞金は1500万円。清麗戦の700万円を大きく上回った。また女流順位戦の創設も画期的で、私たちはついに、女流棋士を「格」で見られるようになる。第1期の白玲も注目だが、正式な順位が決まる、第2期女流順位戦が楽しみだ。
第6位 田中沙紀女流3級、女流2級昇級ならず。アマ棋界に戻り、研修会から再出発する(11月)
田中女流3級が正式な女流棋士になれなかったのは残念だったが、田中アマは研修会からの再出発を決断した。その意気やよし、である。就職などいつでもできる。あとで後悔しないために、残された時間を精一杯頑張るしかない。
第7位 折田翔吾アマ、棋士編入試験を受け、3勝1敗でプロ四段に(2月)
折田四段は奨励会三段リーグではパッとしなかったが、アマに戻って伸び伸びと指したのが好成績に繋がった。これで折田劇場が終わるのか、はたまたこれから本当の劇が始まるのか。すべてはこれからの精進にかかっている。
第8位 渡辺明名人、初の名人位獲得(8月)
渡辺名人本人は名人を諦めていたのに、B級1組、A級を全勝で駆け抜け、豊島将之竜王を破って名人になった。これで誰にも文句は言わせない、というところ。折田四段もそうだが、勝負事は多少肩の力を抜いて挑んだほうが、いい結果が出るのかもしれない。
第9位 羽生善治九段、タイトル100期ならず(12月)
羽生九段が2年振りにタイトル戦(竜王戦)に登場したが、1勝4敗で敗退した。羽生九段の全盛時には、将来のタイトル100期などただの通過点になるだろうと思ったが、現実はそう簡単ではなかった。こうなるとあと1期が異常に遠い。
第10位 棋譜利用のガイドラインが発表される
昨年日本将棋連盟から、SNS上での棋譜利用について注意喚起があったが、今年に入って王座戦、王将戦で細則が発表された。私は発表された項目は遵守する。すべての棋戦の細則がそろった暁には相当な縛りがかかること必至で、やがてはSNSで「▲6七金には感動した」とか書けなくなるだろう。まあそうなったらそうなったで構わない。こちらも話題にしないまでだ。
個人的には、社団戦に将棋ペンクラブが出場し、3組でリーグ3位の成績を収められたことがうれしかった。
来年は少しでもいい出来事があればいいと思う。もう、無事に過ごせればいいですよ。
読者の皆様には、今年一年、お世話になりました。佳い年をお迎えください。