一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

7月30日のLPSA金曜サロン・特別編

2010-07-31 11:31:57 | LPSA金曜サロン
きのうのLPSA金曜サロンは、今年度から実施している「第5金曜日特別企画」。4月に続いて第2回目となる今回は、「蛸島彰子スペシャル」。
午後2時~5時30分までは指導対局。5時30分~6時が自戦解説。6時からは「20分切れ負け・早指しトーナメント戦」の大会審判長というスケジュールである。丸一日、蛸島女流五段が担当してくださるというわけだ。
きのうサロンに入ったのは3時50分。と、いきなり蛸島女流五段が視界に入って、驚いた。
今回の指導対局はひとりなので、出入口のすぐ先にある「2部」の対局スペースに、蛸島女流五段がいらしたのだ。ちなみに「1部」の指導対局スペースは、6時からのトーナメント戦に備え、テーブルはふつうに並べられていた。臨機応変にレイアウトを変えられるのは、駒込サロンならではである。
対局者の中に、金曜サロン会員番号「1」の、Hi氏の顔が見えた。かなり久しぶりだ。R氏の顔も見える。やはり蛸島女流五段お目当てであろう。いつも見えない会員が見えるだけでも、企画した甲斐があるというものだろう。
R氏とリーグ戦を指したあと、4時40分ごろ、蛸島女流五段との指導対局。私が金曜サロンに訪れるようになったのは、2年前の1dayトーナメント「けやきカップ」で、蛸島女流五段に指導対局を受けた際、「ぜひ駒込サロンにお越しください」と誘われたたから。もしあの一言がなかったら、私はサロンには行っていなかった。
あれから2年余、指導対局に見合ったおカネは払ってきたので、そこはギブアンドテイクだが、住む世界の違う女流棋士の方々に、顔を覚えていただけたのは、ありがたいと思っている。
将棋は蛸島女流五段の「中飛車」。蛸島女流五段は、私が将棋に熱中し始めたころは、NHK杯将棋トーナメントの棋譜読み上げをされていた。女流棋士第1号である、その蛸島女流五段の中飛車を体感できるとは、感激ひとしおである。
将棋は中盤まで私が優勢だったが、☖3七角の飛車金両取りに、☗5五金と☖5四飛取りにグイッと出たら、☖7四飛と王手で逃げられ、☖2八角成と飛車をただで取られてしまった。
いつもならここで戦意喪失、というところだが、この将棋も扇子サインがかかっており、簡単に投げるわけにはいかない。
幸い、思ったほど差は開いていなかったようで、なにより多面指しのハンデが大きく、徐々に形勢を回復。最後は蛸島玉を即詰みに討ち取り、うれしいサインゲットとなった。
定刻を20分ほど遅れた5時50分ごろ、蛸島女流五段の自戦解説が始まる。教材は女流名人位戦B級リーグの、中村桃子女流1級戦。途中、「次の1手クイズ」を2回挟み、和んだ空気の中、解説は進行してゆく。女流棋士生活36年、そのスタイルはさすがに堂に入ったもので、LPSAの若手女流棋士とくらべると、話に安定感がある。
将棋は蛸島女流五段らしい手厚い指し回しで、快勝だった。
そのあと、扇子にサインを頂戴する。一文字一文字、丁寧に署名してくださった。うれしい。石橋幸緒天河は別格として、LPSA一の達筆だと思った。
6時20分ごろからは、20分切れ負けのトーナメント戦。切れ負けの将棋は指したことがないので、勝手が分からない。スタッフ氏に切れ負け戦の心得を聞くと、
「(持ち時間が20分の場合)残り10分になったら、そこからは秒読みのつもりで指したほうがいいです」
と言われた。
なるほど、と思うが、相手も切れ負けの将棋は初めてのようで、序盤から指運勝負のような早指しになってしまった。結果は私の勝ち。消費時間は相手が7分足らず、私が4分足らず。お互い、ほとんど手を読んでいなかったのではないか。
2回戦はなぜか不戦勝で、その間、先週会員になったTa氏と練習将棋。
迎えた決勝戦Bは、Y氏との香落ち戦(私が上手)。香落ち戦は、サロンでは上手圧勝なので、この手合いは滅多にない。しかしY氏は香落ち戦の愛好者で、しかも私とはいつも激戦になる。
この将棋は序盤私がポイントを稼いだが、Y氏も成り駒を作ってヒタヒタ迫る。時間は私がだいぶ残しているから、自然に指せば勝ちそうなのだが、なぜか私も時間に追われているような気がして、局後蛸島女流五段にも指摘されたのだが、☖3五歩とか☖3七馬とか、一手パスを連発してしまう。終盤に近いところで、こんな手を指しては逆転される。
以下はY氏の端攻めが存外厳しく、最後は恐らく負けていたと思う。
という書き方をしたということは、私が勝ったということだ。しかも相手の時間切れでの勝利。なんだか釈然としなかった。
将棋はやはり、相手玉を詰まさなければ、面白くない。もし次回も早指しトーナメントを行う機会があったら、持ち時間を最初から10分とかに短くして、30秒の秒読みをつけたほうがいいと思う。
蛸島女流五段は終始柔和なお顔で、金曜サロン初登板とは思えないほど、会員とうち解けていた。金曜日はふだんお稽古があり、サロンへの登板は叶わないらしいが、また私たちに指導対局をいただければ、ありがたいと思う。
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松尾香織女流初段は、プロゴルファーの阿部まさ子に似ている。

2010-07-30 01:07:09 | 似ている
きょう7月30日は、松尾香織先生のお誕生日。おめでとうございます。
松尾先生は現役としての対局をはじめ、マンデーレッスンの講師、金曜サロンのレギュラー、1dayトーナメントの参戦、さらに社団戦でのお手伝いなど、八面六臂の活躍をされています。まさにLPSAに欠かせない存在といえましょう。これからの活躍も期待しております。

松尾香織女流初段は、プロゴルファーの阿部まさ子(旧姓・磯村)さんに似ていると思う。
阿部プロは、7月3日放送の日本テレビ系「メレンゲの気持ち」に、ちょこんと座って出演していて、このオバサ この綺麗なお姉さんは誰だ…?と思ったら、横にいた阿部祐二(俳優・レポーター)の奥さまだった。
インターネットで調べてみると、阿部プロは7月21日生まれで、社団法人・日本女子プロゴルフ協会(The Ladies Professional Golfers’ Association of Japan・略称LPGA)の所属。「元祖美人ゴルファー」と言われているらしい。
松尾女流初段と比べてみると、誕生日は9日違いだからかなり近いし(といっても星座は違う)、所属団体の名称も似ている。「元祖」と「現在」の違いはあれ、両者ともたいへんな美人だし、勝負の世界に生きている点も同じだ。
テレビでは、阿部プロはしっとりと落ち着いた感じだったが、どこか芯の強そうなところもあって、そこも松尾女流初段に似ていると思った。
阿部プロは現在、レッスンプロのようだが、松尾女流初段は現役バリバリである。松尾女流初段もお酒はそこそこにして、対局を頑張ってもらいたい。
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金曜サロン・石橋幸緒天河⑧

2010-07-29 00:42:11 | LPSA金曜サロン
5月14日のLPSA金曜サロンは、1部が松尾香織女流初段、2部が石橋幸緒天河の担当だった。
この日の私は仕事が忙しく、駒込入りが遅くなり、1部の松尾女流初段とは対局いただくことができなかった。「今年松尾女流初段に全敗だったらマッカラン贈呈」という約束をしてしまった私としては、1局でも多く戦いたい。それゆえに今回の「不戦敗」は痛かった。
さて石橋天河との指導対局。この日の石橋天河は大きなマスクをつけて登場した。ひどい風邪をひいていたようだが、それでも指導対局に臨む姿勢には感銘を受けた。石橋天河に将棋を教えていただく機会はなかなかないので、ありがたいことであった。
将棋は前月に引き続き、石橋天河の「ゴキゲン中飛車」。攻めの銀の代わりに、左金がスルスルと5四まで出てきた。初めて見る手だ。「イシバシに定跡なし」というところか。しかしこれでもよければみんなが指しているはずだ。
異形にして、多少ハンデをつけたほうがいいでしょう。という石橋天河の主張が聞こえてくるようだった。
☖6五金。図々しい金である。しかし以下☗6六歩☖5七歩成に☗6五歩は突っ張りすぎた。ここはふつうに☗5七同銀でなんでもなかった。☗6五歩以下は☖5八と☗同金☖2七金(☗同飛は☖5八飛成)と、激しい戦いに突入した。
その後の局面をひとつ掲げておく。



☖6九銀に☗6七玉まで。下手はやや駒損をしているが、上手も1九の金が遊んでいる。まだ下手も指せると思っていた。ここで石橋天河は☖5六角成!
まったく考えていなかった。こういう、素人には浮かばない手を指されたときに、プロとアマの才能の差を感じてしまう。いつぞやの、横歩取りの超急戦の将棋で、☖7八角成と空成りで捨てる手を指されたことがあるが、それを思い出した。
☗5六同玉と取りたいが、☖5一香が厳しい(5筋に歩が利かない)。それで泣く泣く☗5六同金と取ったが、☖4七飛と王手金取りに打たれ、上手の攻めがつながってしまった。
以下私も☗3一飛と反撃するが、これがのちの☖4二銀を誘発した疑問手で、また形勢を損ねた。さらに8六から打つべき香を8五から打ったため、☖7四金から☖8五金と香を取られる手が生じ、最後は挟撃形の惨敗となってしまった。
感想戦に入ったが、どうも釈然としない。なにかうまく誤魔化されたような気がする。どこかに有利になる手順があった気がする。しかしそこが未熟な悲しさで、分からない。ただ、☗3一飛と☗8五香が疑問手だったことは確かだ。
石橋天河も体調がわるい。「ご不満のようですけど…」と言って、指導対局は終わりになった。
ひとつだけ分かったことがある。体調不良の女流棋士は、下手に緩める余裕を忘れてしまう、というものだ。
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ピーチ

2010-07-28 19:38:25 | プライベート
25日(日)の社団戦で、中村桃子女流1級を拝見した。そういえば拙宅の「桃」は今年、いっぱいの花が咲いた。桜と桃、どちらも好きだが、桃は実がなるので、夏まで楽しめる。今年は実も豊作だ。先日、あかくなった桃をもいで、食べた。ちょっと固めだったが、甘くておいしかった。農薬の香りが混じっているような気がするが、ご愛敬である。葉っぱを切ったり間引いたりすれば、もっとおいしく食べられるのだろうが、自然のままがよい。
私はこのブログに写真は載せない主義だが、きのう27日に撮影した桃の写真を、1点だけアップする。本当は3点アップしたいのだが、複数の写真のアップのやり方がめんどくさいので、1点とする。
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林葉直子

2010-07-28 12:35:33 | 女流棋士
きょう28日午後1時から、東京・駒込で「第4回日レスインビテーションカップ・女流棋士トーナメント」の、中倉彰子女流初段―林葉直子さん戦が行われる。
このブログでもたびたび訴えてきたが、伝説の元女流棋士・林葉直子さんの将棋、しかも真剣勝負が再び見られることになろうとは、感慨なしとしない。日本レストランシステム様とLPSAの英断に、あらためて敬意を表したい。
ここで本局の戦型と展開、勝敗を予想しておく。戦型は相振り飛車。林葉さんの振り飛車は固いが、中倉女流初段はたまに対抗形にすることがある。ただし本局は飛車を振ると思う。囲いは穴熊。
林葉さんは浮き飛車に構えるが、攻めの糸口が掴めず、中倉女流初段が巧妙な手づくりをすると思う。最終的には中倉女流初段の圧勝。127手か128手で終了すると見る。
個人的には林葉さんに勝ってほしいが、いつも言うとおり、希望と予想は違う。今年の女流棋戦で、最も注目を集める一戦である。両者とも力一杯戦ってもらいたい。
コメント (4)
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