一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第12回 勝手にマッカラン勝負途中経過・1

2024-03-31 20:08:12 | マッカラン勝負
「第12回 勝手にマッカラン勝負」の途中経過である。
29日までに1回戦が終わった。では、勝敗を記してみよう。

【1回戦】
●船戸陽子女流三段VS○宮宗紫野女流二段
●島井咲緒里女流二段VS○石高澄恵女流二段
●磯谷祐維女流初段VS○井道千尋女流二段
●上川香織女流二段VS○竹部さゆり女流四段

何と、4名全員が1回戦敗退。磯谷女流初段あたりは勝ちを覚悟していたのだが、敗れた。おかげ様で?私はまだ、LPSA一口サポーターへの寄付は免れている。
続いて2回戦のカードを再掲する。

【2回戦】
田中沙紀女流1級(2勝)VS中村桃子女流二段(0勝)(4月4日)
中倉宏美女流二段(1勝)VS井道千尋女流二段(2勝)(4月4日)
渡部愛女流三段(3勝)VS伊奈川愛菓女流二段(2勝)
堀彩乃女流1級(2勝)VS中井広恵女流六段(1勝)(4月17日)
礒谷真帆女流初段VS砂原奏女流2級(初対局)

LPSAとしては2回戦が勝負である。せっかくなので両者の対戦成績を付加したが、ほぼいい勝負。5局全勝の可能性もあるし、全敗の可能性もある。
とりあえずは4月4日に2局が組まれている。ここでLPSAが2敗するようだと、いよいよ危ない。
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第51回将棋大賞を予想する

2024-03-30 23:16:49 | 勝敗予想
2023年度の将棋公式戦も、29日が最後。日本将棋連盟のHPにはなぜか29日の結果が出ていないが、第51回将棋大賞の予想をしよう。
まず、記録部門を記しておこう。

最多対局賞…伊藤匠七段 68局(初)
最多勝利賞…藤本渚五段 51勝(初)
勝率第一位賞…藤井聡太竜王・名人 .852(46勝8敗)(6回目)
連勝賞…佐々木大地七段 15連勝(初)
女流最多対局賞…加藤桃子女流四段 52局(2回目)

最多対局賞の伊藤七段と、最多勝利賞の藤本五段は見事。どちらも順位戦はC級在籍だったので下位からの出場で、多くの対局と勝ち数がついた。
凄まじいのが藤井竜王・名人の勝率第一位賞で、タイトル戦を8つも戦ってこの勝率は信じられない。
佐々木七段、加藤女流四段の受賞もめでたかった。
続いて個人賞。これは私の勝手な予想である。

最優秀棋士賞…藤井聡太竜王・名人
特別賞…藤井聡太竜王・名人
優秀棋士賞…伊藤匠七段
敢闘賞…佐々木大地七段
新人賞…藤本渚五段
最優秀女流棋士賞…福間香奈女流五冠
優秀女流棋士賞…西山朋佳女流三冠
東京将棋記者会賞…青野照市九段
升田幸三賞…村田顕弘六段(村田システム)
升田幸三特別賞…藤井聡太竜王・名人(第71期王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦・対村田顕弘六段戦の76手目「△6四銀」)
名局賞…第36期竜王戦第4局 藤井聡太竜王VS伊藤匠七段
女流名局賞…第50期女流名人戦第3局 西山朋佳女流名人VS福間香奈女流四冠

最優秀棋士は当然、藤井竜王・名人。将棋ファンなら100%、将棋ファンでなくとも、藤井竜王・名人を推すだろう。
今年度は特別賞も藤井竜王・名人に差し上げたい。藤井竜王・名人の活躍度を考えれば、これでも全然足りない。
優秀棋士賞は、竜王、棋王、叡王の挑戦に名乗りを上げ、順位戦もB級2組に昇級した、伊藤七段に差し上げたい。
敢闘賞は、棋聖、王位の挑戦者になった、佐々木七段としたい。順位戦の成績がアレだったが、それを補って余りある活躍だったと思う。
新人賞は、加古川青流戦優勝、順位戦C級1組昇級、年度51勝の藤本五段。年度最高勝率の更新を最後まで競い、こちらも文句なしの活躍だった。
最優秀棋士賞は、福間女流五冠。白玲を失ったのはマズかったが、最終的に五冠を保持したことを評価した。
よって、優秀女流棋士賞は西山女流三冠となる。
東京将棋記者会賞は、今年引退となる青野九段。これは当たりそうな気がする。
升田幸三賞は、第71期王座戦で藤井竜王・名人を最後まで苦しめた、村田六段創案の「村田システム」とする。
升田幸三特別賞は、上の劣勢の将棋を、渾身の勝負手で逆転した、藤井竜王・名人の「△6四銀」とする。
名局賞は、第36期竜王戦第4局とした。藤井竜王圧巻の37手詰があった将棋で、伊藤七段がよく指したからこそ、この詰みが現れたといえる。
女流名局賞はよく分からないが、直近で最も記憶が鮮明な将棋を選んだ。
今年は、東京将棋記者会賞までは当たるのではないか。棋士、女流棋士の皆様、1年間、お疲れ様でした。熱い将棋を、ありがとうございました。
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伊奈川女流二段は、女優の入山法子に似ている

2024-03-29 22:41:18 | 似ている
きょう3月29日は、伊奈川愛菓女流二段の誕生日。おめでとうございます。
その伊奈川女流二段は、女優の入山法子に似ていると思う。

入山法子は、1985年8月1日、埼玉県生まれの38歳。2004年にモデルデビューし、以後、メディアの世界に活躍の場を拡げる。
入山法子は連続ドラマの代表作はない気がするが、ゲスト出演では存在感を出している。
伊奈川女流二段と入山法子は、顔が似ているほかに、不思議な雰囲気がよく似ていると思う。

棋士(女流棋士)の中には、会社員、公認会計士、プロ雀士、ソムリエなど、二足のワラジを履いているケースも少なくない。でも伊奈川女流二段の「医師」は、ちょっとずば抜けていると思う。
医師としての活躍はあまり聞こえてこないが、しっかり活動されているのだろう。
対局のほうも、今年度は11勝10敗の勝ち越しでフィニッシュ。来年度の注目局は、倉敷藤花戦・渡部愛女流三段戦である。頑張ってください。
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藤井竜王・名人を倒すのは誰か・2

2024-03-28 23:27:01 | 将棋雑記
昨年3月25日、「藤井竜王を倒すのは誰か」という記事をアップした。それは現役棋士でもよかったのだが、実際は藤井竜王に誰も勝てないので、記事では奨励会員に目を転じた。
そこで挙げたのが、山下数毅奨励会三段(14歳)、高坂直矢奨励会三段(14歳)、祝井優希奨励会二段(14歳)、桐山大翔奨励会二段(15歳)の4名だった。
あれから1年経って、この4名はどうなったか。四段にはなっていないが、とりあえず成績を振り返ってみよう。
山下三段は昨年4月に2期目の奨励会三段リーグを戦い、13勝5敗の3位で、次点を取った。
そして今期は中盤まで勝ったり負けたりで、最終的には11勝7敗。残念ながら中学生棋士誕生はならなかったが、将来有望なことに変わりはない。
なお山下三段は第37期竜王戦に出場していて、現在6組で3連勝中である。残りを4連勝して優勝すると次点1が与えられ、フリークラスへの転入が可能となる。こんな四段誕生もいいと思うが、さて。
高坂二段は昨年3月19日にすべりこみで三段昇段。三段リーグは1期目が9勝9敗だった。
2期目は途中まで9勝4敗だったが、終盤に1勝4敗と失速し、10勝8敗に終わった。三段リーグは、半年間好調をキープしなければならないので、大変だ。
祝井二段は、残念ながらまだ二段である。でもまだ15歳だし、これからいくらでも昇段のチャンスはある。
私イチオシの桐山二段は、7勝1敗で2023年度を迎えたが、5連勝の12勝1敗で、あっさり三段に昇段した。
しかし三段はリーグ戦なので、ここから5ヶ月近く、待ちぼうけを食らった。三段リーグはこれがあるのが、伸び盛りの少年には痛い。
そして待望の今期三段リーグは、10勝8敗だった。リーグ戦の水に慣れたところで、次回が勝負だ。
彼らが四段になって、藤井聡太竜王・名人と対峙するのはいつか。楽しみにしている。
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麗しき上川香織女流二段との指導対局(後編)

2024-03-27 15:28:37 | LPSA麹町サロンin DIS

第6図以下の指し手。▲2二歩△4二飛▲4六竜△4五歩▲同桂△4四金▲3三桂成△同歩▲4四銀△4五歩▲3五竜△3四歩▲同竜△2二飛▲2三歩△4二飛and△8四桂???(第7図)

上川香織女流二段は、「私が勝手に選ぶ女流棋士ランキング」の2位である。むかしはもっと低かったが、渡部愛女流三段のフェードアウトがあったりして、いつの間にか2位に浮上した。
かつてHon氏が「大沢さんって、ティーンが好きですよね」と言った。それは否定しないが、熟女系も嫌いでないことが分かる。
きょうの上川女流二段もちょっとくたびれた感じで、麗しい。
第6図で私は▲2二歩と打った。何も指す手がないのでこうやって手を渡し、上川女流二段に動いてもらおうの意図だ。
△4二飛には、構わず▲4六竜と寄った。これには△5六歩があるがよろこんで▲同歩と取り、竜馬交換ならこちらも望むところである。
上川女流二段は「そうか……」とつぶやき△4五歩。これにも堂々と▲同桂と取り、△4四金には▲3三桂成から▲4四銀と捌いた。
「あれ? 私駒損してる?」
まあそういうことになるが、まだ難しい。
以下数手進んで第7図になるが、実はこの直前の「△2二飛▲2三歩△4二飛」が記譜用紙から抜けていた。
これだと上手が1手多く指す計算になるのだが、それに代わる下手の1手がどうにも分からないのである。
△2二飛に▲2三歩と指した記憶はあるのだが、記譜用紙には華麗にスルーされている。
実はこの日、私は風邪の治りかけで、咳がまだ少し出ていた。コロナの抗原検査を受けて陰性だったから心配はないが、上川女流二段に不快な思いはさせたくない。とはいえ咳をすれば痰が絡んできそうで、私は腹に力を入れて咳を我慢していた。私はこのあたり、対局や記譜記入どころではなかったのである。

第7図以下の指し手。▲7五金△6三馬▲5五銀△同銀▲同角△5二飛▲1一角成△5四飛▲3五竜△5三馬▲4五竜△4四歩▲3五竜(第8図)

第7図では俗に▲4三金もあるか。だが重たくて、ほとんど考えなかった。
上川女流二段はこちらを見るが、私は指せない。いつもはチャッチャッチャッと指すのだが、本局は慎重に駒を進める。
私は▲7五金と打った。2月7日・8日に行われた第73期王将戦第4局で、藤井聡太王将が馬取りに▲7五金と打っているが、それを拝借した。
上川女流二段はうんざりした声を出したあと、△6三馬と引く。私は▲5五銀と捌き、この銀まで駒台に載っては、この将棋は負けられないと思った。
「大沢さんって、急戦がうまいわよねえ」
と上川女流二段が言う。私は返事をしたいが、前述の理由で、声が出せない。意味なく微笑むのみである。
そして△5二飛に▲1一角成。最初に記譜を再現したとき、ここで▲2二歩があったから、▲1一角成とできなかった。それでプレイバックし、第7図の前、「△2二飛▲2三歩△4二飛?」の3手?が抜けていることが判明したのである。
本譜に戻り、▲4五竜に上川女流二段は△4四歩としたが、ここは何はともあれ△2四飛とし、飛成を見せたほうがよかったと思う。
▲3五竜の第8図で、次の手が問題だった。

第8図以下の指し手。△6三桂▲6五金△4三馬▲5四金△同馬(途中図)
▲7七銀△7四歩▲4四馬△同馬▲同竜(第9図)

△6三桂が疑問だったと思う。私は幸便に▲6五金と寄り、これで飛車が死んでいる。
上川女流二段は△7七歩と指しかけて△4三馬と寄ったが、▲5四金で1手損になった。上手は劣勢のときに痛いミスだが、代わる手も難しかった。

途中図では▲4四馬△同馬▲同竜とするのが簡明だったが、気が付かなかった。
それより自玉の周りがスース―するので、憂いを解消すべく、▲7七銀と入れた。そこでまた上川女流二段が唸った。
上手は△7四歩くらいしかないが、そこで▲4四馬を発見した。
「大沢さんって、急戦がうまいわよね」
と、また上川女流二段が言った。

第9図以下の指し手。△7五歩▲同歩△7六歩▲8八銀△5五角▲同竜△同桂▲6四角△7三銀打▲5五角(投了図)
まで、124手で一公の勝ち。

右の将棋は2局目が終わり、今度は男性氏が勝った。急戦の将棋で、お互い早指しが止まらなかったようである。
本譜は▲6四角で桂得が約束され、これから長くなっても、負けはないと思った。

▲5五角で上川女流二段投了。以下は△6五金でも、▲7四桂△9二玉▲9三香△同玉▲8二角△9二玉▲7三角行成△同銀▲同角成(参考A図)まで、上手玉は受けなしとなる。

感想戦は短く行われ、第4図から5手後の△5五歩のとき、銀取りに構わず▲3四歩(参考B図)がよかったとされた。

残り15分になったので、私はこれで失礼する。だが右の男性氏は「次回に指し掛けでもいいので」と、3局目を始めた。
「第1部は3時ですから。次は間違わないように」
と、上川女流二段のありがたい注意を聞き、私は麹町サロンを後にした。
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