一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

タイトル戦のフルセット率

2024-09-03 23:41:19 | データ
先月31日の記事で、白玲戦はフルセットが多いと書いた。主催者としても将棋ファンとしても、フルセットはよろこばしいことだ。
では、現行のタイトル戦で、「フルセット率」はいかほどのものか。女流棋戦に加え、男性棋戦も調べてみた。


■白玲戦 66.7%(3-2)
(七番勝負)

■女流王将戦 46.7%(45-21)
(第1期~第16期は三番勝負、第17期~第30期は五番勝負。第31期~は三番勝負)

■倉敷藤花戦 43.3%(30-13)
(第2期より三番勝負)

■女流王座戦 38.5%(13-5)
(五番勝負)

■清麗戦 33.3%(6-2)
(五番勝負)

■女流名人戦 24.0%(50-12)
(第7期まで三番勝負。第8期より五番勝負)

■女流王位戦 22.9%(35-8)
(五番勝負)

■マイナビ女子オープン 17.6%(17-3)
(五番勝負)

七番勝負より五番勝負、五番勝負より三番勝負のほうがフルセットになる確率は高い。それだけに、白玲戦の「66.7%」は光っている。
女流王将戦は三番勝負→五番勝負→三番勝負と変遷したが、三番勝負に限定すると、31期中16回のフルセットで、フルセット率は51.6%に跳ね上がる。
また女流名人戦も初期は三番勝負だったが、ここは1回もフルセットがなかった。
続いて男性棋戦。


■叡王戦 42.9%(7-3)
(第3期よりタイトル戦。第3期、第4期は七番勝負。第5期以降は五番勝負)

■王座戦 31.7%(41-13)
(第31期よりタイトル戦。第31期は三番勝負。第32期より五番勝負)

■棋聖戦 26.3%(95-25)
(五番勝負)

■竜王戦 25.0%(36-9)
(七番勝負)

■棋王戦 25.0%(48-12)
(第2期より五番勝負)

■王位戦 24.6%(65-16)
(七番勝負)

■王将戦 21.9%(73-16)
(原則的に七番勝負)

■名人戦 20.7%(82-17)
(原則的に七番勝負。第8期は五番勝負)

棋王戦は五番勝負を48回もやっているが、意外にフルセット率が低い。
名人戦は七番勝負だからフルセット率が低いのは分かるが、ちょっと低すぎる。歴代の名人が強すぎて、フルセットまでいかないのだろう。
女流棋戦は福間香奈女流五冠と西山朋佳女流三冠がいい勝負をしているので今後もフルセットは増えるだろうが、男性棋戦のほうはどうか。藤井聡太竜王・名人が強すぎて、今後もフルセットまで行かないと思う。
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タイトル戦初登場棋士の第1局の結果

2023-11-09 00:17:24 | データ
第36期竜王戦七番勝負に伊藤匠七段が登場したが、第1局は精彩を欠いて負けた。読者コメントにあったが、タイトル戦初登場棋士の第1局は、成績があまりよくないらしい。
こういうときは、実地検証である。ほかの棋士のタイトル戦1局目はどうだったのか。30年前まで遡り、調べてみた。
下はタイトル戦初登場側から見た星。カッコ内は第2局以降の星である。

1995年 第66期棋聖戦 三浦弘行五段●(●●)羽生善治棋聖
1996年 第54期名人戦 森内俊之八段●(●●○●)羽生善治名人
1996年 第37期王位戦 深浦康市五段●(●○●●)羽生善治王位
1997年 第10期竜王戦 真田圭一六段●(●●●)谷川浩司竜王
1998年 第11期竜王戦 藤井猛七段○(○○○)谷川浩司竜王
1999年 第47期王座戦 丸山忠久八段●(○●●)羽生善治王座
1999年 第12期竜王戦 鈴木大介六段●(●●○●)藤井猛竜王
2001年 第26期棋王戦 久保利明六段●(●○●)羽生善治棋王
2002年 第15期竜王戦 阿部隆七段千千●(●○○○●●)羽生善治竜王
2003年 第51期王座戦 渡辺明五段●(○○千●●)羽生善治王座
2005年 第18期竜王戦 木村一基七段●(●●●)渡辺明竜王
2009年 第57期王座戦 山崎隆之七段●(●●)羽生善治王座
2010年 第51期王位戦 広瀬章人六段○(○●●千○千○)深浦康市王位
2012年 第83期棋聖戦 中村太地六段●(●●)羽生善治棋聖
2011年 第60期王将戦 豊島将之六段●(○●●○●)久保利明王将
2013年 第54期王位戦 行方尚史八段●(●○●●)羽生善治王位
2014年 第27期竜王戦 糸谷哲郎七段○(○●○○)森内俊之竜王
2015年 第63期王座戦 佐藤天彦八段●(○○●●)羽生善治王座
2016年 第87期棋聖戦 永瀬拓矢六段千○(●○●●)羽生善治棋聖
2017年 第42期棋王戦 千田翔太六段○(●○●●)渡辺明棋王
2017年 第75期名人戦 稲葉陽八段○(●○●●●)佐藤天彦名人
2017年 第88期棋聖戦 斎藤慎太郎七段●(●○●)羽生善治棋聖
2017年 第58期王位戦 菅井竜也七段○(○●○○)羽生善治王位
2018年 第3期叡王戦 金井恒太六段●(●●●)高見泰地六段
2018年 第3期叡王戦 高見泰地六段○(○○○)金井恒太六段
2020年 第45期棋王戦 本田圭五段●(○●●)渡辺明棋王
2020年 第91期棋聖戦 藤井聡太七段○(○●○)渡辺明棋聖
2022年 第7期叡王戦 出口若武六段●(●●)藤井聡太叡王
2023年 第94期棋聖戦 佐々木大地七段●(○●●)藤井聡太棋聖
2023年 第36期竜王戦 伊藤匠七段●(●●?)藤井聡太竜王

伊藤七段と、ともにタイトル戦初登場だった第3期叡王戦を除く27名中、初戦を勝ったのは8名しかいなかった。読者コメントにあった通り、初タイトル戦で初戦勝利は相当厳しかったようだ。
ちなみに、初戦勝利の8名のうち、5名がタイトルを奪取している。
また初戦を負けた場合、タイトル獲得は、0名(!!)となっている。
つまり、初戦を勝てば、6割2分の確率でタイトル獲得。負ければアウト、ということだ。これはけっこう斬新なデータではなかろうか。
まあもっとも、この30年は羽生九段の全盛時にあたり、若手棋士がタイトル戦に出ても、おいそれとは獲れなかった事情はある。
この27名と、第3期叡王戦の金井六段を含めた28名のうち、最終的なタイトル獲得は17名に上った。実力があれば、やがてタイトルが付いてくるのだ。
ただ、現在は藤井竜王・名人が高い壁になっているので、タイトルを獲るのは相当難しくなっている。
若手棋士はこれから大変だ。
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羽生九段のA級残留確率は「.227」

2021-12-01 01:38:15 | データ
きのうの「中村桃子女流二段に似ている有名人」だが、ひとり書き洩らしてしまった。また機会を見て紹介したい。

   ◇

羽生善治九段は第80期A級順位戦で1勝4敗となった。このスコアでも最終的に残留が成った例はたくさんあるが、問題は順位だ。順位戦は文字通り、順位1枚の差が明暗を分ける。現在順位8位の羽生九段はこの点、相当に不利だ。
そこで、第30期から第79期までの45期分(第31期~第35期は欠番)のA級順位戦で、8位以下の棋士が5回戦までで1勝4敗以下だった場合の、最終結果を調べてみた。

【1勝4敗】
第30期 ⑩熊谷達人八段 ●●○●●●●●●…1勝8敗・10位
第37期 ⑧板谷進八段 ●●●●○○●○○…4勝5敗・7位(残留)
第37期 ⑨大内延介八段 ●○●●●○○●●…3勝6敗・9位
第38期 ⑧勝浦修八段 ●●●●○●○○○…4勝5敗・6位(残留)
第40期 ⑩二上達也棋聖 ●○●●●○●●○…3勝6敗・8位(残留)
第42期 ⑩淡路仁茂八段 ●●●●○○●●●…2勝7敗・10位
第43期 ⑧青野照市八段 ●●●○●●○●…2勝6敗・8位(残留)
第43期 ⑩田中寅彦八段 ●●●○●○●●…2勝6敗・9位
第46期 ⑧有吉道夫九段 ●●○●●●●●●…1勝8敗・10位
第47期 ⑩真部一男八段 ●●●○●●●●○…2勝7敗・10位
第58期 ⑧中原誠永世十段 ○●●●●○●●●…2勝7敗・10位
第59期 ⑧島朗八段 ●●○●●○●○●…3勝6敗・9位
第60期 ⑩三浦弘行八段 ●●●○●●●○○…3勝6敗・8位(残留)
第62期 ⑧島朗八段 ●●●●○●○●●…2勝7敗・9位
第64期 ⑨森下卓九段 ●●●●○○●○●…3勝6敗・10位
第65期 ⑨深浦康市八段 ○●●●●○○●○…4勝5敗・9位
第65期 ⑩阿部隆八段 ●●●●○○●●●…2勝7敗・10位
第66期 ⑩行方尚史八段 ●●●○●●●●●…1勝8敗・10位
第69期 ⑧藤井猛九段 ●●●○●○●○●…3勝6敗・10位
第71期 ⑧高橋道雄九段 ●●●●○●○●●…2勝7敗・9位
第71期 ⑨橋本崇載八段 ●●●●○●●○●…2勝7敗・10位
第72期 ⑧谷川浩司九段 ●●○●●●●●○…2勝7敗・10位

【0勝5敗】
第39期 ⑨木村義徳八段 ●●●●●●●●●…0勝9敗・10位
第42期 ⑨青野照市八段 ●●●●●○○○●…3勝6敗・8位(残留)
第49期 ⑩真部一男八段 ●●●●●●●○●…1勝8敗・10位
第51期 ⑩田丸昇八段 ●●●●●●□●○…2勝7敗・9位
第53期 ⑧南芳一九段 ●●●●●●○●●…1勝8敗・10位
第54期 ⑧有吉道夫九段 ●●●●●●○●●…1勝8敗・10位
第56期 ⑨高橋道雄九段 ●●●●●○●●●…1勝8敗・10位
第63期 ⑩高橋道雄九段 ●●●●●●●○●…1勝8敗・10位
第70期 ⑧久保利明二冠 ●●●●●○●○●…2勝7敗・10位
第73期 ⑩阿久津主税八段 ●●●●●●●●●…0勝9敗・10位
第77期 ⑩阿久津主税八段 ●●●●●●●●○…1勝8敗・10位

1勝4敗が22回で、残留は5回。0勝5敗は11回で、残留は1回である。

1勝4敗の最終成績は、

4勝5敗……3回(残留2回)
3勝6敗……6回(残留2回)
2勝6敗……2回(残留1回)
2勝7敗……8回
1勝8敗……3回

である。また、0勝5敗の最終成績は、

3勝6敗……1回(残留1回)
2勝7敗……2回
1勝8敗……6回
0勝9敗……2回

である。当然1勝4敗のほうが残留率は高くなり、まあ「.227」あるのだが、平成以降に絞ると、1勝4敗で残留できたのは、第60期(2001年度)の三浦八段1例のみとなり、「.083」に急減してしまう。
1勝4敗と0勝5敗の最終成績を見ると、4勝5敗は3回あるが、第65期の深浦八段はそれでも降級した。当時かなり話題になったものである。
3勝6敗も残留は合計3回で、3勝では厳しいことが分かる。
ただ、これらのデータには重要な要素が抜けている。すなわち、この中に「羽生善治」がいないということだ。
A級に昇っただけで精一杯、という棋士も少なからずいた中で、羽生九段は名人9期を含むタイトル99期のレジェンドである。A級にいるのが当然の存在なのだ。
その羽生九段が、これからズルズル行くとは思えない。年末からの残り4局は、全力で臨んでくるに違いない。順位戦の羽生将棋に注目である。
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順位戦A級1年目で8勝1敗の成績を取った棋士

2021-03-02 00:44:51 | データ
斎藤慎太郎八段は先日のA級順位戦最終戦に勝ち、名人挑戦を決めた。
「A級1年目に名人挑戦」「8勝1敗」はともに素晴らしいが、ではかつて同じ状況だった棋士は、名人戦の成績はどうだったのだろう。
まず、A級1年目で名人挑戦を決めた棋士を見てみる。なお、本割でプレーオフがあった場合、勝敗のあとに「☆」を付けた。
また、順位戦と名人戦七番勝負は、1975年度まで5期の差がある。よって第30期までは、順位戦はそのまま。名人戦は、それに「5」を加えてください。

第19期 山田道美八段(7勝2敗☆)→大山康晴名人に1勝4敗
第36期 森雞二八段(7勝1敗)→中原誠名人に2勝4敗
第41期 谷川浩司八段(7勝2敗☆)→加藤一二三名人に4勝2敗
第52期 羽生善治四冠(7勝2敗☆)→米長邦雄名人に4勝2敗
第53期 森下卓八段(7勝2敗☆)→羽生善治名人に1勝4敗
第54期 森内俊之八段(7勝2敗)→羽生善治名人に1勝4敗
第74期 佐藤天彦八段(8勝1敗)→羽生善治名人に4勝1敗
第75期 稲葉陽八段(8勝1敗)→佐藤天彦名人に2勝4敗
第79期 斎藤慎太郎八段(8勝1敗)→渡辺明名人

第75期の稲葉八段まで、8名を数えた。奪取は谷川八段、羽生三冠、佐藤天八段。先の2名は永世名人になり、佐藤天八段も名人3期を獲った。

次に、「本割8勝以上」の戦績で名人戦に登場した棋士を調べてみる。ここでも、プレーオフで勝った棋士には☆を付ける。

第5期 升田幸三八段(8勝1敗)→木村義雄名人に2勝4敗
第10期 花村元司八段(8勝2敗☆)→大山康晴名人に0勝4敗
第16期 二上達也八段(8勝1敗)→大山康晴名人に0勝4敗
第17期 升田幸三九段(8勝2敗)→大山康晴名人に1勝4敗
第23期 有吉道夫八段(8勝2敗)→大山康晴名人に3勝4敗
第26期 中原誠二冠(8勝0敗)→大山康晴名人に4勝3敗
第28期 大山康晴十段(8勝2敗)→中原誠名人に3勝4敗
第29期 大内延介八段(8勝2敗)→中原誠名人に3勝4敗1持将棋1千日手
第30期 米長邦雄八段(8勝1敗)→中原誠名人に3勝4敗
第38期 米長邦雄王位(8勝1敗)→中原誠名人に2勝4敗
第40期 加藤一二三十段(8勝1敗)→中原誠名人に4勝3敗1持将棋2千日手
第46期 谷川浩司王位(8勝1敗)→中原誠名人に4勝2敗
第51期 米長邦雄九段(8勝1敗)→中原誠名人に4勝0敗
第55期 谷川浩司竜王(8勝1敗)→羽生善治名人に4勝2敗
第58期 丸山忠久八段(8勝1敗)→佐藤康光名人に4勝3敗
第60期 森内俊之八段(8勝1敗)→丸山忠久名人に4勝0敗
第62期 森内俊之竜王(9勝0敗)→羽生善治名人に4勝2敗
第64期 谷川浩司九段(8勝1敗☆)→森内俊之名人に2勝4敗
※羽生三冠も8勝1敗だった。8勝1敗で挑戦者になれなかったのは史上初。
第66期 羽生善治二冠(8勝1敗)→森内俊之名人に4勝2敗
第70期 羽生善治二冠(9勝0敗)→森内俊之名人に2勝4敗
第71期 羽生善治三冠(8勝1敗)→森内俊之名人に1勝4敗
第72期 羽生善治三冠(8勝1敗)→森内俊之名人に4勝0敗
第74期 佐藤天彦八段(8勝1敗)→羽生善治名人に4勝1敗
第75期 稲葉陽八段(8勝1敗)→佐藤天彦名人に2勝4敗
第77期 豊島将之二冠(8勝1敗)→佐藤天彦名人に4勝0敗
第78期 渡辺明三冠(9勝0敗)→豊島将之名人に4勝2敗
第79期 斎藤慎太郎八段(8勝1敗)→渡辺明名人

A級は休場者の関係で、11名で行われることがある。それで過去、8勝2敗で挑戦のケースが5回あった。しかし挑戦者の全敗に終わっている。
8勝0敗は1回、8勝1敗は17回、9勝0敗は3回。奪取はそれぞれ、1回、10回、2回である。挑戦者の分がややいいが、順位戦は1年をかけて行われるので、そこまで挑戦者の好調が持続されていないと思う。
ここで「A級1年目」に「8勝1敗」を取った棋士を見ると、

第74期 佐藤天彦八段(8勝1敗)→羽生善治名人に4勝1敗
第75期 稲葉陽八段(8勝1敗)→佐藤天彦名人に2勝4敗

のみとなる。七番勝負の結果は1勝1敗であり、第79期の七番勝負は、データ的にはまったく分からない。
渡辺名人と斎藤八段の対戦成績も、2勝2敗の五分。渡辺名人は作戦巧者だが、斎藤八段も若さの強味がある。これは面白い七番勝負になりそうである。
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羽生九段の1勝3敗後の戦績

2020-12-05 00:07:59 | データ
第33期竜王戦第5局は今日5日から行われる。ここまで羽生善治九段から見て、「●○●●」の1勝3敗である。
当ブログでは2017年8月29日に、「1勝3敗からの逆転劇はあるか」という記事をアップした。それから3年3ヶ月余り。現在までのデータも加算して、簡単に記しておく。
まず「第4局を負けて1勝3敗になったケース」は99回。そこから3連勝の逆転は4例ある。
また「3連敗のあと1勝を返し1勝3敗になったケース」は30回あり、そこから3連勝(つまり3連敗4連勝)で大逆転は2回ある。うち1回は第21期竜王戦で、羽生九段はその「被害者」だった。詳細は、当時の記事をご覧いただこう。
羽生九段は1勝3敗になったことが、今回の竜王戦の前まで17回ある。しかし上記の通り逆転勝利はない。防衛失敗が12回、奪取失敗が5回である。やはり挑戦者の勢いに押されるようだ。
では1勝3敗後の星を見てみよう。

1990年 第3期竜王戦 羽生善治竜王 ●●●○● 谷川浩司二冠
1996年 第9期竜王戦 羽生善治竜王 ○●●●● 谷川浩司九段
1997年 第55期名人戦 羽生善治名人 ●○●●○● 谷川浩司竜王
2000年 第13期竜王戦 羽生善治五冠 ●○●●○○● 藤井猛竜王
2002年 第51期王将戦 羽生善治王将 ●○●●○● 佐藤康光九段
2002年 第43期王位戦 羽生善治王位 ●●●○● 谷川浩司九段
2003年 第44期王位戦 羽生善治竜王・名人 ●●●○● 谷川浩司王位
2004年 第53期王将戦 羽生善治王将 ●○●●○● 森内俊之竜王
2004年 第62期名人戦 羽生善治名人 ●○●●○● 森内俊之竜王
2005年 第63期名人戦 羽生善治四冠 ○●●●○○● 森内俊之名人
2007年 第48期王位戦 羽生善治王位 ●●○●○○● 深浦康市八段
2008年 第49期王位戦 羽生善治名人 ○●●●○○● 深浦康市王位
2010年 第59期王将戦 羽生善治王将 ●○●●○● 久保利明棋王
2011年 第69期名人戦 羽生善治名人 ●●●○○○● 森内俊之九段
2013年 第71期名人戦 羽生善治三冠 ●●○●● 森内俊之名人
2016年 第74期名人戦 羽生善治名人 ○●●●● 佐藤天彦八段
2017年 第58期王位戦 羽生善治王位 ●●○●● 菅井竜也七段
2020年 第33期竜王戦 羽生善治九段 ●○●●? 豊島将之竜王

1勝3敗後の「●」が7回、「○●」が5回、「○○●」が5回。つまり第5局は10勝7敗、第6局は5勝5敗、第7局は0勝5敗ということだ。
ちなみに羽生九段が3勝3敗で最終局に臨んだのは21回あるが、12勝9敗である。第4局までの1勝3敗が、いかに精神的に厳しい状況か分かる。
第5局の結果やいかに。
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