一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2011年・私の「将棋10大ニュース」

2011-12-31 00:38:17 | ランキング
2011年も残すところきょう1日。そこできょうは、「私の将棋10大ニュース・2011年版」をお届けする。

第1位 船戸陽子女流二段結婚。
船戸女流二段結婚の報は、まさに青天の霹靂だった。船戸女流二段がLPSAに移籍してから、私はずーっと彼女を応援していた。というか、一方的に思いを募らせていた。それだけに、私のショックは大変なものだった。しかしいまは何とか、平静を取り戻しつつある。船戸女流二段にはストーカーのような言動を繰り返してしまい、心から申し訳なく思っています。
船戸女流二段は現在、幸せのオーラが出まくっているらしい。とてもいいことである。船戸女流二段のこれからの活躍を、陰ながらお祈りしています。

第2位 船戸女流二段との「最後のワインサロン」(9/1)
旅行から帰ってくると、船戸女流二段にお土産を渡すのが恒例になっていたが、8月の沖縄土産は船戸女流二段の結婚発表後だったので、図らずも「結婚祝い」に変わってしまった。
そのお土産を渡したのがこの回。船戸女流二段との「LPSA木曜ワインサロン」では、一度でいいから1対1のワイン講義を受けてみたかったが、何という神の悪戯か、よりによってこの日にそれが実現してしまった。でも、こんなにつらいワインサロンはなかった。この日のワインの味は、一生忘れない。

第3位 中井広恵女流六段ら棋士と棋友に、手厚く慰めてもらう。(8月下旬~)
その後、私の泣き言は大変なものだったが、そこを中井女流六段、大野八一雄七段、植山悦行七段、ジョナ研の皆さん、A氏夫妻らに、手厚く慰めてもらった。とくに中井女流六段には、たいへんお世話になった。皆さんの存在がなかったら、確実に私は潰れていた。皆さんには、言葉で言い表せないくらい、とても感謝しています。来年もよろしくお願いいたします。

第4位 「LPSA指し初め式」で、船戸女流二段のチャイナドレス姿に悩殺される。(1/4)
昨年の指し初め式はオシャレなきもの姿だった船戸女流二段だが、今年は超ウルトラセクシーなチャイナドレス姿で登場した。こんなに艶やかな女流棋士は、いままで見たことがない。まったく芸能人顔負けで、長身の船戸女流二段だから、余計にそれが映えた。
惜しむらくは、船戸女流二段が指名されて指す段になったとき、急にギャラリーが増えて、彼女の正座姿を、拝見できなかったこと。あの過激な切れ込みを、目に焼き付けたかった。
とにかく1月4日の時点では、これが今年の将棋10大ニュースの1位になると確信していたのだが…。

第5位 「LPSA新春将棋大会」で、船戸女流二段と対局する。(1/3)
女流棋士と真剣勝負を指せる機会はほとんどない。しかもそれが、船戸女流二段となら、なおさらだ。それが今年は、2011年1局目の将棋で実現したから、夢のようだった。私は力いっぱい戦ったが、惜しくも負け。でも、とてもいい記念になった。
船戸女流二段との指導対局は、勝っても負けても楽しく、それでいて勉強になった。いまではその一局一局が、宝物のような思い出である。
とにかく1月3日の時点では、これが今年の将棋10大ニュースの1位になると確信していたのだが…。

第6位 「大野教室」に通い始める。(3/6~)
ジョナ研メンバーの多くが通う将棋教室に、ついに私もデビューした。当初は月1回ほどの参加だったが、秋口からは私の泣き言を聞いていただくために、参加回数も多くなった。大野七段には、公私ともども、たいへんお世話になった。
来年は将棋のほうを、もう少し勝てるようにしたい。大野先生、来年もどうぞよろしくお願いいたします。

第7位 社団戦において、LPSA星組が3部に昇級する。(10/31)
昨年4部に昇級したLPSA星組だが、今年も戦力をアップし、Y監督のもと、見事連続昇級を成し遂げた。私はそれに貢献できなかったが、そのメンバーに名を連ねられたことを、誇りに思う。感動を、ありがとう。

第8位 楽しかった将棋合宿。(4/22~24、11/4~6)
中井女流六段、植山七段、大野七段主宰の「信濃わらび山荘将棋合宿」が今年も行われ、私はその春秋の2度ともに、参加することができた。三棋士はほとんどボランティアの参加で、その熱意には頭が下がった。
72時間将棋を指し続ける「将棋愛」がないと参加できないこの合宿、いまの私はいささか将棋愛を失っているが、来年も声が掛かればうれしく思う。

第9位 室谷由紀女流初段、各棋戦で活躍する。
「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」初の第1位になった室谷女流初段は、倉敷藤花戦は挑戦者決定戦に進出。女流名人位戦ではB級リーグ入りし、最後まで昇級戦線に残った。来年も精進を続け、ぜひタイトル戦に登場してもらいたい。

第10位 島井咲緒里女流初段結婚。
7月29日にLPSA芝浦サロンにお邪魔したとき、担当の島井女流初段に、「大沢サン、握手」と握手をされた。私はそれを、「LPSAファンクラブカップ総選挙」の票取りの手段と考えたのだが、いま思うとそれは、「私の結婚を祝ってください」という意味が込められていたのではなかったか。いま真相を聞いても、島井女流初段は「ふふっ」と笑って、答えてくれないだろうが。
ともあれ島井先生、ご結婚おめでとうございます。どうかお幸せに。

次点 「大野教室」で、O奨励会3級に平手で勝つ。(11/13)
「大野教室」の一般対局で、奨励会の現役3級に平手で教えていただく機会に恵まれた。結果は、指運がよく、勝たせていただいた。負けても恥ずかしくない将棋を指そう、と謙虚な気持ちで戦ったのがよかったと思う。
私に自信をくれたO3級には、心から感謝している。

番外 今年も当ブログを、最後まで書きぬいた。
ふらふらになりながら、今年も最後までブログを書くことができた。自分で言うのもナンだが、秋以降は、よく1日も休まずアップできたと思う。私は、自分が思う以上に、精神力がタフなのだろうか。もっともそれも、将棋関係の皆さまの励ましがあったればこそだった。

以上、とにかく今年は、皆さまに感謝、感謝の1年だった。
「あんでるせん」のマスターは、「過去なんて生ゴミだ」と言う。私も今年のイヤな出来事はすべて忘れて、2012年に臨みたい。来年も、よろしくお願い申し上げます。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011年最後のジョナ研・皆さまに感謝

2011-12-30 22:43:14 | ジョナ研
29日(木)は甲府、30日(金)は浜松に泊まった。31日(土)夕方までには、帰京する。

23日(金・祝)は、今年最後の「ジョナ研」があった。本当は前回9日のジョナ研で終わりだったのだが、当日集まったのが3人だったため、急遽おまけの1回を設けたのだ。
きょう23日は、5~6人の参加予定。駒込駅に出ると、後ろから肩を叩かれた。Is氏だった。彼はきょうの参加予定ではなかったが、参加となった。ジョナ研はこうした飛び入りがあるから楽しい。
6時半ごろ入る。ジョナ研の定席になりつつある、店内中央の喫煙席に、いつものグループがいた。と、そこに珍しい顔があった。Su氏である。Su氏はLPSA芝浦サロンの準レギュラーであり、大野教室の常連でもある。ウソはホントか分からぬが、Ayakoさんの顔を拝みに来たらしい。
とりあえず着席。ほかのメンバーは、Kun、R、Hon、Fujの各氏。Hon氏以外は、「LPSAウインタートーナメント」の帰りである。休みの日にも将棋とは、皆さん熱心なことである。
ところで、肝心のAyakoさんが、今夜は見えない。どうも休みのようだ。実はきょう、私がジョナサンに行くにあたり、Ayakoさんにクリスマスプレゼントを持って行くかどうか、真剣に悩んだ。悩んだ挙句、プレゼントを渡す間柄ではないと考え止めたのだが、残念ながらその判断は正着だったようだ。
何といっても、きょうはクリスマスイブイブである。Ayakoさんがオトコとどこかで楽しんでいる、ということは十分あり得る。いやそのほうが自然である。自然ではあるが、心がざわつく。彼氏がいるならいると、早くカミングアウトしてもらいたい。
そんなわけで、Su氏は残念だった。そう簡単に、マドンナの顔は拝めないのだ。
7時になって、W氏が来た。彼にしては到着が遅いが、年末でもあり、仕事がたてこんでいるのだろう。以上8人の席の配置は、次のとおり。

R Hon W Fuj

一公 Kun Su Is

まずはウインタートーナメントの話。Fuj氏以外は、皆さん好成績を残したようだ。私は彼らのチカラを買っているからその成績には驚かないが、驚いたのは、女性アマ強豪の田村真理子さんが、Aクラスでベスト4に入ったらしいことだ。
田村さんの将棋に対する真摯な姿勢、将棋愛は見上げたもので、私も彼女のことは、かねてから注目していた。今回田村さんが参戦したのだったら、私もウインタートーナメントに出るのだったと思う。
まずは最新の将棋の話題を少々。私たちには直接関係はないが、基本情報は共有しておきたい。
それが一段落すると、Hon氏が将棋盤と駒を出した。何となく、きょうのR氏の将棋を並べることになった。これはR氏の快勝。R氏は、優勢の将棋を逆転負けするところに価値があると思うのだが、まあいい。
続けてKun氏とHon氏が将棋を始めた。ヒトが将棋を指せば、自分も指したくなるのが将棋バカの愛すべき習性である。私とR氏が2つめの盤駒で、指すことになった。
対局開始。私の後手番なので、R氏に横歩を取っていただき、私は△3八歩から△4五角。これはR氏、勉強していないだろうと思ったら、最善手で来られた。
以下も私のむずかしい局面が続いたのだが、急所でR氏に緩手が出て、私の辛勝。R氏、最近は将棋に自信をなくしていたようだが、どうしてどうして、やはり実力がある。
今度はSu氏とFuj氏が将棋を始めることになった。私がSu氏の席、R氏がW氏の席に移り、W氏が左にズレた。
ではこの4人で雑談をするかと思えば、今度はIs氏が盤駒を出し、大野八一雄七段との指導対局を並べ始めた。ジョナサン初の3面である。これ、本当にこの一角だけが将棋道場の雰囲気だ。ジョナサンは迷惑だろうなと思う。
Is氏は大野七段に快勝していた。私は大野七段に何回教わってもねじ伏せられるのに、Is氏はどうしてこんなにうまく勝てるのだろう。ちょっとおもしろくない。
9時になり、Su氏が退室した。Su氏は相当遠くからの参加で、彼の将棋熱もすごい。来年は一度お手合わせしたいものだ。
9時半になり、Hon氏が退室した。Hon氏には今年1年、本当にお世話になった。
私はFuj氏とさらに対局。やっぱり私も、けっこうな将棋バカだ。私の先手三間飛車に、Fuj氏は二枚銀急戦。Fuj氏の仕掛けが決まったかに見えたが手抜かりがあったようで、▲5五歩の突き捨てから先手の駒が捌け、私がおもしろくなった。
△7七とに、私は▲6八の飛車をバッサリ、▲6二飛成と切る。振り飛車党なら指がしなるところだろう。是非ない△同飛に▲5三銀。以下△6九飛成▲4二銀成△同玉に、▲7四銀を▲6三銀成と活用したのが奇手。△6三同竜に▲5三金と打って、攻めが繋がった。
その後もFuj氏の頑強な抵抗にあったが、何とか幸いすることができた。ここで負けていたら、「これで大沢さんに7連勝…」「11勝4敗…」とかつぶやかれるところだった。
10時すぎ、Kun氏とIs氏も退室。おふたりにも、今年はお世話になった。ありがとう。
残り4人となったが、ジョナ研はまだまだ続く。再び愉快な雑談となった。
12時近くになり、ついに散会。W氏、R氏、Fuj氏にもお世話になった。彼らがいなければ、私はつぶれていた。今年こそ、棋友のありがたさを感じた年はなかった。本当に、ありがとう。
ジョナサン駒込店さん。いつも大してオーダーしないのに、貴重な席を毎回毎回長時間占拠してしまって、ごめんなさい。来年もよろしくお願いします。
そしてジョナ研の皆さん、今年1年、ありがとう。また来年、ジョナ研で会いましょう。

…そしてそしてAyakoさん、来年こそは飲みに行きましょう! もう私の中には、Ayakoさんと飲んでるイメージが出来上がっていますから! 約束ですよ!!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

訪問者50万人突破記念・私がブックマークしている将棋サイト

2011-12-29 23:11:20 | 将棋雑記
12月20日に、当ブログは訪問者数がのべ50万人を越えた。開設994日目での達成で、1日平均503.2人。これはたぶん、誇っていい数字なのだろう。
もちろん当ブログも、最初はショボイ数字だった。しかし開設から1ヶ月半後の2009年5月16日、「勝手に将棋アンテナ」に登録されて、飛躍的にアクセス数が伸びた。そのときの訪問者数が519人。その前日が60人程度だったから、いきなりの伸びに、何があったのだろうと怪訝に思ったものだった。
その後は1日平均350人程度に落ち着いた。そこから徐々に数字を上げていき、今年の9月までは、650人前後をキープしていた。
しかし「勝手に将棋アンテナ」がなくなってから訪問者が激減し、500人前後に落ち込んだ。いまはさらに減って、1日平均450人前後、といったところである。プロバイダーの集計の仕方も違うから一概にはいえないが、それでもこの数字は多い方だと思う。ちなみに28日現在の累計は、訪問者が503,733人、ページビューが1,393,233である。
あらためて、読者の皆さまに感謝、である。
さて今回は、私のパソコンの「お気に入り」に登録している将棋サイトを紹介する。このブログはリンクを張っていないので、これはそのリンク代わりといえる。
では、パソコンの画面に載っている順番どおりに紹介しよう。

・日本将棋連盟…言わずと知れた将棋サイト。対局結果や対局中継などを拝見している。
・WEB駒音・駒音掲示板…論客が集まり、日々議論している。私もここの住人だが、皆さんの主張が的を射ており、私も唸らせられることたびたびだ。
・将棋ペンクラブログ…将棋雑誌のバックナンバーから、選り抜きの記事を転載している。管理人の、タイトル戦での昼食予想も楽しい。
・さわやか日記…米長邦雄永世棋聖のブログ。これを読むと、会長職は激務なんだなあと思う。
・米長邦雄ホームページ…ここから「さわやか日記」に入るのが正手順。
・フォーラム と金倶楽部…駒音掲示板の姉妹サイト、と勝手に位置づけている。ログインしなければならないのだが、パスワードを忘れてしまって、最近は見ていない。
・新宿機動部隊…最新の将棋情報が過不足なく書かれている。ときどき載る将棋戦記が楽しい。
・田丸昇公式ブログ と金横歩き…田丸八段のブログ。さすがに文章がうまい。週2回、定期的に更新されていたが、最近更新が少ない。
・将棋・チェス@2ch…玉石混淆の将棋サイト。私はこのサイトの中では、配管工事会社の社長で、お小遣いは月3万円、元奨励会員らしい。
・○○○○…一部の人しか知らないブログなので、秘密です。
・一公の将棋雑記…当ブログ。ときどき見ては、細かいところを加筆訂正している。
・RAYの駒落ちdeGO…プロ棋士との駒落ち自戦記。山口瞳「血涙十番号勝負」を彷彿とさせる、哀愁漂う将棋と文章である。
・俊の将棋ブログ…自身の実戦譜を掲載している。付随されている文章は、一見マジメのようだが、実はユーモアがあふれていて、面白い。

以上である。将棋サイトは面白く、サーフィンしていると、時の経つのを忘れてしまう。皆さんのサイトからの情報を、これからも楽しみにしている。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の九州旅行9・楽しかった

2011-12-28 00:10:30 | 旅行記・九州編
ああそうだ、この島には以前来たことがある…! しかしなぜ、気付かなかったのだろう。そうだ、前は高速船で来た上、灯台までは徒歩で行ったのだ。それに、レストランや温泉施設も、当時はなかった。私が別の島と認識したのもやむを得なかったのだ…とはいえない。一度訪れた島を忘れるとは、何たる不覚!!
数ヶ月前、LPSA芝浦サロンに来ていたS夫人が、以前旅行した場所を忘れてしまう、と言ったので、
「それなら同じ観光地へ旅行しても、いつも新鮮でいいですね」
と返したのだが、これでは私も、S夫人を笑えない。
ひどい自己嫌悪に陥りながら、資料館に入る。しかし私は、何も見ていなかった。
ポツポツ雨が降ってきた。上りのバスに乗る手もあるが、伊王島は小さく、港までは歩いて行けそうである。いや実際、数年前は往復とも徒歩だったのだ。次の長崎港行きは15時53分だから、時間的には大丈夫だ。
島中央の歩道を港まで歩いて行く。と、前を歩いていたカップルが、この近くに教会はありませんか、と聞いてきた。私も同じ旅人だが、即答できないのが、もどかしい。しかしまあいい。キミたちはカップルなんだから、ふたりでイチャつきながら、教会を見つければいい。
途中、何度か海沿いの道路に出る手があったのだが、私は高台の道をそのまま歩く。しかしこれが疑問手。途中で港を追い越してしまい、ヒヤッとした。
船の時間には辛うじて間に合い、乗船できた。港までは19分。バスとは比べものにならないくらい、早い。
長崎港ターミナルからは、タイミングよく諏訪神社前行きのバスがあったので、乗る。と、地元のおばあさんから、「これは○○に行きますか?」と聞かれた。しかし、私には分からない。国語算数理科社会…旅先において、勉強しておけばよかった、と痛感するのが「地理」である。伊王島でもそうだったが、自分が観光している周辺の地名ぐらい、頭に入れておきたい。
諏訪神社前で下車する。目指す「千寿庵」はここ、新大工町にある。とりあえず、新大工町商店街に入る。檀れいがレポートした店は川沿いにあった記憶があるのだが、見渡したところ、川はない。
「松翁軒」、「文明堂」。さすが長崎、カステラ専門店がすでにふたつもある。しかし肝心の「千寿庵」がない。「長崎屋」というカステラ屋もあるが、シャッターが下りている。千寿庵、千寿庵…ない。住所ではこのあたりなのだが…あっ、もしかして…。私はスマホを見る。「千寿庵長崎屋」とある。この長崎屋が千寿庵だったのか! しかし…日曜日だから仕方ないとはいえ、休みとは! 松翁軒や文明堂は店を開けているというのに。
このまま長崎駅に戻るのもバカバカしいので、うどん屋に入り、鍋焼うどんを食す。今回の旅行も、平凡な食事だったなあ、としみじみ思う。卓袱(しっぽく)料理ぐらい食べたかったが、あれはひとりで食べるものではない。一人旅は自由気ままだが、ときには不自由なこともある。
食後、せっかく商店街に来たのだからと、やや抵抗があったが、松翁軒と文明堂でカステラを買った。中井広恵女流六段や大野八一雄七段に差し上げたいが、賞味期限の関係で、これは自宅用である。
商店街を出ると、眼下に川が流れていた。長崎駅へは、徒歩で向かう。
駅に着いたが、時間が中途半端で、やることがない。私は駅前のバスターミナルから、長崎空港に向かった。18時54分、空港着。帰りの飛行機は、ソラシド航空(旧スカイネットアジア航空)42便・21時10分発だ。これは「バーゲン28」の適用で、11,170円である。九州に来たからには博多に寄りたかったが、今回は日程の関係で、叶わなかった。どうも、裏口から入って裏口から出ていく感じだが、やむを得ない。とはいえ、九州往復で21,140円は、激安だった。
チェックインをしたあと、土産物店をぶらつく。ANA FESTAの売店がある。ここはANAカードの提示で、料金が10%引きになる。すごくイヤな予感がしたのだが、中に入ると、「松翁軒」のカステラが置いてあった。やっぱり…。ここで買えば、10%引きだったのに!!
結果論だが、新大工町に足を伸ばしたことが、完全な悪手になった。
帰りの飛行機まで、まだ時間がある。気を取り直して、空港を出た。長さ970mの蓑島大橋を渡り終えると、その先に和風ファミリーレストラン「庄屋」があるので、入った。1年前にも訪れた店だ。
「ざるそば」をオーダーする。ウエイトレスさんが、それだけですか? という顔をしたように見えたが、先ほどの鍋焼うどんが意外に利いている。
ざるそばが来る間、やっと一息つく。去年は帰京するにも楽しみがあったが、今年はない。宴のあとの虚しさが残るのみだ。帰京したら、青春18きっぷを買って、また旅行しちゃおうか。
出されたざるそばをたぐり、空港に戻る。売店のほとんどは、営業を終えていた。これがあるから、私は早めにカステラを買ったのだ。ところが、ANAやJALの売店は、まだ開いていた。やっぱり、新大工町でカステラを買ったのは早まった。
ANAとの共同便・42便は、定刻に離陸した。スッチーは3人。ひとりのスッチーは、関根麻里と伊藤つかさと岩崎ひろみを足して3で割ったような顔。もうひとりは、上品な上戸彩。もうひとりは、二卵性双生児?の松尾香織女流初段の妹、のような顔をしていた。
この3人なら、岩崎ひろみが入っているスッチーが一押しに思えるが、意外にも「上品な上戸彩」がよい。よく見ると彼女、星野真里や山口百恵も入っている。その彼女からコーヒーをもらい、私は癒された気分になった。
22時40分、飛行機は定刻に、羽田空港に着いた。
ここから連絡バスで、空港出口まで向かう。車内には、機内でも見た、某中年レポーターが乗っていた。
時刻は23時になろうとしている。空港快速のモノレールに乗った。と、スマホにコールがあった。が、出る前に切れてしまった。番号を確認すると、大野七段からだった。
またもや、ものすごくイヤな予感がする。最近の当ブログは暴走気味で、大野七段や中井女流六段には、だいぶ迷惑を掛けている。いよいよ大野七段も堪忍袋の緒が切れて、抗議の電話をしたものだろうか。
電車内なのですぐには折り返さず、浜松町駅の到着を待って、大野七段にコールした。一公→大野七段、は初めてのケースである。
「大野です」
「大沢です」
「ああいや、別に用はなかったんだけど、もう東京に帰ってるころかと思って」
よかった…。なんでもなかった。私は大野七段に軽い土産話をすると、電話がW氏に代わった。
「ああ大沢さん? いま大野教室のアフターなんだけど、盛り上がっちゃってさー」
こちらも十分楽しんできたつもりだが、あちらも楽しそうだ。そのメンバーに入りたいな、と思う。
私は山手線に乗る。楽しい3泊4日だった。あすからはいつもの生活である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

冬の九州旅行8・伊王島に行く

2011-12-27 00:21:50 | 旅行記・九州編
諫早は「諫早グリーンホテル」に泊まる。3,900円。ここは大風呂がついており、久しぶりにさっぱりすることができた。
夜は午前2時ごろ就寝。翌18日(日)朝は8時に起きた。ホテルでの朝食はオーダーしなかったので、そのままホテルをチェックアウトしたいが、スマホの充電を忘れていた。充電器をコンセントに挿すが、旅先でこんなことをするようになるとは、私もオチたものだ。
九州最終日のきょうの予定は、とりあえず長崎駅に行き、どこか温泉に入るというものだ。
諫早バスターミナルに戻ると、長崎駅前行きのバスが、30分間隔で出ていた。
8時29分のバスが出てしまったので、次は59分だ。15分ほど待つと、バスが来た。しかし、諫早からの乗客は少ない。諫早-長崎なら、ふつうはJRを使う。「SUN Qパス」もかなり市民権を得たが、JRとの競合区間では、やはり分がわるい。
路線バスの特色は、あっちこっちに寄り道するルートがあることだ。このバスも、高台の団地街がルートになっており、景色がくるくる変わって愉快だった。
10時15分、長崎駅前着。まずは遅い朝食である。長崎駅前は「吉野家」。280円の牛鍋丼があったが、私は380円の牛丼を頼む。100円も余計に出費するとは、私もずいぶん偉くなったものだ。
牛丼専門店はいろいろあるが、やはり吉野家がいちばん美味い。
腹もくちくなって、駅中の観光案内所に行く。旅行にガイドブックは必携だが、私は携行しない。こうして駅前で聞くのがてっとり早い。
美人スタッフに、市内の有名観光地はいいから、どこか温泉に入りたいと要望を出すと、伊王島がいいと教えてくれた。伊王島! 去年だかおととしだか、「伊王島からの手紙」という映画があった。歴史の香り漂う島ではないか(注:読者からの指摘で、この映画は5年前に公開された「硫黄島からの手紙」でした。完全に錯覚していました)。
伊王島へは高速船が出ているが、「SUN Qパス」があるので、これをとことん使い尽くす。「SUN Qパス」の利用はきょうが最終だが、10,000円のモトは取ったのだろうか。
駅前の長崎県営バスターミナルに入るが、伊王島方面のバスは、長崎バスが運行しているという。
そこで、長崎バスが発着している長崎新地バスターミナルまで行き、窓口のおじさんに島への行き方を聞いた。ふむふむ。そこからグッドタイミングで、恵里行き、つまり伊王島方面行きのバスが来た。
11時43分、安保(あぼ)着。きょうは休日なので、伊王島直通のバスはないそうで、ここから島まで歩いて行く。
長さ600メートルの香焼トンネルに入る。トンネル内がずいぶん綺麗だが、最近開通したのだろうか? 前後に人がいないので、雅夢の「愛はかげろう」を口ずさむ。中井広恵女流六段とのカラオケ&焼肉パーティーでは、勝負だ。
伊王島大橋を渡る。橋のたもとには、「平成23年3月竣工」とあった。できたのは最近じゃないか! ということは伊王島は、それまで孤島だったのか。
橋を渡り終え、ついに伊王島に上陸する。しばらく歩くと、200メートル先に、マイクロバスが走っているのが見えた。あれはどういうルートを行くのだろう。
さらに歩くと、バス停が見えた。と、私のすぐ後ろから、バスが追い越して行った。あれは先ほどのバスが引き返して来たのだろうか。
バス停に着いた。「馬込浜」と書いてある。これは終点の伊王島灯台まで行くが、時刻表には12時19分発とある。あれっ? じゃあ、さっきのバスが…でもいまは、12時18分だぞ!? あのバス、予定時刻より早く、バス停を通過して行きやがった!
次のバスは14時24分発である。
なんだよ…すっかりクサッて、私はそのまま歩く。伊王島港が右手に見えた。高速船で来れば、ここに着くのだ。
さらに歩くと、オレンジ色の屋根で統一された、宿泊施設やレストラン、温泉センターがあった。ここが、「やすらぎ伊王島」と喧伝しているエリアらしい。
まずは温泉である。「天然温泉大浴場・ゆゆ」。入浴料は、貸しタオルつきで735円だった。
温泉は古風な感じで、人もいなかったので、思わず写真を撮る。と、戸のところに「撮影はご遠慮ください」との注意書きがあった。ヤベエ…。私と同じ考えをする手合いがいるらしい。
温泉内は、ぬるめの石風呂、熱めの檜風呂、樽風呂。サウナに水風呂、そして露天風呂があった。石風呂は、ローズマリー風呂となっていた。定員1名の樽風呂に浸かる。熱くもなくぬるくもなく、いい湯だ。何か、自分が醤油になった気がした。
露天風呂に入る。平日ではないが、休日に温泉に入るのも気分がいい。お湯はぬるく、吊るされている温度計は、38度を指していた。
露天風呂の似合う女流棋士といえば、LPSAでは中倉宏美女流二段、女流棋士会では岩根忍女流二段であろう。LPSAでちょっとマニアなところでは多田佳子女流四段だが、まあふつうは、宏美女流二段である。あの和風の顔立ちは、露天風呂によく似合う。彰子女流初段との姉妹入浴も絵になりそうである。乳白色の肌がちょっと桜色に染まって…。ふふっ。来年の妄想カレンダーは、宏美女流二段の了解を得て、「中倉宏美・禁断の温泉カレンダー」を発表しちゃおうか。…あっ、コーフンしてきた…。
いい感じに温まって湯を上がり、隣接のレストランに入る。「ファミリーダイニング・うららか」。綺麗なお姉さんとシャレたお兄さんにうやうやしく案内され、席につく。
店内は贅沢なまでに広く、眼前に広がる海が美しい。
スタッフの動作もキビキビしていて、よくサービスが行き届いている。これはいいレストランである。最終日の昼食は贅沢にしたいが、さんざん考えて、「ハーフポンドハンバーグさっぱりおろしソース」とご飯セットを頼んだ。合わせて1,180円。
あつあつのハンバーグは美味かった。大いに満足して店を出、「学校前」バス停でバスを待つ。次は「灯台入口」行きで、14時36分発だ。まだ時間はあるが、さっきの例があるから、到着時刻はアテにならない。と、14時32分にバスが来た。4分も早い!
伊王島はコミュニティバスで、どこまで乗っても一律100円。「SUN Qパス」は利かないが、乗って損はない。
バスは「灯台入口」を通り越し、「伊王島灯台」まで行ってくれた。このため、バスの発着時間が少し早目だったのだろうか。
灯台に挨拶して、これで一応の目的は果たした。帰りはまた、バスで長崎駅前まで戻る手はあるが、いささか味気ない。片道ぐらいは、高速船を使おうと思う。となれば、夕方の時間に余裕ができる。
家へのお土産に、カステラを買おうと思う。以前たまたま見たBS番組で、最近結婚した元宝塚の女優が、カステラの名店をレポートしていた。あそこに行きたい。しかし女優の名前はド忘れするし、新郎の名前もド忘れするし、店の名前は知らないし、探しようがない。
だが、私にはスマホがある。「相棒 テレビ朝日」→「及川光博 結婚」→「檀れい BS 長崎県 カステラ」と検索を重ね、「千寿庵」の名前を導き出した。むろん所在地も分かった。なんとも便利な世の中になったものだが、味気なくもある。
夕方の予定も決まったので、坂下の灯台資料館に行く。…あれっ? あれあれっ!? この白い建物…以前見た記憶がある。この錆ついた給水塔も…。オレ、ここに、以前来たことがあるんじゃないか!? 私はその場に立ちつくした。
(つづく)
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする