一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

バイキングの一コマ

2020-06-30 00:59:31 | 将棋雑記
23日(火)は、第61期王位戦挑戦者決定戦・永瀬拓矢二冠VS藤井聡太七段戦があった。
私は現在、昼に「バイキング」(フジテレビ)を見ているが、その日はたまたま午後1時過ぎも見た。すると突然将棋コーナーになり、佐藤紳哉七段と鈴木環那女流二段が出演して、びっくりした。そのときの模様をここに記してみたい。
まずは20日に行われた、竜王戦ランキング戦3組決勝・杉本昌隆八段VS藤井聡太七段戦の模様。
ここでフリップが用意され、佐藤七段は「師匠の和服は“本気モード”の表れ」、鈴木女流二段は「藤井七段のセンスは“師匠への敬意”」のコメントが記されていた。
佐藤七段はそれについて説明するが、今日もしっかりカツラをかぶっていて、私はそれをどうするのか気が気でなく、コメントが入ってこない。
鈴木女流二段は、藤井七段は、杉本八段が七段時代の扇子を持参していたと述べた。
鈴木女流初段は、NHKなどでは不自然なほど発音がキッチリしているが、ここでは自然な感じで、とても好感が持てる。
続いて、ABEMAの企画対局で藤井七段が大笑いしているシーンが流れた。
これが、ネット上で噂になっていた映像か。
私はABEMAの企画対局は観たことがないのである。公式戦以外は棋士も本気を出していないと考えるから、見る気が起こらないのだ。それはともかくこの画は確かに貴重で、この藤井七段の表情を引き出しただけでも、ABEMAはこの企画をやった甲斐があったというべきだろう。
話はMC・坂上忍のリードで話が進む。
ゲストの甲斐よしひろは将棋飯に詳しく、「ほそ島や」「紫金飯店」と、棋士御用達のお店をサラサラと述べる。これには感心した。
もうひとりのゲスト・ミッツマングローブは言葉を継ぎはぎしてコメントしている感じで、将棋界に興味はないなと思った。
「髪伸びた?」
と坂上忍。佐藤七段に問うている。
「はい、今日は短めなんですけど、黒髪で」
「じゃあ、あとで」
何か、坂上忍は佐藤七段の秘密を知っているみたいだった。
やっと王位戦の話になった。またフリップが出され、永瀬拓矢二冠の情報が掲示される。
永瀬二冠はバナナが好物なことから、「バナ永瀬」といわれているらしい。そんな言われ方をしているとは知らなかった。
「将棋に才能は関係なく、努力がすべて」という、永瀬二冠の持論が紹介された。
続いて昼食の報告である。今日はどちらも、鳩やぐらの肉豆腐キムチ定食だったらしい。
「相手にあまり気を遣わなかったんですね、今日は」と甲斐よしひろ。これはたぶん、8日の棋聖戦第1局での昼食メニューに関連している。甲斐よしひろは本当に将棋飯に詳しい。
ちなみに鈴木女流二段はこの定食を食べたことがあるらしい。それはいいが、鈴木女流二段の前に置かれているネームプレートの位置が高く、鈴木女流二段の容姿が隠れてしまっているのは痛い。
画面の右下には、「藤井七段 現在対局中!」のテロップが貼られている。改めて、昼のワイドショーに将棋が取り上げられていることの不思議を思う。まさに藤井七段さまさまで、は、将棋界は藤井七段に足を向けて寝られないだろう。
今後藤井七段に期待できることとして、またフリップが掲げられる。
佐藤七段は「前人未到の“八冠”を成し遂げる可能性がある唯一の棋士」、鈴木女流二段は「これからは藤井聡太の時代になる。将棋界全体が期待している」とした。
「藤井七段の強さってなんですか?」
と、坂上忍が聞く。これは私も聞いてみたかったところで、坂上忍はいい質問をした。
「終盤でのギリギリの強さだと思います」
と佐藤七段。やはりそういうことになるのだろう。
最後に、坂上忍が佐藤七段の秘密の暴露を促した。甲斐よしひろとミッツ・マングローブはそれを知らなかったみたいだ。レギュラーコメンテーターのヒロミは知っていた感じだ。
佐藤七段が「ビックリポン!」と言ってカツラを取る。しかしスタジオ内はシーンとしており、意外とウケなかった。笑っていいものかどうか、迷ったのだと思う。

将棋は藤井七段の快勝となった。永瀬二冠は先の棋聖戦に続いての敗戦で、これはショックだっただろう。この高校生がいなければ四冠の可能性もあったわけで、もはや藤井七段は目の上のタンコブだろう。
さて、王位戦七番勝負は7月1日開幕。藤井七段の戦いが楽しみである。

なお29日のバイキングは、山口恵梨子女流二段が登場した。28日に指された棋聖戦第2局の解説のためで、山口女流二段のそれは素人にも分かりやすく、とても好感が持てた。
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女流2級への道

2020-06-29 00:12:15 | 目を考える
きのうの続きを書いてみる。
田中沙紀女流3級の棋譜を見てみたのだが、序盤がかなり個性的である。
今回の女流王座戦を見てみると、一次予選の上川香織女流二段戦は田中女流3級の後手で、▲7六歩△6二銀▲7八飛△4二玉▲4八玉△1四歩▲1六歩△7四歩……だった。
藤田綾女流二段戦は田中女流3級の先手で、▲9六歩△9四歩▲4八銀△3四歩▲6八玉△3二飛▲3六歩。
二次予選の水町みゆ女流初段戦は田中女流3級の先手で、▲9六歩△9四歩▲4八銀△8四歩▲7八金△8五歩▲5六歩……と進んだ。
いずれの将棋も角道を開けず、飛車先の歩も突いていない。たぶんこれが田中女流3級のスタイルで、ほかの将棋も似たようなものなのだろう。
だけどこれってどうなんだろう。私たちが将棋を覚えると、初手は角道を開けて敵陣に利かすか、飛車先の歩を伸ばす。大駒は将棋の華。誰に教えられずとも、大駒の利きを最大限にしたい、と思うのが本能であろう。そして、それが最善手だと思う。
しかるに▲9六歩や△6二銀とは何たる手。あまりにも退廃的すぎて、私は耐えられない。
これでは簡単に飛車先の歩を交換されたり、大駒の働きで立ち遅れたりして、早々に作戦負けに陥るのではないか。アマ同士ならまだしも、相手はプロなのだから、ここからどんどん差をつけられる気がするのだ。
田中女流3級の作戦はほぼこれで、どうもほかの女流棋士に対策されているような気がする。藤田女流二段と水町女流初段が2手目△9四歩と応じたことに、それを感じるのだ。これでは勝てない。
ちなみに田中女流3級の師匠は木村義徳九段になっている。順位戦A級経験もある木村九段なら、田中女流3級のこんな指し方は矯正すると思うのだが、そうしない事情がよく分からない。
これを解決するには、プロ棋士に教わるしかない。田中女流3級は予選で関東在住の棋士と当たっていたから、現在は関東在住なのだろう。それならばズバリ、大野八一雄七段に教わるのがいいと思う。田中女流3級は「受け六分、攻め四分」の手厚い将棋と見る。大野七段に棋風が似ているので、教わるにはピッタリだと思う。
それだと大野七段に「こっちの都合はどうしてくれる」と言われそうだが、大野七段は、ヤル気のある女流棋士はウェルカムである。時間を作って、本筋の将棋を教えてくれる。
それが無理なら、大野七段は教室をやっている。第1、第3の土・日曜日と、第2、第4金曜日である。そのほかに、新宿将棋センターで月2回指導対局がある。田中女流3級はアマの立場に帰り、指導料を用意して、教わりに行くのがよい。
26日の敗戦のあと、田中女流3級は「自分が変わらないと将棋も変わらないので、ひとつひとつ変わっていくしかないと思います」と述べた。
いままでの田中女流3級は、勉強法を間違えていた。彼女に本当に変わる気があるのなら、いままでの将棋は捨てて、本格的な将棋を体得するしかない。女流2級への勉強時間は、まだ残っている。
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まだ残っている

2020-06-28 02:08:18 | 目を考える
26日に行われた第10期女流王座戦二次予選・水町みゆ女流初段と田中沙紀女流3級との一戦は、158手までで水町女流初段の勝ち。田中女流3級は正女流棋士に赤信号が灯ってしまった。
26日は女流王座戦の二次予選が4局行われていたので、私は無料中継をスマホでザッピングしながら観戦した。といっても、最注目はもちろん、水町―田中戦だった。
この将棋、相居飛車の力戦形になり、田中女流3級もよくついていったのだが、終盤で王手飛車を掛けられ、将棋が終わってしまった。
振り返ってみるとその5手前、111手目の▲3四桂の王手がややダサイと思った(図)。

これは軽く△5二玉と逃げる手もありそうである。ところが水町女流初段は△同銀と取った。田中女流3級はもちろん▲同歩で、次に▲3三銀がある。これは田中女流3級が面白くなったと思ったのだ。
水町女流初段は△6七銀成。田中女流3級は▲同金。そこで先ほどの△3五角が飛び出したというわけだった。私は自分が打たれたかのように、飛び上がってしまった。
なんで3五の地点が空いている? ……そうか、水町女流初段はこの順を読んでの△3四同銀だったのだ。私は▲2六飛・▲6六Xの局面からの△4八角ばかり気にし、上からの王手飛車にまったく気が付かなかった。
ふつうならここで投了だが、田中女流3級は指し継いだ。その無念、察するに余りある。

以上、田中女流3級は残念だったが、まだ運は残っている。
本来なら5月ごろに始まっていた第6回YAMADA女流チャレンジ杯が、コロナ禍で延期になった。もしこれに田中女流3級が出場していたら、上り調子の若手と当たって、恐らく田中女流3級は負けていたと思う。そしてYAMADA女流チャンレンジ杯はまだ始まっていない。どうも、今年は休止の可能性が高い。
もう田中女流3級はデビューから2年が過ぎている。そしてここが重要なのだが、将棋連盟はこの代替棋戦の参加を認めてくれたのだ。
最後の棋戦は、第14期マイナビ女子オープンか、第32期女流王位戦となる。ネットのスポーツ報知では「女流王位戦」と報じていたから、今回は女流王位戦の新期が早く開幕するのだろう。となれば中堅女流棋士と当たる可能性もあるわけで、むしろこちらのほうが勝つ可能性が高くなる。
そこで改めて女流2級への昇級規定を見ると、女流王位戦は「予選決勝進出」とある。
いちばん下から出場する田中女流3級は3勝を必要とするが、昇級規定にはほかにも、「2年間で参加公式棋戦数の4分の3以上の勝星を得る」がある。
もう「2年間」を過ぎているが、この規定も引き継がれているはずだ。
それで計算すると、次の女流王位戦で16棋戦目。デビュー後の勝利は「10」だから、女流2級へはあと「2勝」でいいことになる。この1勝の差はかなり大きい。
まだ次の女流王位戦までは時間がある。となれば、やることは決まっている。今日から将棋の勉強に明け暮れるしかない。
健闘を祈ります。
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西山奨励会三段が似ている芸能人2人

2020-06-27 02:22:24 | 似ている
日付変わって今日6月27日は、西山朋佳奨励会三段(女王、女流王座、女流王将)と、元女流棋士・竹俣紅さんのお誕生日。おめでとうございます。

その西山奨励会三段は、歌手・俳優の星野源に似ていると思う。
星野源は1981年1月28日、埼玉県生まれの39歳。中学生のころに音楽と演劇に目覚め、両方を巧みに活動していく。
星野源が全国区になったのは、2016年秋に放送された「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)への出演であろう。これに星野源は、主人公の森山みくり(新垣結衣)の同居相手・津崎平匡を好演。また、自身が歌うエンディング曲「恋」は、振り付けの「恋ダンス」の面白さも相まって、自身を代表するヒット曲となった。
「逃げ恥」はコロナ禍の穴埋め番組として、5月19日より、毎週火曜日22時より特別編集版が放送されている(未公開分3分を加え再編集)。
なお26日より同じTBS系で、星野源主演の「MIU404」もスタートした。よって、週に2回、ゴールデンタイムのドラマに星野源が登場することになった。
西山奨励会三段と星野源は、目が似ていると思う。
以前、「近藤正和六段と星野源は似ている」と書いたのだが、近藤六段と西山奨励会三段は似ていない。ということは、近藤六段と西山奨励会三段の間に、星野源がいる感じか。

しかしこれでは西山奨励会三段にあんまりなので、もう一人。
西山奨励会三段は、女優の伊藤蘭に似ていると思う。
伊藤蘭は1955年1月13日、東京都生まれの65歳(!!)。1969年、東京音楽学院に入学。1972年、田中好子、藤村美樹とともにキャンディーズを結成、翌年、歌手デビューを果たした。
キャンディーズはその後も芸能史に残るヒット曲を連発、アイドルのトップグループを並走した。
だが1977年、コンサート中に突如引退宣言をし、翌年4月4日、後楽園球場での「おわかれコンサート」をもって、3人は引退した。
しかし伊藤蘭は1980年、芸能界に復帰。1982 年、日本テレビ系「あんちゃん」で水谷豊と共演したが、それが縁で、1989年に結婚した。
西山奨励会三段と伊藤蘭は、目と顔の輪郭が似ていると思う。

ここ最近のタイトル戦ラッシュであまり話題になっていないが、コロナ禍で遅れていた奨励会三段リーグは20日に開幕し、西山奨励会三段は1勝1敗だった。
続けて今日27日は、三段リーグの3、4回戦である。4回戦の相手が大野八一雄七段門下の岡井君なのだが、まあよい、岡井君にも勝ってください。
……しまった、年齢制限の迫る西山奨励会三段にとっては、25歳のこの誕生日は、うれしくなかったかもしれない。

竹俣さんはフジテレビの2021年度入社が決まっており、いまはいちばん楽しい時であろう。
たとえがヘンだが、1989年にタイトル5期の高橋道雄七段がA級八段に昇級昇段したとき、当時の規定により、九段昇段を1年間待たされた。竹俣さんは、このときの心境に、よく似ているのではなかろうか。
いずれにしても、輝ける未来が約束されているのは、よろこばしいことである。
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渡部愛女流三段は、3時のヒロインの福田麻貴に似ている

2020-06-26 00:55:24 | 似ている
最近ネット上で「渡部」の文字が躍るが、「渡部」はアンジャッシュの渡部建のこと。
いつもこの名字を見るとドキッとしてしまう。

日付変わって今日6月26日は、渡部愛女流三段の27歳のお誕生日。おめでとうございます!!
いや~、愛先生も27か。いい女まっしぐらである。
その渡部女流三段は、3時のヒロインの福田麻貴に似ていると思う。

あらためて福田麻貴は、1988年10月10日、大阪府生まれの31歳。
NSC大阪女性タレントコース5期生。2017年、東京NSC出身の「かなで」、大阪NSC出身の「ゆめっち」と、「3時のヒロイン」を結成。2019年12月、日本テレビ放送の「女芸人No.1決定戦THE W」で出場627組の中から優勝し、賞金1000万円を獲得した。
直後からテレビへの露出が多くなり、現在はお笑い第七世代の女性芸人枠で先頭を走っている。
なお、賞金1000万円は、福田麻貴が400万円、かなでとゆめっちが300万円と分配したらしい。これは、福田麻貴がお笑いネタを書いたからである。福田麻貴には構成作家の才能もあるようだ。
福田麻貴はそこそこかわいらしい。かなでとゆめっちがいるからなおさら映え、最近はピンでの出演もある。今後は福田麻貴の出演が多くなってくるのではなかろうか。

渡部女流三段と福田麻貴は、実はあまり似ていない。いわゆる「雰囲気系似ている」である。実は、福田麻貴はテレビ東京の田中瞳アナウンサーにそっくりなのだが、福田麻貴を見るたび、なぜか渡部女流三段を想起してしまうので、今回の書き込みになった。

渡部女流三段は本日、上田初美女流四段と女流王座戦を戦う。しかしここは本戦でなく、まだ二次予選である。挑戦者になることの、なんと道のりの長いことか。
しかしひとつひとつ勝っていくしかない。本日の健闘を祈ります。
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