また雨が降ってきた。今旅行、4回目である。
さっきまで快晴だったのに、なんなんだこれは…。なんだか神様にバカにされているような気がして、私はユーグレナモールに行く気力が失せてしまった。
アクビ娘(ハクション大魔王)のTシャツは買えないが、この前ぶらぶらしたときは、その店もなかった気がする。
それになんだかもう、疲れた。ちょっと早いが、空港に向かっちゃおう、と思った。
私は石垣バスターミナルに駆け込む。今年から、路線バスは石垣港ターミナル前を経由するようになったが、こういうのは始発から乗るのがスジである。
窓口にて、普通回数券を買う。ここ数年はフリーパスの類を使っていたので、久しぶりの購入だ。1,000円で、100円券×5枚、50円券×10枚、10円券×10枚が付き、全部使うと100円得することになる。新石垣空港には520円かかるから、モトを取るには、次も石垣島に訪れなければならない。仮にそれが叶わなくなっても、東運輸に寄付したと思えばよい。
よく分からぬが、空港までの臨時特急が出ていた。16時45分のバスに乗り、発車。いよいよこれで、石垣港周辺ともお別れである。
あっ、と思った。アクビ娘のTシャツは、2年前に訪れたとき、Tシャツ専門店の一隅にあったことを思い出した。
次のバス停で降りればいいが、なんか、面倒臭い。そのまま乗ることにする。
新石垣空港には17時18分に着いた。乗車時間33分は、まずまずである。しかし、旧空港のときは15分で着いた。現状では、空港利用客は新空港の恩恵にあずかっていない。新空港-バスターミナル間は、30分は切ってほしいところだ。
新石垣空港も、雨だった。行きも帰りも雨とは、何の因果か。
空港内には、土産物屋が充実していた。ここにアクビちゃんTシャツがあることを期待したが、どこを探してもない。まあ、そうであろう。
「海人×キティちゃん」のTシャツがあったが、これは適当なサイズがない。しかし「海人」なら、石垣港ターミナルの真ン前に専門店があった。バスに乗る前、ここだけでも覗いておけばよかった…。
出発まで1時間以上もあるが、もうどうすることもできない。私はボーッとして、時間を潰した。
ANA1782便・新石垣空港18時45分発の那覇行きに乗る。那覇空港には定刻15分遅れの19時50分に着いた。
羽田行きには、そのまま搭乗口で待てばいいのだが、私はいったん表へ出る。空港内の土産物屋で、再度アクビちゃんTシャツを求めるためである。しかしここも、アクビちゃんはなかった。海人Tシャツも、やはり適当なサイズがなかった。
私は項垂れて、再度手荷物検査場を抜ける。と、私が乗るべき便に放送があった。乗客が定員オーバーになりそうですが、席を譲っていただく方はおられないでしょうか、という例のあれである。
しかし今回は、その振替便が、あすの11時30分だった。ANAはその前に1本あったはずだから、これは本当に乗客が満杯なのではあるまいか。
謝礼は破格?の2万円である。幸か不幸か私は自宅勤務なので、翌日の仕事はいかようにも調整できる。私はカウンターに協力の意志ありの旨を申し出た。
2万円なら、片道をほぼ無料で行ける計算になる。最後の最後で、最高のチャンスが訪れた。
羽田行き138便は20時50分発。しかし機材の遅れで、21時10分の出発になった。が、これは乗客過多による不可抗力で、羽田に着いてからの公共交通機関については、責任は持ちません、のアナウンスが入る。その口調がやや冷たく、あまりいい感じはしなかった。
まあそれはいいとして、気になるのは「協力者募集」の件である。
しかし…。飛行機は何事もなく、客を搭乗させた。我が目論見、またも崩れ去ったのであった。
土産物屋になんか行かず、もっと早くに協力者として申し出ればあるいは…とも思うが、結果論であろう。当日中に東京に帰れることを素直によろこぶべきだ。
飛行機は定刻を相当遅れて離陸した。機内のスッチー(客室乗務員)はまずまずである。
あとの楽しみは、機内でハーゲンダッツアイスクリームを食すことだ。沖縄便には、マンゴー味のそれが売られている。行きのときのような緊張感もなく、私はスッチーに声を掛けることができた。
ところがスッチーは、マンゴーアイスは当便にはないという。そんなバカな、これは沖縄便でしょ? と返すと、スッチーは誤りを認めた。どこかの便と勘違いしたのであろう。
ようやくアイスが来たが、さっきのスッチーではなかった。ああ、そういうことになってしまうのか…。
マンゴー味を美味しくいただくと、いよいよ最後のミッションである。機内販売だ。8歳のめいにはピンクのバッグを。5歳のおいには飛行機のミニチュアを贈りたい。ただしそれは、機内一の美人スッチーから買いたい。
そのスッチーが、販売商品を抱えて、まわり始めた。彼女がようやく、私の近くに来る。私はドキドキしながら、右手を上げた。
(おわり)
以上、9月7日に記したとおり、あす以降はブログの更新を停止します。思いのほか続行の要望があったのでアレですが、とにかくしばらく休みます。
「角館の美女」、女流棋士との○○を賭けた勝負、LPSA芝浦サロンでの指導対局紹介、似ているシリーズなど、書き残したネタが数多くあります。それは必ず完結させたいと思っています。では、また。
さっきまで快晴だったのに、なんなんだこれは…。なんだか神様にバカにされているような気がして、私はユーグレナモールに行く気力が失せてしまった。
アクビ娘(ハクション大魔王)のTシャツは買えないが、この前ぶらぶらしたときは、その店もなかった気がする。
それになんだかもう、疲れた。ちょっと早いが、空港に向かっちゃおう、と思った。
私は石垣バスターミナルに駆け込む。今年から、路線バスは石垣港ターミナル前を経由するようになったが、こういうのは始発から乗るのがスジである。
窓口にて、普通回数券を買う。ここ数年はフリーパスの類を使っていたので、久しぶりの購入だ。1,000円で、100円券×5枚、50円券×10枚、10円券×10枚が付き、全部使うと100円得することになる。新石垣空港には520円かかるから、モトを取るには、次も石垣島に訪れなければならない。仮にそれが叶わなくなっても、東運輸に寄付したと思えばよい。
よく分からぬが、空港までの臨時特急が出ていた。16時45分のバスに乗り、発車。いよいよこれで、石垣港周辺ともお別れである。
あっ、と思った。アクビ娘のTシャツは、2年前に訪れたとき、Tシャツ専門店の一隅にあったことを思い出した。
次のバス停で降りればいいが、なんか、面倒臭い。そのまま乗ることにする。
新石垣空港には17時18分に着いた。乗車時間33分は、まずまずである。しかし、旧空港のときは15分で着いた。現状では、空港利用客は新空港の恩恵にあずかっていない。新空港-バスターミナル間は、30分は切ってほしいところだ。
新石垣空港も、雨だった。行きも帰りも雨とは、何の因果か。
空港内には、土産物屋が充実していた。ここにアクビちゃんTシャツがあることを期待したが、どこを探してもない。まあ、そうであろう。
「海人×キティちゃん」のTシャツがあったが、これは適当なサイズがない。しかし「海人」なら、石垣港ターミナルの真ン前に専門店があった。バスに乗る前、ここだけでも覗いておけばよかった…。
出発まで1時間以上もあるが、もうどうすることもできない。私はボーッとして、時間を潰した。
ANA1782便・新石垣空港18時45分発の那覇行きに乗る。那覇空港には定刻15分遅れの19時50分に着いた。
羽田行きには、そのまま搭乗口で待てばいいのだが、私はいったん表へ出る。空港内の土産物屋で、再度アクビちゃんTシャツを求めるためである。しかしここも、アクビちゃんはなかった。海人Tシャツも、やはり適当なサイズがなかった。
私は項垂れて、再度手荷物検査場を抜ける。と、私が乗るべき便に放送があった。乗客が定員オーバーになりそうですが、席を譲っていただく方はおられないでしょうか、という例のあれである。
しかし今回は、その振替便が、あすの11時30分だった。ANAはその前に1本あったはずだから、これは本当に乗客が満杯なのではあるまいか。
謝礼は破格?の2万円である。幸か不幸か私は自宅勤務なので、翌日の仕事はいかようにも調整できる。私はカウンターに協力の意志ありの旨を申し出た。
2万円なら、片道をほぼ無料で行ける計算になる。最後の最後で、最高のチャンスが訪れた。
羽田行き138便は20時50分発。しかし機材の遅れで、21時10分の出発になった。が、これは乗客過多による不可抗力で、羽田に着いてからの公共交通機関については、責任は持ちません、のアナウンスが入る。その口調がやや冷たく、あまりいい感じはしなかった。
まあそれはいいとして、気になるのは「協力者募集」の件である。
しかし…。飛行機は何事もなく、客を搭乗させた。我が目論見、またも崩れ去ったのであった。
土産物屋になんか行かず、もっと早くに協力者として申し出ればあるいは…とも思うが、結果論であろう。当日中に東京に帰れることを素直によろこぶべきだ。
飛行機は定刻を相当遅れて離陸した。機内のスッチー(客室乗務員)はまずまずである。
あとの楽しみは、機内でハーゲンダッツアイスクリームを食すことだ。沖縄便には、マンゴー味のそれが売られている。行きのときのような緊張感もなく、私はスッチーに声を掛けることができた。
ところがスッチーは、マンゴーアイスは当便にはないという。そんなバカな、これは沖縄便でしょ? と返すと、スッチーは誤りを認めた。どこかの便と勘違いしたのであろう。
ようやくアイスが来たが、さっきのスッチーではなかった。ああ、そういうことになってしまうのか…。
マンゴー味を美味しくいただくと、いよいよ最後のミッションである。機内販売だ。8歳のめいにはピンクのバッグを。5歳のおいには飛行機のミニチュアを贈りたい。ただしそれは、機内一の美人スッチーから買いたい。
そのスッチーが、販売商品を抱えて、まわり始めた。彼女がようやく、私の近くに来る。私はドキドキしながら、右手を上げた。
(おわり)
以上、9月7日に記したとおり、あす以降はブログの更新を停止します。思いのほか続行の要望があったのでアレですが、とにかくしばらく休みます。
「角館の美女」、女流棋士との○○を賭けた勝負、LPSA芝浦サロンでの指導対局紹介、似ているシリーズなど、書き残したネタが数多くあります。それは必ず完結させたいと思っています。では、また。