きょう10月19日は、めいの20歳の誕生日だった。めいが振袖で遊びに来て、みんなで記念写真を撮った。
オヤジはめいが生まれたとき、「この子が20歳になるまで行きていたいから」と、ピタッとタバコを止めた。
オヤジがこんにちまで長生きできたのは、めいのおかげだ。ありがたいことである。
対して私は、なんたる堕落。本当なら私が、オヤジに孫の姿を見せてあげなければならなかったのに。
よろこびも半分の私であった。
◇
私のバイト内容は至極退屈なので、キャンディーでもなめないとやってられない。あまりなめすぎると太るから注意だがそこはそれ、キャンディーがなくなってきたので、18日のバイトの帰りは、有楽町で途中下車した。もちろん、OKスーパーに寄るためである。
ところが店に入る直前、OKスーパーの割引カードが入った財布を忘れていたことが分かった(現金とSuicaは別の場所に入れてあった)。このカードがあれば、103分の3%が割引になるのである。
とりあえずOKスーパーに入りお菓子売り場に行ったが、生梅飴(OK価格・税別103円)が陳列棚からなくなっていた。もう、梅の季節は終わってしまったのだろうか。
あとはいつも買うパインアメ(同135円)だが、カードがあるのとないのとで、1袋あたり4円以上違う。これがどうにも耐えられず、私はさんざん迷った末、買うのを止めた。
ところがこのOKスーパーは、一度店に入ると、何かを買わないと表に出られない構造になっている。
それで、さんざん迷った挙句、OK価格83円(税別)のカップ麺を買った。これならカードの差額が2円で済むからだ。
まったく、つまらぬミスをした。家を出るときは、財布の有無を確認しなければいけない。
ところで18日に有楽町で降りた理由は、吉野家に寄るためでもあった。
吉野家では100円引きキャンペーンは終わってしまったが、50円引きのクーポン券を配り始めた、とネットに書いてあったからだ。今回はそれをもらうべく、吉野家を利用したというわけだ。
ところで吉野家、どの店でも同じ味と思われそうだが、実は違う。ベースのつゆは同じだが、客が多く、一日に何度も肉を投入している店こそ、つゆに脂が染みこんで旨くなる。吉野家有楽町店は客が多く、日本でいちばん旨い吉野家、と聞いたことがある。
18日も客が多かったが、私はカウンターの角に空きを見つけ、座った。しかし角だからスペースがなく、もう片方の角に客が座られると、至近距離になってしまう。
そのひとつ向こう側では、すでに食事を終えた男性がいる。こうちが席を立てばそこに客が座れるのだが、この男、ナプキンで口をばか丁寧に拭いたあと、新たなナプキンでメガネを拭いたりして、一向に席を立つ気配がない。
そのうち私の席のすぐ左に男が座り、万事休した。
すると先ほどの男が、なんだかニヤッと笑いながら席を立ったように、見えた。
私は頼んだ牛丼をかっ食らい、会計である。するとアジア系の外国人が「ポイントカードはありますか」と聞いた。その類のカードもないので否定すると、そのまま会計になり、私は店を出ざるを得なくなった。
え? クーポン券の配布はどうなったのか。
実は、レジの横にクーポン券らしきものが束で置いてあった。どうも客が持って行っていい感じなのだが、注文の品によっては持ち帰り不可かもしれず、そこは店員に聞かねばならないだろう。
だがその確認が、私にはできないのである。クーポン券をもらうために入店したと思われるのがイヤなのだ。
それにそもそもこのクーポン券らしきもの、100円引きキャンペーンがある前から、そこに置いてあったのだ。
なんか、何度も値引きのチャンスがあったのに、みすみす逃していた気がする。
そしてよく考えたら、私はふつうに吉野家に入って、ふつうにおカネを払っただけだった。
オヤジはめいが生まれたとき、「この子が20歳になるまで行きていたいから」と、ピタッとタバコを止めた。
オヤジがこんにちまで長生きできたのは、めいのおかげだ。ありがたいことである。
対して私は、なんたる堕落。本当なら私が、オヤジに孫の姿を見せてあげなければならなかったのに。
よろこびも半分の私であった。
◇
私のバイト内容は至極退屈なので、キャンディーでもなめないとやってられない。あまりなめすぎると太るから注意だがそこはそれ、キャンディーがなくなってきたので、18日のバイトの帰りは、有楽町で途中下車した。もちろん、OKスーパーに寄るためである。
ところが店に入る直前、OKスーパーの割引カードが入った財布を忘れていたことが分かった(現金とSuicaは別の場所に入れてあった)。このカードがあれば、103分の3%が割引になるのである。
とりあえずOKスーパーに入りお菓子売り場に行ったが、生梅飴(OK価格・税別103円)が陳列棚からなくなっていた。もう、梅の季節は終わってしまったのだろうか。
あとはいつも買うパインアメ(同135円)だが、カードがあるのとないのとで、1袋あたり4円以上違う。これがどうにも耐えられず、私はさんざん迷った末、買うのを止めた。
ところがこのOKスーパーは、一度店に入ると、何かを買わないと表に出られない構造になっている。
それで、さんざん迷った挙句、OK価格83円(税別)のカップ麺を買った。これならカードの差額が2円で済むからだ。
まったく、つまらぬミスをした。家を出るときは、財布の有無を確認しなければいけない。
ところで18日に有楽町で降りた理由は、吉野家に寄るためでもあった。
吉野家では100円引きキャンペーンは終わってしまったが、50円引きのクーポン券を配り始めた、とネットに書いてあったからだ。今回はそれをもらうべく、吉野家を利用したというわけだ。
ところで吉野家、どの店でも同じ味と思われそうだが、実は違う。ベースのつゆは同じだが、客が多く、一日に何度も肉を投入している店こそ、つゆに脂が染みこんで旨くなる。吉野家有楽町店は客が多く、日本でいちばん旨い吉野家、と聞いたことがある。
18日も客が多かったが、私はカウンターの角に空きを見つけ、座った。しかし角だからスペースがなく、もう片方の角に客が座られると、至近距離になってしまう。
そのひとつ向こう側では、すでに食事を終えた男性がいる。こうちが席を立てばそこに客が座れるのだが、この男、ナプキンで口をばか丁寧に拭いたあと、新たなナプキンでメガネを拭いたりして、一向に席を立つ気配がない。
そのうち私の席のすぐ左に男が座り、万事休した。
すると先ほどの男が、なんだかニヤッと笑いながら席を立ったように、見えた。
私は頼んだ牛丼をかっ食らい、会計である。するとアジア系の外国人が「ポイントカードはありますか」と聞いた。その類のカードもないので否定すると、そのまま会計になり、私は店を出ざるを得なくなった。
え? クーポン券の配布はどうなったのか。
実は、レジの横にクーポン券らしきものが束で置いてあった。どうも客が持って行っていい感じなのだが、注文の品によっては持ち帰り不可かもしれず、そこは店員に聞かねばならないだろう。
だがその確認が、私にはできないのである。クーポン券をもらうために入店したと思われるのがイヤなのだ。
それにそもそもこのクーポン券らしきもの、100円引きキャンペーンがある前から、そこに置いてあったのだ。
なんか、何度も値引きのチャンスがあったのに、みすみす逃していた気がする。
そしてよく考えたら、私はふつうに吉野家に入って、ふつうにおカネを払っただけだった。