今年も残すところあと1日となった。そこできょうは、「2010年・私の将棋10大ニュース」を書く。
第1位 植山悦行七段、LPSA金曜サロンの手合い係を卒業。(5月28日)
2008年4月に植山七段が金曜サロン手合い係に着任してから、植山七段は金曜サロンの顔になった。会員のみんなが、植山七段を慕っていた。
そんな植山七段が今年5月、惜しまれつつ手合い係を卒業した。何かが終わった気がした。
第2位 LPSA指し初め式で、船戸陽子女流二段と手合わせする。(1月4日)
指し初め式に招ばれただけで光栄だが、指し初め将棋では「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング・第1位」の船戸女流二段と手合わせすることができ、新春から縁起のいい滑り出しとなった。
ファンランキング圏外にもかかわらず、私を指名してくれた石橋幸緒天河には、心から御礼を申し上げたい。
第3位 LPSA指し初め式で、中倉宏美女流二段の着物姿に放心する。(1月4日)
同じく指し初め式では、中倉女流二段が純白の着物姿で登場した。これがまことに艶やかで、中倉女流二段のあまりの美しさに、私は目を奪われっぱなしだった。
もちろんほかにも着物の女流棋士はいたが、ほとんど目に入らなかった。後日中倉女流姉妹のブログに宏美女流二段の着物姿がアップされたが、数時間後には、姉妹の画像に差し替えられていた。ピンの画像を保存しておかなかったことが、いまだに悔やまれる。
第4位 林葉直子さんを生で拝見する。(5月22日)
林葉直子さんといえば、私ぐらいの年代では永遠のヒロインで、その存在感は室谷由紀女流1級や山口恵梨子女流初段が束になっても敵わない。里見香奈女流名人も、林葉さんの敵ではない。林葉ブランドとは、そのくらいのものである。
そんな林葉さんを私は今回、将棋ペンクラブ関東交流会で拝見することができた。将棋ペンクラブはおカネがない。原稿料を払うカネはない、幹事に出す手当もないという貧乏団体だが、ときどきスゴイことをやる。
初めて生で見た林葉さんは、痩せていて元気がなかったが、その妖艶さは凄かった。圧倒される。近寄りがたい雰囲気がある。そんな感じだった。
林葉さんが帰るとき、私は林葉さんが表紙を飾った20年以上も前の「将棋マガジン」(の表紙)を持参し、サインをしていただいた。このときの感激は一生忘れないだろう。
林葉直子の前に林葉直子なし。林葉直子の後に林葉直子なし。林葉さんは、過去とはスッパリ縁を切って、また将棋界に戻ってきてもらいたい。
第5位 マイナビ女子オープン・一斉予選対局を堪能する。(7月17日)
50名近くの女流棋士の真剣勝負を1日で見られるという、贅沢なイベントである。いまではすっかり夏の風物詩となり、今年も大いに堪能させていただいた。
今年は現役女子高生の室谷由紀女流3級が予選を通過し、一気に女流1級に駆け上がった。今期は惜しくも本戦で姿を消したが、来年の一斉対局では、またナンチャッテ制服を着用して、由紀旋風を巻き起こしてもらいたい。
第6位 LPSA移転、芝浦サロンのシステムが変わる。(10月)
10月、LPSAが駒込から芝浦に移転した。サロンはいままでより広くなり、事務所とも一体化したから、いいことづくめだ。
しかしそれは経営側の見解であって、サロン会員は全員が恩恵にあずかったわけではない。私は片道で20分余計にかかるようになったし、サロンへの出費も多くなった。来年のスタンスをどうするかは、思案中である。
第7位 中井広恵女流六段企画、植山悦行七段、大野八一雄七段同行の将棋合宿に参加する。(10月30日・31日)
舞台は「信濃わらび山荘」。中井女流六段が蕨市の教育委員を務めている関係で、蕨市が運営するこの地が選ばれた。1泊2日といっても移動時間を考えると正味1日だったが、初日は深夜3時すぎまで将棋を指し、朝は食事後にすぐ将棋。まさに将棋三昧のひとときだった。
参加の(女流)棋士は、利益なしの将棋普及だったと人伝に聞いた。その熱意には頭が下がる。第2回も行われるなら、喜んで参加したい。
第8位 第4期マイナビ女子オープン・予選組み合わせ抽選会で、中村桃子女流1級の色紙を引き当てる。(5月19日)
これも恒例となった、組み合わせ抽選会である。2回目となる今回は知名度も増して、色紙当選の競争率は約3倍の狭き門となった。
私の整理券番号は終盤まで引かれなかったが、残り3人というところで、宇治正子女流三段が、私の番号を引いてくれた。宇治女流三段は、隠れた殊勲者である。
私が色紙を引いた中村女流1級は、健闘虚しく予選1回戦で敗れ、来期のチャレンジマッチ行きが決定した。しかし中村女流1級は実力者である。チャレンジマッチは軽く突破して、予選でもいい将棋を見せてくれるだろう。
第9位 マドンナの公式戦18連勝を、焼き肉パーティーで祝う。(7月31日)
マドンナを誘っての焼き肉パーティーは、マドンナが15連勝したかしないかのころに計画された。それ以後マドンナの連勝が止まっていたらシラけた会になったが、幸いパーティー直前に新記録の18連勝を達成し、絶好のタイミングで開くことができた。
私はマドンナとデュエットをさせていただいた。いまでもいい思い出である。
第10位 林葉直子さん、LPSA公認棋戦に登場。(7月28日)
このブログでは何度も呼びかけたが、ついに林葉直子さんが真剣勝負の場に立った。将棋への情熱を失い、将棋界を去った女性が再び脚光を浴びる。そんな夢が本当に叶ったのだ。
林葉さんを快く推薦してくれた日本レストランシステム様には、感謝の気持ちでいっぱいである。
次点 倉敷藤花戦を舞台にして、「勝手にマッカラン勝負」を行う。
LPSA所属女流棋士が倉敷藤花戦のトーナメントで好成績を取ったら、ウヰスキーのマッカランを差し上げましょう、というものである。
結果は、挑戦した12名がこちらの提示した条件をクリアできず、私の全勝となった。予想どおりとはいえ、カスリもしなかったのは情けない。来期はガンバッテもらいたい。
以上11コである。私は年賀状にも総合10大ニュースを書いているが(来年で28回目になる)、将棋関係のニュースは、本稿1位の「植山七段、LPSA金曜サロンの手合い係を卒業する」が3位に入ったのみである。総合1位も厳密にいえば将棋関連なのだが、プライベート色が濃いので、将棋の10大ニュースからは外した。
さて今年も女流棋士の皆さま、とりわけ船戸女流二段、中井女流六段には、かなりお世話になった。おふたりから見れば私は、相当な変態というかお邪魔虫だったはずだが、おふたりはそれをおくびにも出さず、ふつうに接してくださった。感謝に堪えない。
読者の皆さまも含め、今年もいろいろありがとうございました。よいお年を。
第1位 植山悦行七段、LPSA金曜サロンの手合い係を卒業。(5月28日)
2008年4月に植山七段が金曜サロン手合い係に着任してから、植山七段は金曜サロンの顔になった。会員のみんなが、植山七段を慕っていた。
そんな植山七段が今年5月、惜しまれつつ手合い係を卒業した。何かが終わった気がした。
第2位 LPSA指し初め式で、船戸陽子女流二段と手合わせする。(1月4日)
指し初め式に招ばれただけで光栄だが、指し初め将棋では「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング・第1位」の船戸女流二段と手合わせすることができ、新春から縁起のいい滑り出しとなった。
ファンランキング圏外にもかかわらず、私を指名してくれた石橋幸緒天河には、心から御礼を申し上げたい。
第3位 LPSA指し初め式で、中倉宏美女流二段の着物姿に放心する。(1月4日)
同じく指し初め式では、中倉女流二段が純白の着物姿で登場した。これがまことに艶やかで、中倉女流二段のあまりの美しさに、私は目を奪われっぱなしだった。
もちろんほかにも着物の女流棋士はいたが、ほとんど目に入らなかった。後日中倉女流姉妹のブログに宏美女流二段の着物姿がアップされたが、数時間後には、姉妹の画像に差し替えられていた。ピンの画像を保存しておかなかったことが、いまだに悔やまれる。
第4位 林葉直子さんを生で拝見する。(5月22日)
林葉直子さんといえば、私ぐらいの年代では永遠のヒロインで、その存在感は室谷由紀女流1級や山口恵梨子女流初段が束になっても敵わない。里見香奈女流名人も、林葉さんの敵ではない。林葉ブランドとは、そのくらいのものである。
そんな林葉さんを私は今回、将棋ペンクラブ関東交流会で拝見することができた。将棋ペンクラブはおカネがない。原稿料を払うカネはない、幹事に出す手当もないという貧乏団体だが、ときどきスゴイことをやる。
初めて生で見た林葉さんは、痩せていて元気がなかったが、その妖艶さは凄かった。圧倒される。近寄りがたい雰囲気がある。そんな感じだった。
林葉さんが帰るとき、私は林葉さんが表紙を飾った20年以上も前の「将棋マガジン」(の表紙)を持参し、サインをしていただいた。このときの感激は一生忘れないだろう。
林葉直子の前に林葉直子なし。林葉直子の後に林葉直子なし。林葉さんは、過去とはスッパリ縁を切って、また将棋界に戻ってきてもらいたい。
第5位 マイナビ女子オープン・一斉予選対局を堪能する。(7月17日)
50名近くの女流棋士の真剣勝負を1日で見られるという、贅沢なイベントである。いまではすっかり夏の風物詩となり、今年も大いに堪能させていただいた。
今年は現役女子高生の室谷由紀女流3級が予選を通過し、一気に女流1級に駆け上がった。今期は惜しくも本戦で姿を消したが、来年の一斉対局では、またナンチャッテ制服を着用して、由紀旋風を巻き起こしてもらいたい。
第6位 LPSA移転、芝浦サロンのシステムが変わる。(10月)
10月、LPSAが駒込から芝浦に移転した。サロンはいままでより広くなり、事務所とも一体化したから、いいことづくめだ。
しかしそれは経営側の見解であって、サロン会員は全員が恩恵にあずかったわけではない。私は片道で20分余計にかかるようになったし、サロンへの出費も多くなった。来年のスタンスをどうするかは、思案中である。
第7位 中井広恵女流六段企画、植山悦行七段、大野八一雄七段同行の将棋合宿に参加する。(10月30日・31日)
舞台は「信濃わらび山荘」。中井女流六段が蕨市の教育委員を務めている関係で、蕨市が運営するこの地が選ばれた。1泊2日といっても移動時間を考えると正味1日だったが、初日は深夜3時すぎまで将棋を指し、朝は食事後にすぐ将棋。まさに将棋三昧のひとときだった。
参加の(女流)棋士は、利益なしの将棋普及だったと人伝に聞いた。その熱意には頭が下がる。第2回も行われるなら、喜んで参加したい。
第8位 第4期マイナビ女子オープン・予選組み合わせ抽選会で、中村桃子女流1級の色紙を引き当てる。(5月19日)
これも恒例となった、組み合わせ抽選会である。2回目となる今回は知名度も増して、色紙当選の競争率は約3倍の狭き門となった。
私の整理券番号は終盤まで引かれなかったが、残り3人というところで、宇治正子女流三段が、私の番号を引いてくれた。宇治女流三段は、隠れた殊勲者である。
私が色紙を引いた中村女流1級は、健闘虚しく予選1回戦で敗れ、来期のチャレンジマッチ行きが決定した。しかし中村女流1級は実力者である。チャレンジマッチは軽く突破して、予選でもいい将棋を見せてくれるだろう。
第9位 マドンナの公式戦18連勝を、焼き肉パーティーで祝う。(7月31日)
マドンナを誘っての焼き肉パーティーは、マドンナが15連勝したかしないかのころに計画された。それ以後マドンナの連勝が止まっていたらシラけた会になったが、幸いパーティー直前に新記録の18連勝を達成し、絶好のタイミングで開くことができた。
私はマドンナとデュエットをさせていただいた。いまでもいい思い出である。
第10位 林葉直子さん、LPSA公認棋戦に登場。(7月28日)
このブログでは何度も呼びかけたが、ついに林葉直子さんが真剣勝負の場に立った。将棋への情熱を失い、将棋界を去った女性が再び脚光を浴びる。そんな夢が本当に叶ったのだ。
林葉さんを快く推薦してくれた日本レストランシステム様には、感謝の気持ちでいっぱいである。
次点 倉敷藤花戦を舞台にして、「勝手にマッカラン勝負」を行う。
LPSA所属女流棋士が倉敷藤花戦のトーナメントで好成績を取ったら、ウヰスキーのマッカランを差し上げましょう、というものである。
結果は、挑戦した12名がこちらの提示した条件をクリアできず、私の全勝となった。予想どおりとはいえ、カスリもしなかったのは情けない。来期はガンバッテもらいたい。
以上11コである。私は年賀状にも総合10大ニュースを書いているが(来年で28回目になる)、将棋関係のニュースは、本稿1位の「植山七段、LPSA金曜サロンの手合い係を卒業する」が3位に入ったのみである。総合1位も厳密にいえば将棋関連なのだが、プライベート色が濃いので、将棋の10大ニュースからは外した。
さて今年も女流棋士の皆さま、とりわけ船戸女流二段、中井女流六段には、かなりお世話になった。おふたりから見れば私は、相当な変態というかお邪魔虫だったはずだが、おふたりはそれをおくびにも出さず、ふつうに接してくださった。感謝に堪えない。
読者の皆さまも含め、今年もいろいろありがとうございました。よいお年を。