きょうは第9期叡王戦第4局(主催・不二家、日本将棋連盟)。藤井聡太叡王がカド番に追い込まれるのは初めてのことで、23回に上るタイトル戦で、そのこと自体が驚異的なのだが、とにかくその状況の藤井叡王がどんな将棋を指すのか、大いに注目された。
対して伊藤七段は、先手番でもある本局が最大のチャンス。藤井叡王からタイトルを奪取すれば、その大殊勲から、今年度の将棋大賞の受賞は確実となる。
対局場は千葉県柏市。アクセスはつくばエクスプレスが通じ、これが秋葉原直通だから便利である。私は東京育ちだから関係ないが、もしマイホームを構えるなら、この沿線が魅力的だと思う。
将棋は角換わりとなった。そこからお互い右金を上げ飛車を引く、例の形になった。
そこから先も見たことのある形になったがそれも道理で、直近では本シリーズ第1局と同じだ。ただしそのときは伊藤七段が後手で、しかもこの形は伊藤七段の得意形にも思えたから、ぼんやりしていると、対局者を間違えてしまう。
伊藤七段、手詰まり模様から穴熊に潜る。角換わりだから固さは求めず、「遠さ」に重きを置いたのだろう。
だがここで藤井叡王の端攻めが機敏だった。私が棋士から指導対局を受けると、よくこの端攻めで攻めつぶされるのだが、プロは端に目が行くようだ。
藤井叡王、飛車が走って香取り。それを伊藤七段は角打ちで受けた。しかしいかにもつらい形で、できれば打ちたくなかったが、仕方なかったのだろう。
藤井叡王、黙って飛車を引く。次、角の頭に歩を打つ手があるから、伊藤七段は先に歩を打って受ける。だが、角を手放したうえ、さらに後手を引くようでは、私的にはもうダメである。伊藤七段、穴熊の構想がマズかったのではないか。
将棋は以降も熱戦が続いたが、藤井叡王が勝ち切ったのだった。
終わってみれば、藤井叡王の強さが目立った。タイトル数を量産するには、負け越しからの逆転防衛は必須である。第4局での指し回しは、さすがだったと思う。
伊藤七段、本局は残念だったが、最終局に勝てばいいのだ。
運命の最終第5局は、6月20日(木)。
対して伊藤七段は、先手番でもある本局が最大のチャンス。藤井叡王からタイトルを奪取すれば、その大殊勲から、今年度の将棋大賞の受賞は確実となる。
対局場は千葉県柏市。アクセスはつくばエクスプレスが通じ、これが秋葉原直通だから便利である。私は東京育ちだから関係ないが、もしマイホームを構えるなら、この沿線が魅力的だと思う。
将棋は角換わりとなった。そこからお互い右金を上げ飛車を引く、例の形になった。
そこから先も見たことのある形になったがそれも道理で、直近では本シリーズ第1局と同じだ。ただしそのときは伊藤七段が後手で、しかもこの形は伊藤七段の得意形にも思えたから、ぼんやりしていると、対局者を間違えてしまう。
伊藤七段、手詰まり模様から穴熊に潜る。角換わりだから固さは求めず、「遠さ」に重きを置いたのだろう。
だがここで藤井叡王の端攻めが機敏だった。私が棋士から指導対局を受けると、よくこの端攻めで攻めつぶされるのだが、プロは端に目が行くようだ。
藤井叡王、飛車が走って香取り。それを伊藤七段は角打ちで受けた。しかしいかにもつらい形で、できれば打ちたくなかったが、仕方なかったのだろう。
藤井叡王、黙って飛車を引く。次、角の頭に歩を打つ手があるから、伊藤七段は先に歩を打って受ける。だが、角を手放したうえ、さらに後手を引くようでは、私的にはもうダメである。伊藤七段、穴熊の構想がマズかったのではないか。
将棋は以降も熱戦が続いたが、藤井叡王が勝ち切ったのだった。
終わってみれば、藤井叡王の強さが目立った。タイトル数を量産するには、負け越しからの逆転防衛は必須である。第4局での指し回しは、さすがだったと思う。
伊藤七段、本局は残念だったが、最終局に勝てばいいのだ。
運命の最終第5局は、6月20日(木)。