一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第36期女流王位戦リーグ入り予想の答え合わせ

2024-10-17 23:34:53 | 勝敗予想
当ブログの8月4日に、第36期女流王位戦予選のリーグ入り者の予想を行った。このたびリーグ入り者6名がすべて決まったので、答え合わせをしよう。
まず、8月4日の記事を再掲する。


【1枠】
本命は香川愛生女流四段。対抗は反対の山の清水市代女流七段。香川女流四段は初戦で加藤圭女流二段と当たる可能性があり、加藤女流二段も女流順位戦A級の実力者だけに、こちらもリーグ入りの可能性がある。
香川女流四段を第一に推しておく。

【2枠】
山根ことみ女流三段と鈴木環那女流三段の勝者がリーグ入りっぽい。ただし山根女流三段は和田あき女流二段と、鈴木女流三段は加藤結李愛女流二段と当たる可能性があり、なかなか難しい。
百名山登山中(勉強中)の山根女流三段を推しておく。

【3枠】
中井広恵女流六段が本命。同じ山の本田小百合女流三段、反対の山の磯谷祐維女流初段が対抗だろうか。
ここは中井女流六段を推さないとしょうがない。

【4枠】
売り出し中の内山あや女流初段を本命とする。対抗は反対の山の山口恵梨子女流三段。
ちょっと存在感があるのが久保翔子女流1級で、なんかスルスルと勝ち上がってきそうな気がする。
とはいえやはり、リーグ入りは内山女流初段だろうか。

【5枠】
上田初美女流四段が本命。ひとつ勝つと、千葉涼子女流四段と当たる可能性があり、ここが最初の関門となる。
反対の山からは誰が出てくるか予想が難しいが、石本さくら女流二段だろうか。それでもやはり、上田女流四段が勝つと思う。

【6枠】
6枠は本命なし。強いて言えば今井絢女流初段だが、今井女流初段も元奨励会にしては、絶対的な強さがない。とはいっても、今井女流初段がリーグ入りしなければしょうがないと思う。


1枠は、一推しの香川女流四段が加藤女流二段に敗れた。しかし加藤女流二段も女流順位戦A級、女流王位リーグ入りの実績もあり、この結果も予想されたところである。
反対の山では予想通り清水女流七段が勝ち上がってきたが、加藤女流二段が見事に勝ち抜いた。
2枠はまあまあ予想通りだったが、3回戦で中倉宏美女流二段が鈴木女流三段に勝ったのが大殊勲。山根女流三段とのリーグ入りの一局はYouTubeで放送があり、私はもちろん宏美女流二段を応援したが、力を出し切れず、負けた。
3枠は、中井女流六段が決勝進出したのはいいとして、反対の山で和田はな女流1級が決勝に進出し、しかも決勝戦で中井女流六段に勝ってしまったから驚いた。
和田女流1級は、女流棋士で五指に入る攻め将棋である。本局は、それがツボにはまった、ということだろう。
4枠は、実力も伯仲している中、内山女流初段が勝ち抜いた。
5枠は、上田女流四段を破った千葉女流四段と、石本女流二段を破った村田智穂女流二段の決戦となった。結果は千葉女流四段の勝ち。千葉女流四段は元女流王将で棋力に衰えはなく、この結果は納得できるところである。
6枠は、今井女流初段がリーグ入り。なんだかんだいっても、元奨励会1級の実力は、頭ひとつ抜きんでていたか。
以上、リーグ入り者を整理してみる(赤字は予想的中)。

1枠:加藤圭女流二段
2枠:山根ことみ女流三段
3枠:和田はな女流1級
4枠:内山はな女流初段
5枠:千葉涼子女流四段
6枠:今井絢女流初段

リーグ戦を5局指せるのは大きい。頑張って、台風の目になってもらいたい。
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第5期白玲戦・女流順位戦の白玲挑戦者および、昇級者予想

2024-10-15 23:34:06 | 勝敗予想
現在、第4期白玲戦七番勝負が激闘中だが、あす16日から、第5期白玲戦・女流順位戦が開幕する。
そこで、当ブログ恒例の、白玲挑戦者および昇級者の予想をする。なお降級者の予想は、今年もしない。

🔳A級🔳
福間香奈女流五冠or西山朋佳白玲

A級は参加10名。白玲挑戦者は、福間女流五冠か西山白玲、すなわち今期の七番勝負敗者で決まりである。女流順位戦はトーナメントと違い、1敗してもまだ大丈夫。相当プレーオフになる確率が高いので、そこで勝てる。前期の女流名人戦がいい例である。つまりそのくらい、この2名と他者との実力は離れている。

🔳B級🔳
④中井広恵女流六段*、⑩加藤結李愛女流二段

B級は参加10名。なかなか予想が難しく、前期降級の渡部愛女流三段、強いんだか弱いんだか分からない千葉涼子女流四段に食指が動くが、中井女流六段は挙げないとしょうがないだろう。ただ、以前ほどの信用はない。
もう1名は加藤女流二段とする。加藤女流二段は将棋に真摯に取り組んでいる姿勢がいい。連続昇級は十分ある。

🔳C級🔳
④内山あや女流初段、⑧室谷由紀女流三段、⑮大島綾華女流二段

C級は参加20名。ここから8局になるので、組み合わせに運不運が生じる。でも、内山女流初段、大島女流二段はすぐに挙がった。私はふたりの実力を買っているのである。ただ、ふたりが7回戦で当たっているのが微妙だ。この敗者が脱落する可能性はある。
残り1名は相当迷った。山口恵梨子女流三段を考えたが、5回戦の内山女流初段戦で敗れると思った。
それで、室谷女流三段とした。室谷女流三段は休場明けにまとめて指すことになるが、休場中の棋力の減退はないと思う。

🔳D級🔳
⑤今井絢女流初段、⑦磯谷祐維女流初段※、⑫木村朱里女流初段、㉑竹部さゆり女流四段

D級は3名休場で参加34名。元奨励会1級の今井女流初段は、上がらないとしょうがない。
磯谷女流初段の昇級も固い。磯谷女流初段は根性があるのだ。
あとの2名ちょっと分からないが、勘で木村女流初段、竹部女流四段とした。

女流順位戦が指せるのは女流棋士冥利につきる。皆さま頑張ってください。
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第83期順位戦の名人挑戦者および、各クラスの昇降級者予想の途中経過

2024-08-10 23:04:15 | 勝敗予想
当ブログでは6月1日に、第83期順位戦の名人挑戦者および、各クラスの昇降級者予想を行った。
現在各クラスは2~3局を消化している。私が推した棋士の成績はどうなっているのか。ちょっと見てみよう。

■A級■
名人挑戦…佐々木勇気八段(2勝)
降級…中村太地八段(1勝1敗)、増田康宏八段(2勝)

■B級1組■
昇級…広瀬章人九段(1勝2敗)、羽生善治九段(2勝1敗)
降級…大石直嗣七段(1勝2敗)、髙見泰地七段(2勝1敗)、石井健太郎七段(1勝1敗)

■B級2組■
昇級…木村一基九段(3敗)、谷川浩司十七世名人(3勝)、伊藤匠叡王(3勝)

■C級1組■
昇級…出口若武六段(3勝)、冨田誠也五段(3勝)、藤本渚五段(2勝1敗)

■C級2組■
昇級…梶浦宏孝七段(2勝1敗)、八代弥七段(3勝)、池永天志六段(2勝1敗)

A級は、1回戦で上位5名が全敗、下位5名が全勝という珍現象が起きた。そんなわけで、下位に属する佐々木八段、増田八段は2勝となっている。佐々木八段の2勝は予想通りだが、増田八段の2勝は、気持ちが複雑だ……。
B級1組は、2~3局を終えて、全勝は2勝0敗の近藤誠也七段のみ。全敗者はいない。相変わらずの混戦だ。
B級2組は、谷川九段が3連勝。前期も3局を終えて3勝だったが、最終的には7勝3敗で、昇級できなかった。今期は順位もいいので、8勝2敗なら、昇級できるだろう。残り7局を5勝2敗はなかなか厳しいが、谷川十七世名人ならそれができる。
C級1組は、出口六段と冨田五段の3勝は見事だが、藤本が1敗しているのがアレだ。これだから予想は難しい。とはいえ、ここまではまあ順調である。
C級2組も、まずまず。惜しかったのは梶浦七段で、2回戦の石田直裕五段(当時)戦に、体調不良で不戦敗になった。体調管理も勝負のうちである。

まだ順位戦は序盤を終えたところ。今後の戦いに注目である。
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第36期女流王位戦予選のリーグ入り者の予想

2024-08-04 21:16:39 | 勝敗予想
第36期女流王位戦予選のトーナメント表が発表された。今回の参加は67名。リーグ入りには3~4連勝を必要とする。では、リーグ入り者を予想してみよう
(トーナメント表は省略)。

【1枠】
本命は香川愛生女流四段。対抗は反対の山の清水市代女流七段。香川女流四段は初戦で加藤圭女流二段と当たる可能性があり、加藤女流二段も女流順位戦A級の実力者だけに、こちらもリーグ入りの可能性がある。
香川女流四段を第一に推しておく。

【2枠】
山根ことみ女流三段と鈴木環那女流三段の勝者がリーグ入りっぽい。ただし山根女流三段は和田あき女流二段と、鈴木女流三段は加藤結李愛女流二段と当たる可能性があり、なかなか難しい。
百名山登山中(勉強中)の山根女流三段を推しておく。

【3枠】
中井広恵女流六段が本命。同じ山の本田小百合女流三段、反対の山の磯谷祐維女流初段が対抗だろうか。
ここは中井女流六段を推さないとしょうがない。

【4枠】
売り出し中の内山あや女流初段を本命とする。対抗は反対の山の山口恵梨子女流三段。
ちょっと存在感があるのが久保翔子女流1級で、なんかスルスルと勝ち上がってきそうな気がする。
とはいえやはり、リーグ入りは内山女流初段だろうか。

【5枠】
上田初美女流四段が本命。ひとつ勝つと、千葉涼子女流四段と当たる可能性があり、ここが最初の関門となる。
反対の山からは誰が出てくるか予想が難しいが、石本さくら女流二段だろうか。それでもやはり、上田女流四段が勝つと思う。

【6枠】
6枠は本命なし。強いて言えば今井絢女流初段だが、今井女流初段も元奨励会にしては、絶対的な強さがない。とはいっても、今井女流初段がリーグ入りしなければしょうがないと思う。

本命ばかりをほぼリーグ入り者にしたが、それが実現しては面白くない。若手女流棋士がリーグ入りして、ニュースターが現れることを祈る。
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第4期白玲戦・女流順位戦の挑戦者および各クラス昇級者予想の答え合わせ

2024-07-24 00:10:03 | 勝敗予想
第4期白玲戦・女流順位戦プレーオフが17日に行われ、福間香奈女流五冠が伊藤沙恵女流四段に勝ち、西山朋佳白玲への挑戦を決めた。
当ブログでは昨年10月20日に、白玲挑戦者と各クラス昇級者の予想をした。その答え合わせをしたいが、昇級者の数に誤りがあり、B級は3名昇級のところを2名、D級は5名昇級のところを4名として予想していた。確認不足を改めてお詫びするとともに、とりあえず答え合わせをしよう(赤字が正解)。

A級:里見香奈前白玲→福間香奈女流五冠

B級:鈴木環那女流三段、香川愛生女流四段
→和田あき女流二段、鈴木環那女流三段香川愛生女流四段

C級:岩根忍女流三段、室谷由紀女流三段、加藤結李愛女流初段、内山あや女流初段
→千葉涼子女流四段、岩根忍女流三段、頼本奈菜女流初段、加藤結李愛女流初段

D級:竹部さゆり女流四段、宮宗紫野女流二段、中村桃子女流二段、磯谷祐維女流2級
→佐々木海法女流初段、高浜愛子女流初段、長谷川優貴女流二段、長沢千和子女流四段、久保翔子女流2級(女流1級に)

以上、11名+2名中、5名正解。
A級は、福間女流五冠のリターンマッチは当然。B級も、実力者が昇級した感じだ。
C級は、加藤女流初段の昇級をよく当てたと思う。
D級は、ひとりも当てられなかった。中村女流二段は昇級どころか引退してしまったのだから、どうしようもない。
長沢女流四段の昇級を当てるのは難しかった。でも、ダークホースが昇級するのが、順位戦の特質である。
白玲戦七番勝負は、8月31日開幕である。
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