きのう、LPSAからうれしいお知らせがあった。研修会員の磯谷祐維(いそや・ゆい)さんがB2に昇級し、LPSA所属の女流棋士として、デビューすることになったのだ。
磯谷女流2級については、ご存じの将棋ファンも多いと思う。LPSA主催のアマ大会や女流棋戦などで活躍し、私でさえその名前に見覚えがあった。
しかも聞くところによると、磯谷女流2級は元奨励会員で、2017年から10ヶ月間、奨励会に所属していた。それから研修会に入り直し、今回の女流棋士に繋がったものである。
いままでLPSAには、堀彩乃女流1級、礒谷真帆女流初段、田中沙紀女流1級の新入会があった。しかし、先輩女流棋士と同郷だったり、一時は女流棋士会所属だったり、ご母堂がLPSA所属だったりして、純粋?な新入会というのはなかった。それだけに、今回の磯谷女流2級の入会はビッグニュースだった。
もっとも磯谷女流2級も、LPSA大会の常連ではあった。ただ、いままでは同様の強豪女性が、そろって女流棋士会に入会していたのだ。
磯谷女流2級の画像を見ると、鮮やかな金髪である。どうも、それを認めるか認めないかが、所属先の決め手になったらしい。最近は船戸陽子女流三段が茶髪にしたようだし、LPSAはその辺、個性を尊重するのである。
とはいえ、ふつうは規模の大きい団体に所属したくなるものだ。日本将棋連盟の傘下に入れば、機関誌の「将棋世界」にも取り上げられる可能性が高い。雑誌に自分の記事(写真も)が載るのはうれしいものである。磯谷女流2級はそれをみすみす放棄したわけだが、その辺の葛藤はなかったのだろうか。
まあ、そういう些末なことは、どうでもいいのだろう。
ここで、みんなが思っていることを書く。ややこしいのが、その氏名である。上述のように、LPSAには礒谷女流初段がおり、こちらは「礒谷・いそたに」。祐維女流2級は「磯谷・いそや」である。
私も頭では分かっているのだが、ワープロの変換に任せて確認を怠ると、間違っていたりする。これから礒谷女流初段と磯谷女流2級がらみの記事を書く際は、気を付けなければならない。
そしてもうひとつ、私個人には、切実な問題がある。LPSA所属の女流棋士が増えると、「勝手にマッカラン勝負」での勝数も増えるということだ。
たとえば今回は、礒谷女流初段が3勝した。渡部愛女流三段はたまたま1勝に終わったが、これに来期磯谷女流2級が加わったら、この3名だけで10勝してもおかしくない。
それに加えて、ベテラン女流棋士がうっかり勝とうものなら、一口スポンサーへの寄付は、大変な額になる。
とりあえず磯谷女流2級の戦いぶりを見て、来年の「勝手にマッカラン勝負」の是非を決めようと思う。
ともあれ磯谷先生、女流棋士デビューおめでとうございます。これからバリバリ活躍してください。応援しております。