フリークラス10年目の中尾敏之五段は2月18日現在、今年度の成績が「16勝8敗」。そして27日には竜王ランキング戦6組で牧野光則五段と対戦した。
ここで問題をひとつ片付けておこう。中尾五段も先日の藤原直哉七段同様、2月19日か23日に次期NHK杯予選を戦っている。現在中尾五段の順位戦復帰条件は
「年度18勝以上の勝率6割」
だから、ここで2勝以上を挙げていればめでたく条件をクリア。日本将棋連盟のサイトにニュースが載ったに違いない。
しかしそれがなかったということは、中尾五段はNHK杯で「○●」もしくは「●」だったということだ。
ここで1勝1敗か0勝1敗かはかなり状況が変わってくるが、27日の牧野五段戦には、日本将棋連盟の携帯中継が入っていた。これをどう見るべきか。
まあ27日は東京・将棋会館での男性棋戦が2局しかなかったので本局が中継されても不思議ではないのだが、本局が順位戦復帰までマジック「1」だったから中継した、という見方もできる。23日の藤原七段VS久保田貴洋アマ戦に携帯中継が付いたのと同じ理屈だ。
話が脱線したが、ともあれ中尾五段の26日までの成績は「17勝9敗」か「16勝9敗」と断定していいと思う。
そんな状況で本局が始まったわけだが、これが予想に違わぬ大熱戦となった。
私は将棋連盟のモバイル中継は契約していないので、ネットの某巨大掲示板で情報を得るのみ。すると中尾五段の後手番で相矢倉になったことまでは分かった。
が、あとはネットの声を拾い、進行を類推するしかなくなった。
形勢は中尾五段が優勢の局面もあったが、いい勝負だったようである。夜になると持将棋模様になり、深夜に至って小駒1点を巡る攻防になった。
ネットではユーザーが静かに燃えていて、私もその輪に加わりたいのだが、局面が分からないからROMで見守るのみ。このフィーバー、数年前の森内俊之竜王VS熊坂学五段戦と同じである。
その後も牧野五段が阿修羅のごとき指し手で中尾五段を楽にさせず、指し手は延々と続く。
途中持将棋の目もあったのだが対局は続き、中尾五段が1点足りなくなり、牧野五段が勝勢になった。ところがそこからまたごちゃごちゃあって、公式戦の平手最長手数は390手だそうだが何とそれも更新してしまった。
しかもその後中尾五段が奇跡的に1点を取り、420手までで持将棋となった。
とりあえず、今年度の勝敗を記しておく。
5月9日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○木下浩一七段
6月1日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○堀口弘治七段
6月8日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ●小林宏七段
6月14日 第3期叡王戦五段戦1回戦 ○金沢孝史五段
7月24日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ●牧野光則五段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ●村山慈明七段
8月1日 第3期叡王戦五段戦2回戦 ●高見泰地五段
8月9日 第59期王位戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○上田初美女流三段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○野月浩貴八段
9月5日 第59期王位戦予選2回戦 ●佐々木勇気六段
9月11日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○木下浩一七段
10月3日 第66期王座戦一次予選2回戦 ●高野秀行六段
10月19日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○門倉啓太五段
11月14日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ○高橋道雄九段
12月14日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○香川愛生女流三段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選1回戦 ○佐藤康光九段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選決勝 ●高見泰地五段
12月25日 第44期棋王戦予選1回戦 ○川上猛七段
1月11日 第68期王将戦一次予選1回戦 ○中座真七段
1月23日 第44期棋王戦予選2回戦 ○飯塚祐紀七段
2月3日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ○所司和晴七段
2月8日 第68期王将戦一次予選2回戦 ●宮田敦史六段
2月19日or23日 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選 ○●or●
2月27日 第31期竜王ランキング戦6組3回戦 持将棋・牧野光則五段
規定では30分後に指し直しである。決着がつくのは、28日の明け方になるのだろう。お二方とも、お疲れ様です。
私もさすがにお付き合いできないので、寝かせていただきます。
ここで問題をひとつ片付けておこう。中尾五段も先日の藤原直哉七段同様、2月19日か23日に次期NHK杯予選を戦っている。現在中尾五段の順位戦復帰条件は
「年度18勝以上の勝率6割」
だから、ここで2勝以上を挙げていればめでたく条件をクリア。日本将棋連盟のサイトにニュースが載ったに違いない。
しかしそれがなかったということは、中尾五段はNHK杯で「○●」もしくは「●」だったということだ。
ここで1勝1敗か0勝1敗かはかなり状況が変わってくるが、27日の牧野五段戦には、日本将棋連盟の携帯中継が入っていた。これをどう見るべきか。
まあ27日は東京・将棋会館での男性棋戦が2局しかなかったので本局が中継されても不思議ではないのだが、本局が順位戦復帰までマジック「1」だったから中継した、という見方もできる。23日の藤原七段VS久保田貴洋アマ戦に携帯中継が付いたのと同じ理屈だ。
話が脱線したが、ともあれ中尾五段の26日までの成績は「17勝9敗」か「16勝9敗」と断定していいと思う。
そんな状況で本局が始まったわけだが、これが予想に違わぬ大熱戦となった。
私は将棋連盟のモバイル中継は契約していないので、ネットの某巨大掲示板で情報を得るのみ。すると中尾五段の後手番で相矢倉になったことまでは分かった。
が、あとはネットの声を拾い、進行を類推するしかなくなった。
形勢は中尾五段が優勢の局面もあったが、いい勝負だったようである。夜になると持将棋模様になり、深夜に至って小駒1点を巡る攻防になった。
ネットではユーザーが静かに燃えていて、私もその輪に加わりたいのだが、局面が分からないからROMで見守るのみ。このフィーバー、数年前の森内俊之竜王VS熊坂学五段戦と同じである。
その後も牧野五段が阿修羅のごとき指し手で中尾五段を楽にさせず、指し手は延々と続く。
途中持将棋の目もあったのだが対局は続き、中尾五段が1点足りなくなり、牧野五段が勝勢になった。ところがそこからまたごちゃごちゃあって、公式戦の平手最長手数は390手だそうだが何とそれも更新してしまった。
しかもその後中尾五段が奇跡的に1点を取り、420手までで持将棋となった。
とりあえず、今年度の勝敗を記しておく。
5月9日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦1回戦 ○木下浩一七段
6月1日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦2回戦 ○堀口弘治七段
6月8日 第89期棋聖戦一次予選1回戦 ●小林宏七段
6月14日 第3期叡王戦五段戦1回戦 ○金沢孝史五段
7月24日 第30期竜王ランキング戦6組昇級者決定戦3回戦 ●牧野光則五段
7月30日 第26回銀河戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
7月30日 第26回銀河戦予選決勝 ●村山慈明七段
8月1日 第3期叡王戦五段戦2回戦 ●高見泰地五段
8月9日 第59期王位戦予選1回戦 ○室岡克彦七段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選1回戦 ○上田初美女流三段
8月31日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選2回戦 ○野月浩貴八段
9月5日 第59期王位戦予選2回戦 ●佐々木勇気六段
9月11日 第66期王座戦一次予選1回戦 ○木下浩一七段
10月3日 第66期王座戦一次予選2回戦 ●高野秀行六段
10月19日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選3回戦 ○門倉啓太五段
11月14日 第11回朝日杯将棋オープン戦一次予選決勝 ○高橋道雄九段
12月14日 第31期竜王ランキング戦6組1回戦 ○香川愛生女流三段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選1回戦 ○佐藤康光九段
12月21日 第11回朝日杯将棋オープン戦二次予選決勝 ●高見泰地五段
12月25日 第44期棋王戦予選1回戦 ○川上猛七段
1月11日 第68期王将戦一次予選1回戦 ○中座真七段
1月23日 第44期棋王戦予選2回戦 ○飯塚祐紀七段
2月3日 第31期竜王ランキング戦6組2回戦 ○所司和晴七段
2月8日 第68期王将戦一次予選2回戦 ●宮田敦史六段
2月19日or23日 第68回NHK杯テレビ将棋トーナメント予選 ○●or●
2月27日 第31期竜王ランキング戦6組3回戦 持将棋・牧野光則五段
規定では30分後に指し直しである。決着がつくのは、28日の明け方になるのだろう。お二方とも、お疲れ様です。
私もさすがにお付き合いできないので、寝かせていただきます。