一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

LPSA芝浦サロン・松尾香織女流初段(当時)8~9

2016-08-31 22:11:18 | LPSA芝浦サロン

第3図以下の指し手。△6三玉▲6二飛成△同玉▲5二と(投了図)
まで、一公の勝ち。

松尾香織女流初段(現・上川香織女流二段)は、うぅ~ん、と悩ましげに漏らしたまま、動かない。ややあって、△6三玉??と上がった。
?? これは▲6二飛成と切って、簡単な詰みである。もちろんそう指し、以下▲5二とまで松尾女流初段の投了となった。私は言う。
「ここは△8二玉の一手だと思いましたが」
「……」
「▲6二飛成に△9三玉(参考図)で、こっちはナナメ駒がないから、私が負けだと思いますが…」
「そうか…」

仮に接待だとしても△6三玉はあからさまな悪手で、勝った私がキツネにつままれたようだった。しかしこの勝ちは大きく、マッカラン勝負は2勝2敗になった。
なお蛇足だが、本譜△6七銀に▲7九玉が悪手で、▲7七玉と上がるべきだったかもしれない。
ただこれも、△8五銀が次の△8六銀打(好手)▲同歩△7六銀行までの詰めろで、やはり下手がわるい。
してみると、好調に攻めていたようでも、すべては上手の掌の上だったということか。
隣のHon戦はもちろん続いている。しかし上手に攻めこまれ旗色がわるい。私は松尾女流初段におかわり対局(追加料金1,000円)を申し込んだ。
「今度は私が先手ね」
ということで、松尾女流初段の先手。▲5六歩△5四歩の出だしから、また松尾女流初段が中飛車に振った。
少し進んで、▲5五歩△同歩▲同飛。私は角道を開けていない。△6四銀と飛車取りに出たが、松尾女流初段は▲2五飛。この狙いが不明で、ここに松尾女流初段の乱調が見て取れる。ふつうに▲5九飛で一局だったと思う。
Hon戦も終わり、松尾女流初段の勝ち。Hon氏も続けておかわり対局を行うことになった。
私は二枚銀を前線に繰り出して、まずまず。松尾女流初段は▲2五飛を▲2六飛と引いた。こう整えるのなら、最初から▲5九飛としておけばよかった理屈だ。

第1図以下の指し手。△5六歩▲同飛△6五銀左▲5九飛△9九角成▲8八金△7六銀▲7七桂△8八馬▲同角△8七銀成▲6五桂△8八成銀▲5三桂不成△同銀▲同飛成(第2図)

隣のHon戦は、松尾女流初段の飛車落ちになっていた。前局は平手だったのに、ずいぶんな落差だ。Hon氏、指導対局なのに平手で振り駒をやったりして、手合い割の基準が分からない。
私は△5六歩と突きだしたが、敵飛車を働かせるので一長一短。しかし香得も大きい。
▲7七桂で馬が詰んだが、△8八馬で二枚換え。その後△8七銀成でほぼ角を掌中に収め、差し引き私の駒得が残った。とはいえこの銀が遊ぶので、形勢は微妙である。
▲5三同飛成に次の手は迷った。

第2図以下の指し手。△4二金打▲6三竜△6二歩▲6四竜△8七飛成▲8二歩△7八成銀▲5九銀△5一香(第3図)

第2図で△4二金打としたが、あまり固くなかった。本当は節約して△5二金右としたかったのだが、▲同竜△同金▲5三歩のような手を気にしたのかもしれない。
▲6四竜に△8七飛成は気が利かないが、▲8四歩をあらかじめ回避した。
数手後、私は銀取りに香を打つ。この香が打ててホッとしたのだが…。

(つづく)
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LPSA芝浦サロン・松尾香織女流初段(当時)8

2016-08-30 00:49:04 | LPSA芝浦サロン
2011年12月2日(金)、LPSA芝浦サロンで、松尾香織女流初段(現・上川香織女流二段)に教えていただいた将棋を振り返る。

マンデーレッスンの講師を務めていた松尾女流初段は、金曜日の担当が珍しかった。当時は「マッカラン勝負」を4人の女流棋士と並べて行っていたが、そんなわけで松尾女流初段とは、いちばん進行が遅れていた。ちなみにここまで3局を消化し、私の1勝2敗だった。
今回のマッカランルールは、最大12局指して、女流棋士が8勝するより先に私が5勝したら私の勝ち。女流棋士が先に8勝したら、各女流棋士希望のアルコールを私がプレゼントする、というものである。ちなみに私が勝っても、女流棋士は何もしなくてよい。

当日は午後5時すぎに芝浦のサロンに入った。S夫氏らが、指導対局を受けていた。
タイミングのいいところで私も入る。松尾女流初段に指導を受けるのは、7月4日のジャンジャンマンデー以来、5か月ぶりだった。
「松尾先生がやっと金曜担当になったので、きょうは来ました」
「ありがとー。でも、ジャンジャンマンデーにも来てよー」
「機会があったら伺います。きょうは『マッカラン勝負』ですから」
「2年に亘ることになっちゃったわねー」

そこへHon氏が顔を見せ、彼も加えての対局開始となった。
上手(後手)松尾女流初段は、得意のゴキゲン中飛車。私は早めに右銀を進出したが、2筋からはうまく攻められず、左銀も繰りだした。▲5六銀とまっすぐ立ち、△5五歩に▲4五銀左とぶつける。△同銀▲同桂に△4四歩と桂と取りに来たのが第1図。

第1図以下の指し手。▲5二歩△同金▲5三歩△6二金▲5五銀△4五歩▲6四銀△6三歩▲5二歩成△同金▲4一銀△4二金左▲5二銀成△同金▲5三歩△6四歩▲5二歩成△5五桂(第2図)

先に指していた人の将棋も終わり、現在はHon氏と私の二面指しとなっていた。
私は▲5二歩と打つ。以下、桂を犠牲に精一杯の攻め。
二度目の▲5三歩では▲4二金(▲6二金)があり、当時の私でも気づいていたはずだが、黙って△5五桂と打たれると、下手が難しいようだ。
もっとも▲5三歩も自然な攻めだ。しかしやはり△5五桂の反撃がきた。

第2図以下の指し手。▲5一と△6七銀▲7九玉△1三角▲5七歩△5六歩▲6二金△5七歩成▲7二金△同玉▲3二飛△6二金▲6一銀(第3図)

私は▲5一とと飛車を取ったが、結果的にどうだったか。▲5五同飛と切ってから▲5一とだったかもしれない。
本譜は△6七銀のあと、△1三角のノゾキが厳しかった。▲5七歩と受ける一手に△5六歩と追撃され、これが受けなしの2手スキである。私は▲6二金と張り付いたが、ここでは負けたと思っていた。
松尾女流初段△5七歩成。私は▲3二飛と打ったが、まだしも▲5二飛だった。これなら後に▲5五飛成のスジがある。
▲3二飛に△6二金と受けられ、ここで投了も考えたが、私は▲6一銀と、未練がましく王手した。ちょっと投げきれなかった。
ところが松尾女流初段はウンウンともらして、なかなか指さない。ここは△8二玉の一手なのに、何を考えているのだろう。

(つづく)
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豆絞りで和太鼓を叩く姿が似合う女流棋士トップ10

2016-08-29 12:46:12 | ランキング
この27日・28日は、地元のお祭りがあった。駅前では櫓が組まれ、盆踊りが行われる。私は踊らないが、軽妙に踊るご婦人を見ていると、いいなと思う。
踊り手の中にはプロ級の女性もいて、はねるように踊っている。その後ろで踊っている女の子は娘さんだろうか。
2日間とも見たのだが、姐さんの2日目は浴衣のデザインが変わっていた。もう、意気込みが違うのである。
昨日は雨が降っていたが、傘をさせないからどうするかと見ていたら、手ぬぐいで頬かむりして踊っていた。
姐さん、さすがです。
というわけで女流棋士も、東京音頭のひとつもサラリと踊れると、将棋ファンの見る目が変わる。
もっとも、肝心の女流棋士の盆踊りを見る機会がないのだが…。

さて当ブログではちょうど5年前の2011年8月29日に、「祭りハッピが似合う女流棋士トップ10」を掲げた。
ちなみにその時の順位が以下である。

第1位 本田小百合女流二段(女流棋士会)
第2位 山田久美女流三段(女流棋士会)
第3位 久津知子女流初段(女流棋士会)
第4位 北尾まどか女流初段(女流棋士会)
第5位 上田初美女王(女流棋士会)
第6位 中村桃子女流1級(女流棋士会)
第7位 熊倉紫野女流初段(女流棋士会)
第8位 中村真梨花女流二段(女流棋士会)
第9位 鈴木環那女流初段(女流棋士会)
第10位 島井咲緒里女流初段(LPSA)

現在はこのうちの8人が昇段している。5年という月日の流れを感じる。

今日は「豆絞りで和太鼓を叩く姿が似合う女流棋士トップ10」を掲げる。

第1位 中村真梨花女流三段(女流棋士会)
第2位 山田朱未女流二段(女流棋士会)
第3位 上田初美女流三段(女流棋士会)
第4位 北尾まどか女流二段(女流棋士会)
第5位 山田久美女流四段(女流棋士会)
第6位 伊藤明日香女流初段(女流棋士会)
第7位 伊藤沙恵女流二段(女流棋士会)
第8位 竹部さゆり女流三段(女流棋士会)
第9位 本田小百合女流三段(女流棋士会)
第10位 加藤桃子女王・女流王座(奨励会)

個々の説明は省くが、ハッピが似合う女流棋士とはまったく違うメンツになってしまった。
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大野・植山教室、新システム

2016-08-28 11:34:33 | 大野・植山教室
9月からの「大野・植山教室」のシステムを紹介しておく。

●土曜教室 第1・第3土曜日 13時~18時 
●日曜教室 第1・第3日曜日 13時~18時 

【入会金】無料
【参加費】
◎大人…1回 5,000円
◎小・中・高校生…1回 3,500円
(初めての大人の方は3,000円、初めての小・中・高校生・大学生・女性は2,500円)
◎土曜教室と日曜教室を合わせ、2回以上の参加は月謝制となる。
・大人 2回8,500円 3回12,000円 4回15,000円
・小・中・高校生 2回6,000円 3回8,000円 4回10,000円
(女性・大学生は上記大人料金から1,000円引き)


●金曜教室 第2・第4金曜日 18時~22時

【入会金】 無料
【参加費】
◎大人…1回 3,500円
◎小・中・高校生…1回 2,500円


※全クラス共通の年間フリーパス…160,000円


●子供教室
小・中学生の未経験者から級位者までのクラス。初段になると「卒業」となる。
●月曜子供教室 第2・第4月曜日 18時30分~19時45分
●土曜子供教室 第1・第3土曜日 10時30分~12時15分 

【入会金】無料
【月謝】
2回 5,000円
3回 7,000円
4回 8,000円
(子どもと同レベルであれば、親1人につき1回1,000円で、親子での参加も可能)


以上が教室からの発表である。
金曜教室が新設されたのが目を惹く。会社帰りに1局、という時、便利だ。かつてのLPSA金曜サロンの再来となるか? しかし講師が女流棋士でないのが難点だ。
年間フリーパスはどうか? 教室の常連なら、一考の余地がある。
1点不明なのは、土・日教室大人料金の「月謝」。1回料金で5,000円を払った後、同じ月にもう1回お邪魔した場合、その支払い料金は、2回料金・8,500円から5,000円を引いた3,500円でいいのだろうか?
現在の教室はそのシステムなので、恐らく踏襲すると思うが、分からない。
9月中旬に新たなホームページが開設されるらしいので、詳細はそちらをご覧ください。
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8月20日の大野・植山教室ファイナル(4)

2016-08-27 23:24:15 | 大野・植山教室
Og氏が気を利かして私とU君の手合いを付けてくれたが、U君は帰ってしまった。
…というわけで、Og氏が私に教えてくれることになった。
もちろん私の先手で、▲7六歩△3四歩▲2六歩△4四歩。Og氏がふつうに振り飛車にするかと思いきや、ツノ銀にしたりして、態度をはっきりさせない。結果、Og氏の四間飛車になったが、△6三銀を△7二銀と引いたので2手損。だが、それで上手(後手)がわるくなるほど将棋は単純でない。
むしろ私が(△6四歩に)▲6六歩と突いてしまったので、仕掛けづらくなってしまった。
迎えて第1図。ここがポイントの局面だった。

第1図以下の指し手。▲1五歩△5二銀▲2九飛△1二香▲6五歩△同歩▲4五歩△同歩▲3三角成△同桂▲3二角△6四角▲4一角成△同銀▲3八銀△3五歩▲2六飛△4六歩(第2図)

私は▲1五歩と突いた。▲4五歩と仕掛けたいのはヤマヤマだが、角の応援がないのが不満だ。以下△同歩▲同桂△5一角▲2四歩△同歩▲2三歩でどうか。
ちょっとはっきりしないので▲1五歩と待った。△7三桂ならそこで▲4五歩を考えたのだが、△5二銀と飛車先を通され、それまでの読みが水泡に帰した。
△1二香に指す手が分からず、▲6五歩と仕掛けたが、これは明らかに無理筋。
▲3二角に、「ここはとりあえず置いておくところでしょう」と△6四角と置かれクサッタ。
▲3八銀や▲4八銀では△4六歩があるので私は飛車を取ったが、こんな飛車いらない。
次の▲3八銀では、▲4八銀だったか。
△3五歩~△4六歩で上手好調。

第2図以下の指し手。▲5八金△3六歩▲同飛△3五歩▲2六飛△3六角▲6八玉△4七歩成(投了図)
まで、Og氏の勝ち。

▲5八金はひどい利かされで、またクサッタ。
△3六角に▲6八玉ではまだしも▲6八金引だったが、銀が動くと△3七角成のネライがあり、下手陣はもたない。本譜も△4七歩成までで投了した。

感想戦。第1図ではやはり▲4五歩だった。以下△同歩▲同桂△4二角(これはOg氏の手)▲2四歩△同歩▲2三歩で、下手も指せる。ああ、こう指すべきだった。
また本譜▲6五歩では、▲5八銀△7三桂▲4九飛とし、次に▲4五歩△同歩▲同飛と決戦する手があったという。こういう仕掛けがあるなんて、私は全然分からなかった。
Og氏と対局すると、感想戦でナルホドと唸らされる手が多い。本当に勉強になる。
なお第2図で私は▲4九飛を示したが、パッとしなかった。

これにて今日の将棋は終了。6局指して2勝4敗はやや不満が残る。
さて、食事である。すると教室を出たところで、大野八一雄七段が用紙をくれた。見ると、教室の新料金表だった。
一部を示せば、1回の大人料金が、3,500円から5,000円に値上げされていた。ついに来るときが来たか、という感じである。
食事のメンバーは、大野七段、W氏、Og氏、Ok氏、Taga氏、Kom君、私の7人。久しぶりにサイゼリアに入った。
では、席の配置を記しておこう。

  Taga Ok 大野 Kom

   W   一公  Og
      壁

Kom君は仙台からの来席で、小学生。今日は特例で大野宅に泊まるらしい。大山十五世名人をそのまま小さくした感じで、彼はにこにこ笑っている。
私は鶏肉料理を頼む。ドリンクバーも付けたが、これも久しぶりだ。
食事をしながら談笑する。Kom君も話の輪の中に入れているつもりだが、つい脱線して、彼を置いてきぼりにしてしまう。
Ok氏が将棋を指そうとしているが、サイゼリアはゲーム類は厳禁である。その点ジョナサンはホント、私たち将棋バカに理解があった。
…というところで大野七段とW氏から、超ド級のニュースを聞いた。
驚く私を尻目に、
「あれ? 大沢さん、知らなかった?」
とW氏。
「うん」
「オレたちは1か月半前から知ってたけど…。大沢さん教室に来ないから」
「……」
まあなんですな、男女の仲は分からない、ということで。いずれ他の将棋ファンにも知れ渡ることになるだろうが、でも話題になるかどうか。意外とスルーされそうな気もする。
Og氏がW氏の席に移り、私がKom君の前に来た。せいぜい楽しく会話したつもりだったのだが、私の話題がつまらなかったのか、Og氏の横に避難してしまった。
私の子供嫌いが顔に出てしまったようだ。
大野七段とW氏に、今後の将棋教室について聞く。1回料金は42%の値上げだから、かなり強気である。が、2人にその意識はないようだ。料金改定は9月から適用とのこと。場合によっては、教室名も変えるという。
まあ結局、料金が変わっても行く人は行くし、行かない人は行かない。
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