一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第22期女流王位戦予選・全勝敗予想

2010-08-31 00:14:12 | 勝敗予想
第22期女流王位戦が、きょう8月31日の植村真理女流三段-鹿野圭生女流初段戦を皮切りに、開幕する。そこできょうは、予選6枠の全勝敗を予想する。

1枠
1回戦 ●安食総子女流初段-○山口恵梨子女流初段
1回戦 ○高群佐知子女流三段-●野田澤彩乃女流1級
1回戦 ●島井咲緒里女流初段-○藤田 綾女流初段
準決勝 ○斎田晴子女流四段-●山口恵梨子女流初段
準決勝 ●高群佐知子女流三段-○藤田 綾女流初段
決勝 ◎斎田晴子女流四段-●藤田 綾女流初段
斎田女流四段、リーグ入り

2枠
1回戦 ●山下カズ子女流五段-○渡辺弥生女流2級
1回戦 ●北尾まどか女流初段-○井道千尋女流初段
1回戦 ●古河彩子女流二段-○中村桃子女流1級
準決勝 ○中村真梨花女流二段-●渡辺弥生女流2級
準決勝 ○井道千尋女流初段-●中村桃子女流1級
決勝 ◎中村真梨花女流二段-●井道千尋女流初段
中村女流二段、リーグ入り

3枠
1回戦 ●関根紀代子女流五段-○松尾香織女流初段
1回戦 ●長沢千和子女流四段-○鈴木環那女流初段
1回戦 ●森安多恵子女流三段-○室田伊緒女流初段
準決勝 ●松尾香織女流初段-○熊倉紫野女流初段
準決勝 ○鈴木環那女流初段-●室田伊緒女流初段
決勝 ◎熊倉紫野女流初段-●鈴木環那女流初段
熊倉女流初段、リーグ入り

4枠
1回戦 ○蛸島彰子女流五段-●久津知子女流初段
1回戦 ●石高澄恵女流二段-○中倉宏美女流二段
準決勝 ●蛸島彰子女流五段-○貞升 南女流1級
準決勝 ●中倉宏美女流二段-○本田小百合女流二段
決勝 ◎本田小百合女流二段-●貞升 南女流1級
本田女流二段、リーグ入り

5枠
1回戦 ○竹部さゆり女流三段-●中倉彰子女流初段
1回戦 ○山田久美女流三段-●大庭美樹女流初段
準決勝 ●竹部さゆり女流三段-○早水千紗女流二段
準決勝 ○山田久美女流三段-●船戸陽子女流二段
決勝 ●山田久美女流三段-◎早水千紗女流二段
早水女流二段、リーグ入り

6枠
1回戦 ○山田朱未女流二段-●室谷由紀女流1級
1回戦 ●植村真理女流三段-○鹿野圭生女流初段 
準決勝 ○山田朱未女流二段-●村田千穂女流初段
準決勝 ○里見香奈女流名人・倉敷藤花-●鹿野圭生女流初段
決勝 ◎里見香奈女流名人・倉敷藤花-●山田朱未女流二段
里見女流名人・倉敷藤花、リーグ入り

今期は、前期4枠のように「全局買い取りたい」枠はなかった。強いていえば、ファンランキングトップ10の女流棋士が3名も入っている、1枠だろうか。
リーグ入りすれば、5局の公式戦が約束される。これは大きい。出場の皆さまは持てる力をすべて出して、悔いのない戦いをしてください。
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8月27日のLPSA金曜サロン・こわい

2010-08-30 01:23:24 | LPSA金曜サロン
27日のLPSA金曜サロン、1部は大庭美夏女流1級、2部は中倉宏美女流二段の担当だった。
NHK杯将棋トーナメントの前司会者である中倉女流二段に将棋を教えていただくことは光栄であるけれど、この日は複雑な心境だった。というのも、沖縄旅行中に発表した「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」で、私は中倉女流二段を前回(2月発表)の2位から4位に落としたからだ。中倉女流二段より室谷由紀女流1級と島井咲緒里女流初段がわずかながら輝いていたからで、その順位づけにはいささかの躊躇もなかった。しかし中倉女流二段は私がランキングを発表するたび、「3位にしていただいて、ありがとうございます」「今回は2位に上げていただいてありがとうございます」と、私のランキングに関心を持ってくれていたのだ。
しかるに今回は2ランクのダウンである。中倉女流二段が面白いはずがなく、私は自分に後ろめたいところはない、と言い聞かせつつも、駒込へ向かう足取りはいつもと違っていた。
午後3時45分ごろに入室。また仕事を早びけだ。働き盛りなのに仕事から逃げているなあ、と思う。けっきょく、ネが怠惰なのだ。だらしない。
大庭女流1級との指導対局。その途中、中倉女流二段が見える。なんだか動揺してしまう。
傍らでは、R氏とKur氏が対局をしている。この終盤が面白かったので、局面の一部を紹介しよう。

便宜上先手・R氏:6四角、7四銀、7六歩、8七歩、8九桂、9六歩、9九香 持駒:飛、金、銀
後手・Kur氏:5一金、7二銀、8一桂、8三歩、9一香、9二玉、9四歩 持駒:関係なし
(先手番)

ここでR氏は☗8二金☖9三玉☗7五角と指したのだが、☖8二玉と金を取られ、アッとなった。以下いくばくもなく先手の投了。R氏、将棋のスジはいいが、ときどきこの類のポカをする。それがなければ、すぐ昇段できる。
私はこの局面を見ていて、☗8二金では☗8二飛☖9三玉☗8四銀☖同玉(☖同歩は☗8三金)☗7五角のスジで詰むのではないかと見ていた。感想戦をKur氏が途中で切り上げてしまったので、私が代わりに検討に入る。しかし先の私の読みは、不詰みだった。だがこの形は詰むはずである。そのうち、R氏が☗7五角と引く手に代わり、☗8五銀(引)と捨てる手を発見した。
なるほど、取れば☗7五金で詰み。これは☖9三玉と引く一手。そこで☗8四金? ☖同歩に☗9四銀? これで詰むのか? しかしここでもR氏が、☖8四同歩に☗同銀とふつうに進める。そうか! これで詰みか。
整理すると、冒頭の局面から、☗8二飛☖9三玉☗8四銀☖同玉☗8五銀☖9三玉☗8四金☖同歩☗同銀まで、詰みだった。
「Rさんの発見した☗8五銀が妙手でしたね」
と感心していると、手合い係の藤森奈津子女流四段が、☗9三飛は? と言った。…あっ!! そうか、それで簡単か!
何のことはない。最初の局面から☗9三飛☖同玉☗8二銀☖9二玉☗9三金☖同桂☗9一銀成まで、途中変化はあるが、簡単な詰みだった。
「持ち駒が飛車の代わりに香車だったら、簡単に発見してましたね」
とR氏。妙に難しい手順を捻り出し、悦に入っている自分たちが滑稽だった。

中倉女流二段の指導対局は4面だが、2面が空いていた。そこに理事の仕事で見えた石橋幸緒天河が大盤解説を買って出てくれ、その解説を拝聴してから、中倉女流二段に教わることになった。ちなみに解説の実戦譜は、中倉女流二段選局の、第16期竜王戦・中原誠永世十段対三浦弘行八段との一戦。後手三浦八段の三間飛車を、中原永世十段が全盛時を思わせる指し回しで破った将棋である。この最終手は次の一手の問題として、どこかで見たことがある。
中倉女流二段との指導対局に入る。何ということか、対局者は私ひとりである。これはまたとない機会なのだが、どうも時期がわるい。真正面から説教されそうだ。私は中倉女流二段に沖縄土産を渡す。沖縄では有名な「海人Tシャツ」だ。
「私にもいただけるとは思ってませんでした…」
と中倉女流二段が言う。
な、なんかトゲのある言葉に聞こえるが、気のせいだろうか。
「いやいや、2ランク落ちても、僅差ですから…」
と言いかけて、口をつぐむ。ここは黙って指導対局を受けたほうがいい。将棋は、中盤の入口まで大盤解説と同じ進行となった。しかし中倉女流二段に「(大沢さんに)ぶつけたい手を研究してきまして…」という手が出て、劣勢に陥った。なんでプロがアマ相手に研究をしなければならないのだ。加えて、この日の中倉女流二段の妙な気迫。
や、やっぱり怒ってるのか!?中倉女流二段…。こんなにコワイと思った中倉女流二段は初めてだった。「私が勝手に選ぶファンランキング」、選ぶこちらは命がけなのである。
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きょうは社団戦3日目

2010-08-29 02:12:25 | 社団戦
きのうは浅草へサンバカーニバルを見に行った。サンビスタ(サンバ愛好者)はこの日のために、1年の大半をエンサイオ(練習)に割く。
この日は常識外れの炎天の下、エスコーラ(チーム)の彼ら、彼女らは、満面の笑みで観客を魅了していた。自分が熱狂的に打ち込める趣味を持てるのは素晴らしいと思う。参加の皆さま方、お疲れさまでした。感動を、ありがとう。

さてきょうは社団戦第3日目である。本来なら私も参加しなければならないところだが、私は勝負弱く社団戦向きではないうえ、きょうは地元のお祭りに参加せねばならず、欠席となる。
しかし私の所属するLPSA星組は層が厚く、今年はじゅうぶん昇級を見込める。ヘッポコな私がいないほうが、却ってスターティングメンバーも組みやすいのではなかろうか。
チームとしては当然4戦全勝を狙ってほしいが、負けても構わない。持てる力をフルに発揮し、悔いのない戦いをしてくれれば、それでよい。皆さまの健闘を祈ります。
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メッセージカードをいただく

2010-08-28 10:50:12 | 将棋イベント
25日(水)、自宅に毎日コミュニケーションズから大判の封書が届いた。??
怪訝に思って中を開けると、7月17日に行われたマイナビ女子オープン・一斉予選対局「個人スポンサー企画」参画者への、勝者女流棋士からのメッセージカードが封入されていた。
この企画、個人スポンサーになるとさまざまな特典があったが、「懸賞金贈呈」「3ショット写真」は遠慮したので、「週刊将棋」やサイトへの氏名掲載を除けば、このメッセージカードが唯一の特典となる。
私は前期、前々期の一斉予選にも何局かスポンサーになり、メッセージカードをいただいたが、それは名刺大だった。しかし今年はハガキ2枚分の大きさで、メッセージがだいぶ読みやすくなった。今年は「3ショット写真」のサービスが加わったし、毎年改良を加えているのはいいことだと思う。
懸賞金を懸けさせていただいた女流棋士の中には、私を知る方もいて、私と面識のない女流棋士よりは、メッセージの内容が濃いものになっている。
ただ共通していたのは、皆さま一様に「私同様、女流棋界もよろしくお願いいたします」という旨のメッセージが書かれていたことで、女流棋界を私たちの手で盛り上げていく、という気概が感じられ、頼もしい。
もうひとつ。カードをいただいた女流棋士の中には、予選1回戦を勝ったものの決勝で敗れ、本戦入りを断たれた女流棋士もいた。決勝戦敗退後にメッセージを書いたとしたら、その無念を察するに余りあるが、それを微塵も感じさせないのは、立派だった。
私が女性からメッセージカードをもらうことは滅多にないので、これらの女流棋士直筆カードは貴重だ。昨年までにいただいたカード同様、今年のカードも大切に保存しようと思う。
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今日の詰将棋

2010-08-27 01:54:18 | 将棋雑記
「LPSA日めくり詰め将棋カレンダー2010」、今日の問題は、恥ずかしながら私が創作したものである。
以前も書いたが、私は詰将棋を作る才能がないので、作図は実戦からとったものになってしまう。昨年は、2008年6月27日のLPSA金曜サロンで、島井咲緒里女流初段との指導対局に出てきた局面を、そのまま借用した。ちなみにこの問題の掲載は、(2009年)6月27日だった。掲載希望日は私の誕生日にしたが先約があったようで、叶わなかった。その代わり島井女流初段との対局日に載せてくれ、そこに担当者のサービス精神がかいま見えて、私は嬉しかった。
そこで今年は、もし掲載が叶ったときの掲載希望日はあえて記さず、担当者に一任した。
何とか掲載が確定し、カレンダーを購入しても私は自分の掲載日は調べず、いつ自分の問題が出てくるのか、カレンダーをめくる楽しみを倍加させることにした。
ところがおしゃべりな人はいるもので、いつかの金曜サロンで、会員の誰かが、「大沢さんの掲載日は8月だったと思う」と余計なことを教えてくれ、ちょっと楽しみが失せた。
とはいえ8月は沖縄旅行もあり、好きな月である。載るのは私が沖縄を旅行している15日前後だろう、とフンだ。しかし沖縄旅行から帰ってきて、たまったカレンダーをめくっても、一向に私の問題は出てこない。おかしい。
もう8月も終わりそうだが…と思った26日、カレンダーをめくろうとすると、次の日の駒の配置が、左上にあるのが透けて見えた。これは…。
私はドキドキしてめくると、果たしてそれは私の問題だった。そうか。今日は金曜日。金曜サロンの日に合わせて、載せてくれたのだ。やはり担当者は、粋なはからいをしてくれた。
さて肝心の今年の問題だが、一昨年に金曜サロン会員番号1番のH氏と指した将棋に現われた変化を、修正したものである。むろんこの詰み手順は私が発見したものなので、投稿になんの後ろめたさもなかった。
ちなみにこの詰将棋を作成した直後、金曜サロンに来ていた高校生の将棋部員にこの問題を出したら、即座に答えられてしまった(昔は高校生も、金曜サロンに将棋を指しに来ていたのだ)。
ただし昨晩(26日)、この問題をオヤジに見せると、オヤジは5分間くらい唸って、そのまま寝てしまった。いまはオヤジもまったく将棋を指していないから、棋力は3~4級というところだろうが、それでも少しは考えてくれたのだから、初級者には手頃な問題かもしれない。
腕に覚えのない方は、今日1日お楽しみください。
コメント (8)
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