ここ数ヶ月は、女流棋士会スーパーサロン・金曜日にお邪魔していないので、昼は自宅でフジテレビ系「笑っていいとも!」を観ている。金曜日は「なりきり川柳」のコーナーがあるが、ここに登場している川柳作家のやすみりえさんが魅力的だ。ちょっと内田恭子キャスターに似ているところもあって、どちらもファンである。末長く続いてほしいコーナーである。
10月9日の金曜サロン、昼は中倉彰子女流初段、夜は渡部愛ツアー女子プロの担当だった。中倉女流初段は、第2子の赤ちゃんにまだ手がかかると察するが、駒込サロンには完全復帰したようだ。
中倉女流初段とは3局目の対局。前回は、女流棋士には珍しい「ひねり飛車」の戦形となった。さて本局は…。
▲7六歩△8四歩▲2六歩に、中倉女流初段は△8八角成!
私との対局ではなぜか相居飛車志向の中倉女流初段、本局は1手損角換わりできたかと思いきや、10手目にダイレクト向かい飛車に振られ、またも私は驚いた。あとで関係者から聞いた話だが、中倉女流初段は、LPSAでも屈指の序盤巧者らしい。左隣りの将棋を見ると、こちらも上手の角換わりダイレクト向かい飛車である。そんな中倉女流初段をうかがうと、その貌は真剣である。
しばらく進むと、中倉女流初段はさらに△9二香と上がる。これは本気で来てるな、と思った。
その気迫に押されたわけでもないが、それに対する私の作戦がやや中途半端だった。▲4七銀と立ったのに、そこから▲7五歩と突いて玉頭位取りにでている。しかもその中途で飛車の取りあいになったため、こちらの陣形が上擦ってスキだらけ。6六と8六に空間があるので、▲6七金右と締まり、△2九飛成と桂を取った手には▲8七銀の辛抱を余儀なくされ、泣きたい気分になった。
終盤はこちらも盛り返し、面白くなった局面もあったのだが、中倉女流初段の力強い指し回しに押し切られた。
最後は△8五金と、詰めろ逃れの詰めろを指されて、投了。こちらは4二に作った馬が、以後1手も動かなかったのが痛かった。
指導対局とはいえ、負ければおもしろくない。私は「この投了図が美しいので…」と理由をつけて盤面を崩さず、感想戦は回避させてもらった。本当は感想戦がいちばん勉強になるのだが、最近は負けるとアタマに血が上って、まともに感想戦をすることができない。相手がうるわしい女流棋士でもそれをしないから、私は強くなれないのだ。
前回の中倉女流初段との対局のときは、私は将棋に没頭し、中倉女流初段に目をやる余裕がまったくなかったのだが、今回は何度かチラ見した。綺麗だった。
中倉女流初段に将棋を教えてもらいたい将棋ファンは全国にたくさんいる。その方々には申し訳ないが、これからも私は可能な限り、中倉女流初段に指導をいただくつもりだ。現在の私にはそのくらいしか楽しみがないわけで、どうか大目にみていただきたい。
10月9日の金曜サロン、昼は中倉彰子女流初段、夜は渡部愛ツアー女子プロの担当だった。中倉女流初段は、第2子の赤ちゃんにまだ手がかかると察するが、駒込サロンには完全復帰したようだ。
中倉女流初段とは3局目の対局。前回は、女流棋士には珍しい「ひねり飛車」の戦形となった。さて本局は…。
▲7六歩△8四歩▲2六歩に、中倉女流初段は△8八角成!
私との対局ではなぜか相居飛車志向の中倉女流初段、本局は1手損角換わりできたかと思いきや、10手目にダイレクト向かい飛車に振られ、またも私は驚いた。あとで関係者から聞いた話だが、中倉女流初段は、LPSAでも屈指の序盤巧者らしい。左隣りの将棋を見ると、こちらも上手の角換わりダイレクト向かい飛車である。そんな中倉女流初段をうかがうと、その貌は真剣である。
しばらく進むと、中倉女流初段はさらに△9二香と上がる。これは本気で来てるな、と思った。
その気迫に押されたわけでもないが、それに対する私の作戦がやや中途半端だった。▲4七銀と立ったのに、そこから▲7五歩と突いて玉頭位取りにでている。しかもその中途で飛車の取りあいになったため、こちらの陣形が上擦ってスキだらけ。6六と8六に空間があるので、▲6七金右と締まり、△2九飛成と桂を取った手には▲8七銀の辛抱を余儀なくされ、泣きたい気分になった。
終盤はこちらも盛り返し、面白くなった局面もあったのだが、中倉女流初段の力強い指し回しに押し切られた。
最後は△8五金と、詰めろ逃れの詰めろを指されて、投了。こちらは4二に作った馬が、以後1手も動かなかったのが痛かった。
指導対局とはいえ、負ければおもしろくない。私は「この投了図が美しいので…」と理由をつけて盤面を崩さず、感想戦は回避させてもらった。本当は感想戦がいちばん勉強になるのだが、最近は負けるとアタマに血が上って、まともに感想戦をすることができない。相手がうるわしい女流棋士でもそれをしないから、私は強くなれないのだ。
前回の中倉女流初段との対局のときは、私は将棋に没頭し、中倉女流初段に目をやる余裕がまったくなかったのだが、今回は何度かチラ見した。綺麗だった。
中倉女流初段に将棋を教えてもらいたい将棋ファンは全国にたくさんいる。その方々には申し訳ないが、これからも私は可能な限り、中倉女流初段に指導をいただくつもりだ。現在の私にはそのくらいしか楽しみがないわけで、どうか大目にみていただきたい。