きのう29日(火・祝)は、昨年に続いて、「世田谷花みず木女流オープン戦」の公開対局を観に行った。
同棋戦は、2007年に東京都世田谷区で「将棋の日」が行われるにあたり創設された。以後、東日本大震災のあった2011年を除き、花みず木フェスティバルのあるこの時期に毎年開催され、今年が7回目となる。
出場選手は4名で、育成会員を含む女流棋士。早指し戦のミニトーナメントで、優勝者を決定する。
今年の出場選手は、中村真梨花女流二段、藤田綾女流初段、飯野愛女流2級、加藤桃子奨励会1級の4名。奨励会員の参加は初だ。また解説者は、本棋戦のプロデューサーである島朗九段と、中村修九段、森下卓九段。聞き手は鈴木環那女流二段と室谷由紀女流初段が務める。当ブログの読者には説明不要だが、聞き手に室谷女流初段が名を連ねているから、今年も観に行く気になった。ただ念のために付け加えれば、対局者で出てくれたほうが、何倍もうれしかった。
朝は8時40分ごろ起きた。開会は午前10時半だから十分間に合うが、前夜も就寝が遅く、体調も思わしくないので、このままグダグダしようかの思いもよぎったが、生室谷に会えるチャンスはめったにないんだと自分に言い聞かせ、布団から這い出したのであった。
対局場は昨年と同じ、「玉川高島屋南館」。最寄り駅は東急田園都市線の二子玉川駅。いわゆる「ニコタマ」というやつである。
渋谷から快速に乗り、10分余りで二子玉川着。玉川高島屋のインフォメーションブースで6階との情報を得、会場に着いたのは10時28分であった。鉄道マニアは遅刻をしないのである。
私は前から4列目の席に着く。会場は定員50名とのことだが、八分程度の入りといったところだ。
顔を上げると前方に大盤があった。昨年は向かって左側にあったが、今年は右側である。私の席からだと対局者の顔がみづらいが、解説者の顔はよく見える。よく考えたら今年は聞き手目当てなので、これでよい。
司会進行の中村アナウンサーが、対局者を呼ぶ。飯野女流2級、中村女流二段、藤田女流初段、加藤奨励会1級と登場。すぐに続けて、解説者の森下九段、中村九段が登場した。
島九段、鈴木女流二段は決勝戦の解説なので、のちの登場となる。あとは室谷女流初段である。と、中村アナが口を開いた。
「なお、本日聞き手の室谷由紀女流初段は、急病のため、お休みとなります」
きゅ、きゅう、きゅうびょううう?????
このときの衝撃を、何と表現したらいいのだろう。あまりのショックに、全身から血の気が引いてゆくのが分かった。
私はきょう、室谷女流初段を鑑賞するために、ここまで来たのだ。彼女が出ないなら、私がここにいる意味はない。もう帰ろう、と思った。
同棋戦は、2007年に東京都世田谷区で「将棋の日」が行われるにあたり創設された。以後、東日本大震災のあった2011年を除き、花みず木フェスティバルのあるこの時期に毎年開催され、今年が7回目となる。
出場選手は4名で、育成会員を含む女流棋士。早指し戦のミニトーナメントで、優勝者を決定する。
今年の出場選手は、中村真梨花女流二段、藤田綾女流初段、飯野愛女流2級、加藤桃子奨励会1級の4名。奨励会員の参加は初だ。また解説者は、本棋戦のプロデューサーである島朗九段と、中村修九段、森下卓九段。聞き手は鈴木環那女流二段と室谷由紀女流初段が務める。当ブログの読者には説明不要だが、聞き手に室谷女流初段が名を連ねているから、今年も観に行く気になった。ただ念のために付け加えれば、対局者で出てくれたほうが、何倍もうれしかった。
朝は8時40分ごろ起きた。開会は午前10時半だから十分間に合うが、前夜も就寝が遅く、体調も思わしくないので、このままグダグダしようかの思いもよぎったが、生室谷に会えるチャンスはめったにないんだと自分に言い聞かせ、布団から這い出したのであった。
対局場は昨年と同じ、「玉川高島屋南館」。最寄り駅は東急田園都市線の二子玉川駅。いわゆる「ニコタマ」というやつである。
渋谷から快速に乗り、10分余りで二子玉川着。玉川高島屋のインフォメーションブースで6階との情報を得、会場に着いたのは10時28分であった。鉄道マニアは遅刻をしないのである。
私は前から4列目の席に着く。会場は定員50名とのことだが、八分程度の入りといったところだ。
顔を上げると前方に大盤があった。昨年は向かって左側にあったが、今年は右側である。私の席からだと対局者の顔がみづらいが、解説者の顔はよく見える。よく考えたら今年は聞き手目当てなので、これでよい。
司会進行の中村アナウンサーが、対局者を呼ぶ。飯野女流2級、中村女流二段、藤田女流初段、加藤奨励会1級と登場。すぐに続けて、解説者の森下九段、中村九段が登場した。
島九段、鈴木女流二段は決勝戦の解説なので、のちの登場となる。あとは室谷女流初段である。と、中村アナが口を開いた。
「なお、本日聞き手の室谷由紀女流初段は、急病のため、お休みとなります」
きゅ、きゅう、きゅうびょううう?????
このときの衝撃を、何と表現したらいいのだろう。あまりのショックに、全身から血の気が引いてゆくのが分かった。
私はきょう、室谷女流初段を鑑賞するために、ここまで来たのだ。彼女が出ないなら、私がここにいる意味はない。もう帰ろう、と思った。