27日(金)は、LPSA芝浦サロンに行った。同サロンは今月末に営業を停止し、来月より「LPSA麹町サロンin DIS」として再出発する。駒込時代から数えて7年近く。現在のシステムがついに終わるということで、今回はお別れ記念として、指導対局を受けることにしたのだ。
きょうの担当は中倉シスターズである。仕事を午後2時半で切り上げ、田町に向かう。私は3時半からの中倉彰子女流初段の回に予約を入れていた。
田町で降りたが、表は雨である。前回サロンを訪れたときビニール傘を借りたが、それをお返しする前に、また利用することになってしまった。
将棋の前に、近くの小諸そばでそばを手繰ろうとしたが、2つある自動券売機が塞がっていたので、私はそのままサロンに向かった。
サロンには3時20分に入った。先客はHon氏を含め2人。私はポイントカード50ポイントを使う。これで1日の席料と指導対局1局が無料になるのだ。ちなみに100ポイントだとLPSA女流棋士の直筆扇子がいただけるのだが、ポイントの使用は今月末まで。よって中途半端なまま、使用を余儀なくされたのだ。
さらに私には残り21ポイントあり、あとはドリンクなども無料でいただけるのだが、そこまでガッツくこともあるまい。
例の三角クジを再び引くと、またもLPSA全女流棋士扇子が当たった。前回は紫文字のそれを戴いたので、今回は黒文字のそれを戴く。扇子は順調にハケているようである。
早速彰子女流初段に将棋を教えていただく。いつも昼の部にしか登板しない彰子女流初段とは、久しぶりの対局となる。きょうは白のブラウスに黒のミニスカート。相変わらずシュッとした顔つきで、とても3児のママには見えない。
と、そこへS氏が見えた。S氏は駒込時代からの常連で、田町に変わってからも精勤である。以前は奥さんとともに訪れていたが、奥さんはリタイヤしてしまったようだ。
さらにW氏も来た。W氏は超久しぶりだが、最終回につき「特別出演」となったものだ。W氏、Hon氏、私の揃い踏みは久しぶりで、駒込サロンを彷彿とさせる。にぎやかだったあのころを思い出す。
さらにFuj氏も見えた。Fuj氏は思うところあってLPSAから距離を置いていたが、やはりW氏と同じ理由で訪れたものであろう。
かくして、たちまちのうちに6面指しである。これでは指導するほうも大変だが、とりあえず先の1局が終わったようだ。早速感想戦に入るが、ほかにまだ5局残っているので、彰子女流初段もどこか上の空である。
さらに青年客が見える。予約はしていなかったようで、5時からの回に回されたようだ。
盤上は、私の居飛車に彰子女流初段の角道オープン四間飛車。私は▲6六歩~▲5六銀左~▲6五歩とし、十分。左のS氏は飛車落ちで挑んでいる。何年か前までは二枚落ちだったから、S氏に長足の進歩があったわけだ。
彰子女流初段がW氏の前に動くが、W氏が「痩せた?」と気軽に声を掛ける。このあたりのフランクさがW氏の強みで、私にはできない芸当である。
W氏はさらに、「(公式戦で)2勝してよかったね」と、彰子女流初段の降級点回避の話をする。けっこうデリケートなことに触れているが、彰子女流初段は、あまり意識していなかったふうだ。
私は改めて彰子女流初段の横顔を盗み見るが、やはり頬がこけているように見える。運営の面で気苦労はあると思うが、それは我々社会人だって抱えている悩みだから、同情はしない。彰子女流初段のご主人はハンサムだし、3人の子宝に恵まれたし、幸せな毎日だろう。
私は1筋の端攻めが決まって、有利になった。彰子女流初段のご尊顔を正面から鑑賞したいが、顔を上げる度胸がない。目に焼き付けてうっかりムラムラし、将棋に乱れが生じたら元も子もないからだ。
4時10分ごろ、Hon氏の将棋が終わった。彰子女流初段が上手の貫録を見せたようだ。相居飛車の将棋だったが、なぜHon氏が飛車を振らなかったのか分からぬ。彰子女流初段の前では変質的な振り飛車を見せたくなかったのだろうか。
その3分後、新規のお客さんが来た。この近くに住んでいて、LPSAがあることは知っていたが、「女子将棋――」とあるので、入るのに躊躇していたという。
しかし遅かった。サロンは30日で閉席となる。美夏女流1級がその旨を告げると、男性氏は麹町には行けない、とのことだった。
せっかく新規のお客さんを取り込めたのに断らざるを得ないとは、美夏女流1級も断腸の思いだったろう。
と、そこへ中倉宏美女流二段が現れた。私は「どーも」と挨拶をする。宏美女流二段は相変わらずの弥勒菩薩顔で、思わず合掌しそうになる。宏美女流二段との指導対局は予約していないが、席に余裕があればお願いしたいと思う。
小学生の女の子が、お母さんと思しき美人に連れられてやってきた。ふたりも芝浦サロンの生徒だろうが、やはり今月末で解約となる。他人事ながらいたたまれない。
こちらの将棋は、激しい寄せ合いになったが、何とか私が逃げ切った。
感想戦に入るが、ここで将棋盤を挟んで、堂々と彰子女流初段と話ができる。束の間の幸せな時間だ。彰子女流初段は私の拙い読みに、「なるほどー」と同意を示してくれた。
感想戦が終わり、私は小諸そばへ軽食を摂りに出た。
例の券売機の前に来る。ウン!? こ…これは…!!
(つづく)
きょうの担当は中倉シスターズである。仕事を午後2時半で切り上げ、田町に向かう。私は3時半からの中倉彰子女流初段の回に予約を入れていた。
田町で降りたが、表は雨である。前回サロンを訪れたときビニール傘を借りたが、それをお返しする前に、また利用することになってしまった。
将棋の前に、近くの小諸そばでそばを手繰ろうとしたが、2つある自動券売機が塞がっていたので、私はそのままサロンに向かった。
サロンには3時20分に入った。先客はHon氏を含め2人。私はポイントカード50ポイントを使う。これで1日の席料と指導対局1局が無料になるのだ。ちなみに100ポイントだとLPSA女流棋士の直筆扇子がいただけるのだが、ポイントの使用は今月末まで。よって中途半端なまま、使用を余儀なくされたのだ。
さらに私には残り21ポイントあり、あとはドリンクなども無料でいただけるのだが、そこまでガッツくこともあるまい。
例の三角クジを再び引くと、またもLPSA全女流棋士扇子が当たった。前回は紫文字のそれを戴いたので、今回は黒文字のそれを戴く。扇子は順調にハケているようである。
早速彰子女流初段に将棋を教えていただく。いつも昼の部にしか登板しない彰子女流初段とは、久しぶりの対局となる。きょうは白のブラウスに黒のミニスカート。相変わらずシュッとした顔つきで、とても3児のママには見えない。
と、そこへS氏が見えた。S氏は駒込時代からの常連で、田町に変わってからも精勤である。以前は奥さんとともに訪れていたが、奥さんはリタイヤしてしまったようだ。
さらにW氏も来た。W氏は超久しぶりだが、最終回につき「特別出演」となったものだ。W氏、Hon氏、私の揃い踏みは久しぶりで、駒込サロンを彷彿とさせる。にぎやかだったあのころを思い出す。
さらにFuj氏も見えた。Fuj氏は思うところあってLPSAから距離を置いていたが、やはりW氏と同じ理由で訪れたものであろう。
かくして、たちまちのうちに6面指しである。これでは指導するほうも大変だが、とりあえず先の1局が終わったようだ。早速感想戦に入るが、ほかにまだ5局残っているので、彰子女流初段もどこか上の空である。
さらに青年客が見える。予約はしていなかったようで、5時からの回に回されたようだ。
盤上は、私の居飛車に彰子女流初段の角道オープン四間飛車。私は▲6六歩~▲5六銀左~▲6五歩とし、十分。左のS氏は飛車落ちで挑んでいる。何年か前までは二枚落ちだったから、S氏に長足の進歩があったわけだ。
彰子女流初段がW氏の前に動くが、W氏が「痩せた?」と気軽に声を掛ける。このあたりのフランクさがW氏の強みで、私にはできない芸当である。
W氏はさらに、「(公式戦で)2勝してよかったね」と、彰子女流初段の降級点回避の話をする。けっこうデリケートなことに触れているが、彰子女流初段は、あまり意識していなかったふうだ。
私は改めて彰子女流初段の横顔を盗み見るが、やはり頬がこけているように見える。運営の面で気苦労はあると思うが、それは我々社会人だって抱えている悩みだから、同情はしない。彰子女流初段のご主人はハンサムだし、3人の子宝に恵まれたし、幸せな毎日だろう。
私は1筋の端攻めが決まって、有利になった。彰子女流初段のご尊顔を正面から鑑賞したいが、顔を上げる度胸がない。目に焼き付けてうっかりムラムラし、将棋に乱れが生じたら元も子もないからだ。
4時10分ごろ、Hon氏の将棋が終わった。彰子女流初段が上手の貫録を見せたようだ。相居飛車の将棋だったが、なぜHon氏が飛車を振らなかったのか分からぬ。彰子女流初段の前では変質的な振り飛車を見せたくなかったのだろうか。
その3分後、新規のお客さんが来た。この近くに住んでいて、LPSAがあることは知っていたが、「女子将棋――」とあるので、入るのに躊躇していたという。
しかし遅かった。サロンは30日で閉席となる。美夏女流1級がその旨を告げると、男性氏は麹町には行けない、とのことだった。
せっかく新規のお客さんを取り込めたのに断らざるを得ないとは、美夏女流1級も断腸の思いだったろう。
と、そこへ中倉宏美女流二段が現れた。私は「どーも」と挨拶をする。宏美女流二段は相変わらずの弥勒菩薩顔で、思わず合掌しそうになる。宏美女流二段との指導対局は予約していないが、席に余裕があればお願いしたいと思う。
小学生の女の子が、お母さんと思しき美人に連れられてやってきた。ふたりも芝浦サロンの生徒だろうが、やはり今月末で解約となる。他人事ながらいたたまれない。
こちらの将棋は、激しい寄せ合いになったが、何とか私が逃げ切った。
感想戦に入るが、ここで将棋盤を挟んで、堂々と彰子女流初段と話ができる。束の間の幸せな時間だ。彰子女流初段は私の拙い読みに、「なるほどー」と同意を示してくれた。
感想戦が終わり、私は小諸そばへ軽食を摂りに出た。
例の券売機の前に来る。ウン!? こ…これは…!!
(つづく)