26日、第79期A級順位戦9回戦が、静岡市「浮月楼」で行われた。もはや最終戦といえば「浮月楼」で、4年連続である。
名人挑戦を争うのは7勝1敗の斎藤慎太郎八段。それを広瀬章人八段が6勝2敗で追っている。斎藤八段は勝てばもちろん挑戦、負けても挑戦かプレーオフで、相当に有利な状況にある。
また降級のほうは、1勝の三浦弘行九段と2勝の稲葉陽八段がすでに決まっていた。しかし「他人の不幸は蜜の味」であって、私は名人挑戦者より降級者のほうに関心がある。今回、対局前に降級者2名が決まってしまい、興味の半分以上を削がれた感じだ。
9回戦のカードは以下の通り。
佐藤天彦九段(4勝4敗)VS斎藤慎太郎八段(7勝1敗)
豊島将之竜王(5勝3敗)VS広瀬章人八段(6勝2敗)
佐藤康光九段’(4勝4敗)VS菅井竜也八段(4勝4敗)
羽生善治九段(3勝5敗)VS三浦弘行九段(1勝7敗)
糸谷哲郎八段(4勝4敗)VS稲葉陽八段(2勝6敗)
10名の、勝った場合と負けた場合の変動順位も記そう。
①豊島将之竜王 2位~3位
②広瀬章人八段 名人挑戦~3位
③佐藤康光九段 4位~7位
④佐藤天彦九段 4位~7位
⑤羽生善治九段 6位~8位
⑥糸谷哲郎八段 4位~8位
⑦三浦弘行九段 9位~10位
⑧稲葉陽八段 9位~10位
⑨菅井竜也八段 4位~8位
⑩斎藤慎太郎八段 名人挑戦~2位
勝ちと負けとでは最大4枚の違いがある。降級が決まった2名も順位1枚の差を争うことになり、消化試合はまったくない。
無料ネット中継はABEMAがあったが、佐藤天九段-斎藤八段の中継のみだった。降級2名が決まっているから当然かもしれないが、せっかくの5局対局なのだから、同時進行で見たかったところである。
といっても、私も朝からスマホにかじりついているわけにも行かず、夜になって佐藤-斎藤戦を見た。形勢は斎藤八段がよいとのことだったが、よく分からない。よく見たら、後手だと思った斎藤八段が先手だった。
ネット掲示板も見たら、何となく緊張が弛緩している。どうも、広瀬八段が負けたようだ。
ということは斎藤八段の名人挑戦が決まったわけで、これですべてが終わってしまった。A級最終局を「将棋界の一番長い日」というけれど、今年に限ってはそうでなかった。
ちなみに佐藤-斎藤戦は深夜に斎藤八段が勝ち、名人挑戦に花を添えた。豊島竜王以下の猛者を相手に、8勝1敗は立派な成績。名人戦は好勝負になるだろう。
10名の最終成績と来期の順位は以下の通り。
①斎藤慎太郎八段(8勝1敗)(か渡辺明名人)
②豊島将之竜王(6勝3敗)
③広瀬章人八段(6勝3敗)
④糸谷哲郎八段(5勝4敗)
⑤菅井竜也八段(5勝4敗)
⑥佐藤康光九段(4勝5敗)
⑦佐藤天彦九段(4勝5敗)
⑧羽生善治九段(4勝5敗)
⑨稲葉陽八段(2勝7敗)=B級1組1位
⑩三浦弘行九段(1勝8敗)=B級1組2位
3勝だった羽生九段は三浦九段に快勝したが、下位で4勝だった糸谷八段と菅井八段がそろって勝ったため、羽生九段の来期順位は8位となった。羽生九段、来期は正念場である。
またA級順位戦予想クイズは、佐藤康九段-菅井八段戦、糸谷八段-稲葉八段戦を間違えてしまった。8回戦と合わせて、正解6、間違い4。とても懸賞に当たるどころではなく、白旗である。まったく、8回戦と9回戦を全問正解した人はいるのだろうか。いたらすごい。
名人挑戦を争うのは7勝1敗の斎藤慎太郎八段。それを広瀬章人八段が6勝2敗で追っている。斎藤八段は勝てばもちろん挑戦、負けても挑戦かプレーオフで、相当に有利な状況にある。
また降級のほうは、1勝の三浦弘行九段と2勝の稲葉陽八段がすでに決まっていた。しかし「他人の不幸は蜜の味」であって、私は名人挑戦者より降級者のほうに関心がある。今回、対局前に降級者2名が決まってしまい、興味の半分以上を削がれた感じだ。
9回戦のカードは以下の通り。
佐藤天彦九段(4勝4敗)VS斎藤慎太郎八段(7勝1敗)
豊島将之竜王(5勝3敗)VS広瀬章人八段(6勝2敗)
佐藤康光九段’(4勝4敗)VS菅井竜也八段(4勝4敗)
羽生善治九段(3勝5敗)VS三浦弘行九段(1勝7敗)
糸谷哲郎八段(4勝4敗)VS稲葉陽八段(2勝6敗)
10名の、勝った場合と負けた場合の変動順位も記そう。
①豊島将之竜王 2位~3位
②広瀬章人八段 名人挑戦~3位
③佐藤康光九段 4位~7位
④佐藤天彦九段 4位~7位
⑤羽生善治九段 6位~8位
⑥糸谷哲郎八段 4位~8位
⑦三浦弘行九段 9位~10位
⑧稲葉陽八段 9位~10位
⑨菅井竜也八段 4位~8位
⑩斎藤慎太郎八段 名人挑戦~2位
勝ちと負けとでは最大4枚の違いがある。降級が決まった2名も順位1枚の差を争うことになり、消化試合はまったくない。
無料ネット中継はABEMAがあったが、佐藤天九段-斎藤八段の中継のみだった。降級2名が決まっているから当然かもしれないが、せっかくの5局対局なのだから、同時進行で見たかったところである。
といっても、私も朝からスマホにかじりついているわけにも行かず、夜になって佐藤-斎藤戦を見た。形勢は斎藤八段がよいとのことだったが、よく分からない。よく見たら、後手だと思った斎藤八段が先手だった。
ネット掲示板も見たら、何となく緊張が弛緩している。どうも、広瀬八段が負けたようだ。
ということは斎藤八段の名人挑戦が決まったわけで、これですべてが終わってしまった。A級最終局を「将棋界の一番長い日」というけれど、今年に限ってはそうでなかった。
ちなみに佐藤-斎藤戦は深夜に斎藤八段が勝ち、名人挑戦に花を添えた。豊島竜王以下の猛者を相手に、8勝1敗は立派な成績。名人戦は好勝負になるだろう。
10名の最終成績と来期の順位は以下の通り。
①斎藤慎太郎八段(8勝1敗)(か渡辺明名人)
②豊島将之竜王(6勝3敗)
③広瀬章人八段(6勝3敗)
④糸谷哲郎八段(5勝4敗)
⑤菅井竜也八段(5勝4敗)
⑥佐藤康光九段(4勝5敗)
⑦佐藤天彦九段(4勝5敗)
⑧羽生善治九段(4勝5敗)
⑨稲葉陽八段(2勝7敗)=B級1組1位
⑩三浦弘行九段(1勝8敗)=B級1組2位
3勝だった羽生九段は三浦九段に快勝したが、下位で4勝だった糸谷八段と菅井八段がそろって勝ったため、羽生九段の来期順位は8位となった。羽生九段、来期は正念場である。
またA級順位戦予想クイズは、佐藤康九段-菅井八段戦、糸谷八段-稲葉八段戦を間違えてしまった。8回戦と合わせて、正解6、間違い4。とても懸賞に当たるどころではなく、白旗である。まったく、8回戦と9回戦を全問正解した人はいるのだろうか。いたらすごい。