2009年8月に「第1回・私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」を発表してから、今月の第4回発表まで、船戸陽子女流二段がずーっとトップをキープしていた。その船戸女流二段が陥落するとは思わなかった。ただ、順位は日々変動している。8月発表(予定)の第5回が自分でも楽しみである。
私たちは芝浦サロンを出ると、先に退席していたW氏に連絡を取り、植山悦行七段と中井広恵女流六段、ドイツのFさんがいる酒の席に乱入した。
私が芝浦サロンに行って女流棋士に教えを請うことを羨ましいと感じる将棋ファンも多いだろうが、私だって指導料を払っているので、そこは「ギブアンドテイク」である。
しかしこのような場に同席して素顔の(女流)棋士とお話ができることは明らかな余得で、将棋ファン冥利に尽きる。
参加者は上記4人と私のほかに、Kun氏、Y氏、Kaz氏。8人揃って、あらためて乾杯となった。
きょうの島井ちゃんはかわいかったなあ、という話になる。そこはW氏がしっかりチェックしていて、
「それはネ、島井ちゃん、少し髪を切ったからだよ」
という。
「ああっ、島井ちゃん、また髪切ってたの!?」
私は頓狂な声を出す。
「うん、オレそう言ったら、島井ちゃん喜んでたよ」
そうか…それで島井女流初段、きょうはいつもよりキュートキュートだったのか…。全然気づかなかった。
以前も書いたが、私は女性の髪型の変化に疎い。しかしW氏は、女性の髪型に敏感である。将棋のほうはちょっとアレだが、こちらのほうはわずかな変化も見逃さない。
店内が薄暗いからだろうが、中井女流六段がゾクッとするくらい美しい。昨年末の「1dayトーナメント・フランボワーズカップ」での中井女流六段もアンニュイでいい感じだったが、きょうも洗練されたオトナの色香が漂って、私がいままで拝見した中で、最も美しかった。
「そうだ、きょうは大沢さんに見せたい写真を持ってきたのよオ」
その中井女流六段が、旧いミニアルバムの中から一枚の写真を見せる。
それは17歳のときの中井女流六段だった。お人形さんが着るような白のワンピースを着て、ちょこんと座っている。
「これは…かわいいです」
当時の女流棋界は、元祖アイドル棋士の藤森奈津子女流四段を除けば、林葉直子派と中井広恵派に分かれていたと思われる。芸能界でいう小泉今日子派か中森明菜派か、みたいなものだ。
私はやはり林葉直子派だったが、17歳の中井女流六段も純朴でかわいらしい。中井マニアにはたまらない一枚だろう。
中井女流六段はミニアルバムごと見せてくれた。佐瀬勇次名誉九段邸の門前で撮った、若き日の植山七段と、中井女流六段、ご母堂のショットがあった。植山七段はアフロヘアーで、すこぶる怪しい。しかし植山七段、こんなに髪があったのかと思う。時の移ろいは残酷だ。
中井女流六段とご母堂は、さすがに親娘だけあって、雰囲気がそっくりだった。
平成元年の結婚式の写真もある。ウエディングドレス姿の中井女流六段が綺麗だ。このときはハタチだったはずだが、いまとあまり変わらない。いまが若々しいのか、当時から大人びていたのか。
Fさんは将棋を指したくてたまらないようだ。3月1日(火)は芝浦サロンに行くらしく、「オオサワサンモ、キテクダサイ」と誘われてしまった。私もかつてFさんと一局指したことがあるが、Fさんの筋のいい指し手が印象深い。あれからFさんも将棋の研鑽を重ねているだろうし、またお手合わせ願いたいと思っている。
なんだか、相変わらず私ばかりしゃべっている。Kun氏は自ら進んで発言することはなく、静かな酒である。余計私のおしゃべりが目立ってしまう。
将棋で至福のときを過ごしたKaz氏は
「大沢さんと将棋を指したかったですぅ」
と、気持ちのわるい言葉をかけてくる。このフレーズ、できれば女流棋士から言われたい。
Y氏は5月からの社団戦に照準を合わせているようだ。今年は新加入の人もいて、4部星組も5部月組も、メンツは手厚い。
この居酒屋は人気があるのか、それとも時間制だったのか、早々にラストオーダーになり、私たちはせかされるように精算を済ませた。まあ最近は終電を逃す会員も多いので、この辺で切り上げるくらいが、味がいい。
ともあれ今週も楽しい週末だった。またこういう機会があれば嬉しい。
私たちは芝浦サロンを出ると、先に退席していたW氏に連絡を取り、植山悦行七段と中井広恵女流六段、ドイツのFさんがいる酒の席に乱入した。
私が芝浦サロンに行って女流棋士に教えを請うことを羨ましいと感じる将棋ファンも多いだろうが、私だって指導料を払っているので、そこは「ギブアンドテイク」である。
しかしこのような場に同席して素顔の(女流)棋士とお話ができることは明らかな余得で、将棋ファン冥利に尽きる。
参加者は上記4人と私のほかに、Kun氏、Y氏、Kaz氏。8人揃って、あらためて乾杯となった。
きょうの島井ちゃんはかわいかったなあ、という話になる。そこはW氏がしっかりチェックしていて、
「それはネ、島井ちゃん、少し髪を切ったからだよ」
という。
「ああっ、島井ちゃん、また髪切ってたの!?」
私は頓狂な声を出す。
「うん、オレそう言ったら、島井ちゃん喜んでたよ」
そうか…それで島井女流初段、きょうはいつもよりキュートキュートだったのか…。全然気づかなかった。
以前も書いたが、私は女性の髪型の変化に疎い。しかしW氏は、女性の髪型に敏感である。将棋のほうはちょっとアレだが、こちらのほうはわずかな変化も見逃さない。
店内が薄暗いからだろうが、中井女流六段がゾクッとするくらい美しい。昨年末の「1dayトーナメント・フランボワーズカップ」での中井女流六段もアンニュイでいい感じだったが、きょうも洗練されたオトナの色香が漂って、私がいままで拝見した中で、最も美しかった。
「そうだ、きょうは大沢さんに見せたい写真を持ってきたのよオ」
その中井女流六段が、旧いミニアルバムの中から一枚の写真を見せる。
それは17歳のときの中井女流六段だった。お人形さんが着るような白のワンピースを着て、ちょこんと座っている。
「これは…かわいいです」
当時の女流棋界は、元祖アイドル棋士の藤森奈津子女流四段を除けば、林葉直子派と中井広恵派に分かれていたと思われる。芸能界でいう小泉今日子派か中森明菜派か、みたいなものだ。
私はやはり林葉直子派だったが、17歳の中井女流六段も純朴でかわいらしい。中井マニアにはたまらない一枚だろう。
中井女流六段はミニアルバムごと見せてくれた。佐瀬勇次名誉九段邸の門前で撮った、若き日の植山七段と、中井女流六段、ご母堂のショットがあった。植山七段はアフロヘアーで、すこぶる怪しい。しかし植山七段、こんなに髪があったのかと思う。時の移ろいは残酷だ。
中井女流六段とご母堂は、さすがに親娘だけあって、雰囲気がそっくりだった。
平成元年の結婚式の写真もある。ウエディングドレス姿の中井女流六段が綺麗だ。このときはハタチだったはずだが、いまとあまり変わらない。いまが若々しいのか、当時から大人びていたのか。
Fさんは将棋を指したくてたまらないようだ。3月1日(火)は芝浦サロンに行くらしく、「オオサワサンモ、キテクダサイ」と誘われてしまった。私もかつてFさんと一局指したことがあるが、Fさんの筋のいい指し手が印象深い。あれからFさんも将棋の研鑽を重ねているだろうし、またお手合わせ願いたいと思っている。
なんだか、相変わらず私ばかりしゃべっている。Kun氏は自ら進んで発言することはなく、静かな酒である。余計私のおしゃべりが目立ってしまう。
将棋で至福のときを過ごしたKaz氏は
「大沢さんと将棋を指したかったですぅ」
と、気持ちのわるい言葉をかけてくる。このフレーズ、できれば女流棋士から言われたい。
Y氏は5月からの社団戦に照準を合わせているようだ。今年は新加入の人もいて、4部星組も5部月組も、メンツは手厚い。
この居酒屋は人気があるのか、それとも時間制だったのか、早々にラストオーダーになり、私たちはせかされるように精算を済ませた。まあ最近は終電を逃す会員も多いので、この辺で切り上げるくらいが、味がいい。
ともあれ今週も楽しい週末だった。またこういう機会があれば嬉しい。