第81期名人戦第5局である。ここまで渡辺明名人の1勝、藤井聡太竜王の3勝。藤井竜王は名人奪取まで、ついにあと1勝。本局、結果によっては歴史的一局になる。
対局場所は長野県上高井郡高山村「緑霞山宿 藤井荘」。この宿の名前がすでに、藤井竜王寄りである。人口6,600人の狭い村が、藤井フィーバーで大変なことになったという。
第5局は渡辺名人の先手で開始。序盤の進行を見るに、渡辺名人は角交換辞さずの構え。ところが藤井竜王は角道を止めてしまった。
これがやや不思議で、藤井竜王は角換わりの将棋は、不敗に近いイメージがある。なぜその戦型を目指さないのだろう。
しかも指し手が進んでみると、藤井竜王は雁木に組み、自身が負けた第3局に似てきた。負けた将棋でリベンジ、という意味もあるかもしれないが、相手の得意に飛び込んで勝つ、の気概があるのだろう。
先日終了した叡王戦・菅井竜也八段との相穴熊の死闘がそうだったし、羽生善治九段も、相手の得意形に飛び込むことを好んでいた。藤井竜王も、目先の1勝より、長期的財産の蓄積を視野に入れているのだろう。
もっともこの進行なら、渡辺名人も望むところ。力が入る展開である。
藤井竜王が56手目を封じて指し掛け。形勢は互角らしいが、まあそうであろう。
明日は目が離せない。
対局場所は長野県上高井郡高山村「緑霞山宿 藤井荘」。この宿の名前がすでに、藤井竜王寄りである。人口6,600人の狭い村が、藤井フィーバーで大変なことになったという。
第5局は渡辺名人の先手で開始。序盤の進行を見るに、渡辺名人は角交換辞さずの構え。ところが藤井竜王は角道を止めてしまった。
これがやや不思議で、藤井竜王は角換わりの将棋は、不敗に近いイメージがある。なぜその戦型を目指さないのだろう。
しかも指し手が進んでみると、藤井竜王は雁木に組み、自身が負けた第3局に似てきた。負けた将棋でリベンジ、という意味もあるかもしれないが、相手の得意に飛び込んで勝つ、の気概があるのだろう。
先日終了した叡王戦・菅井竜也八段との相穴熊の死闘がそうだったし、羽生善治九段も、相手の得意形に飛び込むことを好んでいた。藤井竜王も、目先の1勝より、長期的財産の蓄積を視野に入れているのだろう。
もっともこの進行なら、渡辺名人も望むところ。力が入る展開である。
藤井竜王が56手目を封じて指し掛け。形勢は互角らしいが、まあそうであろう。
明日は目が離せない。