29日、外出先から帰宅すると、LPSAから大判の封筒が届いていた。
LPSAファンクラブ・ミネルヴァの更新カードや、9月のイベントのパンフレットは金曜サロンで戴いていたので、このほかに何があるのだろうと訝ったが、あっ、ひょっとして…と封を切ると、「日めくり詰め将棋カレンダー・採用のお知らせ」だった。28日のLPSAサイト「ひとこと日記」で、藤田麻衣子女流1級が「本日、発送作業を終えました」と記していたのが頭にあったからだ。
私は詰将棋を創るのが苦手で、昨年は島井咲緒里女流初段との指導対局で現れた局面をそのまま投稿したら、幸運にも採用された。
今年は、LPSA金曜サロンでのリーグ戦で現れた変化手順(9手詰)を基に作ったもの、高校時代に唯一創った詰将棋(7手詰)、よくある手順の詰将棋(7手詰)、の3つを用意した。
ところが来年の詰将棋は最長が7手詰ということで、最初の詰将棋は却下。高校時代に創った詰将棋は7手だが、手順にインパクトがなく、当時先輩に出題したら一目で詰まされてしまった。しかも、その手順こそ憶えているが、いまは駒の配置の記憶すらあやふやだ。「よくある手順の詰将棋」は、作意が同じ詰将棋が今年の日めくりカレンダーに掲載されて、これも見送らざるを得なくなった。
困った。迷ったすえ私は、リーグ戦で現れた変化手順のものを投稿することにした。これは初めの2手が必然なので、却って7手のほうが、手順が引き締まる。しかしこれも「詰め将棋」というより「詰む将棋」という感じは否めない。またこの収束手順が偶然とはいえ、今年の日めくりカレンダーで松尾香織女流初段が出題された詰将棋と同じだった。
私はますます困窮したが、まあ、採用されなければそれも良しと割り切って、その詰将棋を投稿(FAX)した。
その結果、今年も運よく採用となったわけだが、私がミネルヴァ会員、駒込サロンの会員、日めくりカレンダー担当である藤田女流1級と知り合いとくれば、採用の確率も高くなるというもので、複雑な気分である。
同封の書類を見ると、「応募作採用のお知らせ」の紙には、〈採用作品〉として、図面が掲げられてあった。複数の作品を応募した方には、どれが採用されたか分かるので有難いが、これ、作成するスタッフは大変である。なにしろ、365題の図面を個別に作らなければならないのだから。
その作業だけでも膨大な時間が割かれているわけで、めんどうでも、より正確な情報を作者に報せるという方針に、私は大いに感心した。
今年は賞品として、オリジナル図面メモ帳が同封されていた。LPSAの経営状態は与り知らぬが、けっして順風ではないと思う。昨年の賞品はオリジナル手ぬぐいだったと記憶するが、そのとき私は女流棋士のひとりに、「(経費がかかるので)賞品は贈らなくてもいいんじゃないですか」と進言したことがある。まあカレンダーを販売する以上、何の礼もなし、というわけにはいかないだろうが。
ともあれ日めくりカレンダーは、LPSAと藤田女流1級が生んだヒット商品である。来年の日めくりカレンダーが、今年以上の販売数になることを祈っている。
最後に蛇足だが、今回私は掲載希望日を指定しなかった。その場合LPSAでは、駒込サロンの会員で、たとえば金曜サロンのレギュラーなら、金曜日に載せるよう配慮しているという。
来年は何日に掲載されるのだろう。いまから楽しみである。
LPSAファンクラブ・ミネルヴァの更新カードや、9月のイベントのパンフレットは金曜サロンで戴いていたので、このほかに何があるのだろうと訝ったが、あっ、ひょっとして…と封を切ると、「日めくり詰め将棋カレンダー・採用のお知らせ」だった。28日のLPSAサイト「ひとこと日記」で、藤田麻衣子女流1級が「本日、発送作業を終えました」と記していたのが頭にあったからだ。
私は詰将棋を創るのが苦手で、昨年は島井咲緒里女流初段との指導対局で現れた局面をそのまま投稿したら、幸運にも採用された。
今年は、LPSA金曜サロンでのリーグ戦で現れた変化手順(9手詰)を基に作ったもの、高校時代に唯一創った詰将棋(7手詰)、よくある手順の詰将棋(7手詰)、の3つを用意した。
ところが来年の詰将棋は最長が7手詰ということで、最初の詰将棋は却下。高校時代に創った詰将棋は7手だが、手順にインパクトがなく、当時先輩に出題したら一目で詰まされてしまった。しかも、その手順こそ憶えているが、いまは駒の配置の記憶すらあやふやだ。「よくある手順の詰将棋」は、作意が同じ詰将棋が今年の日めくりカレンダーに掲載されて、これも見送らざるを得なくなった。
困った。迷ったすえ私は、リーグ戦で現れた変化手順のものを投稿することにした。これは初めの2手が必然なので、却って7手のほうが、手順が引き締まる。しかしこれも「詰め将棋」というより「詰む将棋」という感じは否めない。またこの収束手順が偶然とはいえ、今年の日めくりカレンダーで松尾香織女流初段が出題された詰将棋と同じだった。
私はますます困窮したが、まあ、採用されなければそれも良しと割り切って、その詰将棋を投稿(FAX)した。
その結果、今年も運よく採用となったわけだが、私がミネルヴァ会員、駒込サロンの会員、日めくりカレンダー担当である藤田女流1級と知り合いとくれば、採用の確率も高くなるというもので、複雑な気分である。
同封の書類を見ると、「応募作採用のお知らせ」の紙には、〈採用作品〉として、図面が掲げられてあった。複数の作品を応募した方には、どれが採用されたか分かるので有難いが、これ、作成するスタッフは大変である。なにしろ、365題の図面を個別に作らなければならないのだから。
その作業だけでも膨大な時間が割かれているわけで、めんどうでも、より正確な情報を作者に報せるという方針に、私は大いに感心した。
今年は賞品として、オリジナル図面メモ帳が同封されていた。LPSAの経営状態は与り知らぬが、けっして順風ではないと思う。昨年の賞品はオリジナル手ぬぐいだったと記憶するが、そのとき私は女流棋士のひとりに、「(経費がかかるので)賞品は贈らなくてもいいんじゃないですか」と進言したことがある。まあカレンダーを販売する以上、何の礼もなし、というわけにはいかないだろうが。
ともあれ日めくりカレンダーは、LPSAと藤田女流1級が生んだヒット商品である。来年の日めくりカレンダーが、今年以上の販売数になることを祈っている。
最後に蛇足だが、今回私は掲載希望日を指定しなかった。その場合LPSAでは、駒込サロンの会員で、たとえば金曜サロンのレギュラーなら、金曜日に載せるよう配慮しているという。
来年は何日に掲載されるのだろう。いまから楽しみである。