Kaz氏も料理を頼み、私たちはまた雑談。Kaz氏はヒマを見て将棋道場に通い、先日まで19連勝していたという。向かうところ敵なしではないか。
Kaz氏は仕事で多忙なはずだが、寸暇を割いて将棋の時間を拵えているのはさすがだ。Hon氏に勝るとも劣らない将棋バカである。
時間は午後10時を過ぎ、Hon氏はここで退席。Kaz氏と私が将棋を指すことになった。
振り駒で私の後手。▲2六歩でスタートし、横歩取りになった。
私は△5一金と寄る。ここでKaz氏は、ポン、という感じで次の手を指した。
以下の指し手。▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲3三角成△同桂▲2一角△2五歩▲3二角成△2六歩▲2二馬△2七歩成▲3九金△2八と▲4九金△2七角▲3三馬△4九角成▲同玉△3八金
▲5八玉△4八金▲6八玉△5八銀▲7七玉△6九飛▲5五桂△6一金▲4一角 まで、Kaz氏の勝ち。
▲1五歩~▲1二歩は習いある筋だが、いきなりやってくるとは思わなかった。△8八角成▲同銀△1二香は、▲6六角△4四角▲8四角△2六角▲3六飛で後手敗勢。
私はやむなく△1二同香だが、▲3三角成以下ふつうに進行して、後手が芳しくないので、呆れた。
▲2二馬では▲2八歩ぐらいでも後手投了だったが、銀を取ってくれたので、私は△2七歩成。しかし4手後の△2七角が粘りのない手で、いくばくもなく私の投了となった。
感想戦。△1四歩は端攻めがあるので、突かないほうが無難ではないか…とKaz氏は遠慮気味に語ったが、端歩を突けない将棋があるわけがない。△1二同香で△2五歩を提案してみる。▲同飛△1二香で、▲3三角成には△同桂が飛車当たりとなる。検討の結果、これで一局、という結論になった。
△2七角はおもしろくなく、Kaz氏は△4四角を気にしていたが、それは▲7七桂で後手がおもしろくないと思う。感想戦では出なかったが、△2五桂と素朴に逃げておくのはどうか。これなら先手の持駒は金銀のみで、いきなり後手玉が寄せられることはない。
後手はそれから△2七角~△3八とが楽しみだ。
このあたりの私の指し手は淡白で、いかにも覇気がなかった。
時間があるので、もう1局やりましょうか…ということで2局目。
今度は私の先手で、私は石田流に組む。
以下の指し手。▲6五歩△8八角成▲同金△6五歩▲同銀△6七角▲6六飛△4五角成▲5六銀△5四馬▲7七金△5二銀▲6八飛△5一金▲6五銀△4五馬▲5六銀△3五馬▲5八金△3三桂
▲4六角△4四馬▲6四歩△6二歩▲6六金△5四歩▲3六歩△8四金▲9六歩△8六歩▲同歩△7五金▲同金△8六飛▲9七桂△8九飛成▲8二歩△9九角成▲8一歩成△6六香 まで、Kaz氏の勝ち。
△8三金が一瞬ソッポなので私は▲6五歩と開戦したが、△8八角成で金がソッポに行くので面白くなかったかもしれない。
△6七角から馬を作られたが、▲5六銀と引いて悪くはないと思った。
しかし△3五馬に▲5八金がひどい利かされ。美濃囲いを自ら崩し、これはよくなかった。
続く▲4六角もつまらない手で、△同馬なら先手がうまいが、後手が交換に応じてくれるわけがない。ふつうに△4四馬と引かれ、▲4六角がスカタンになってしまった。
実はこのあたり、私に誤算があった。私は後手からの端攻めを警戒していたのだが、△2五桂~△1七桂成には▲3九玉と引いて耐えている。つまり角打ちは必要なかったわけで、これで形勢を大きく損ねた。
▲6六金で▲5五金を狙ったが、軽く△5四歩と突かれて、先手もうダメである。
最後は△7五金の捨て金を喰らい、飛車角を成りこまれ一方的に負けた。
この将棋の前までは、私とKaz氏は実力的に互角と見ていたのだが、きょうの2局を並べ返すと、どうも棋力に差があるみたいである。考慮時間も、きょうは私のほうが圧倒的に多かった。
この実力差を詰めるために、私はこれから猛烈に勉強するのか、あるいはそのまま、楽しんで指す道にシフトを移すのか…。難しいところである。
まあそれはともかく、きょうは東十条から1勝4敗。内容的には5敗で、いただけなかった。
散会は11時過ぎ。ふたりで王子駅に着くと、Kaz氏の奥さんからメールが入ったようだ。
「今どこにいるの?」
他人事ながら、恐ろしい。
Kaz氏は仕事で多忙なはずだが、寸暇を割いて将棋の時間を拵えているのはさすがだ。Hon氏に勝るとも劣らない将棋バカである。
時間は午後10時を過ぎ、Hon氏はここで退席。Kaz氏と私が将棋を指すことになった。
振り駒で私の後手。▲2六歩でスタートし、横歩取りになった。
私は△5一金と寄る。ここでKaz氏は、ポン、という感じで次の手を指した。
以下の指し手。▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲3三角成△同桂▲2一角△2五歩▲3二角成△2六歩▲2二馬△2七歩成▲3九金△2八と▲4九金△2七角▲3三馬△4九角成▲同玉△3八金
▲5八玉△4八金▲6八玉△5八銀▲7七玉△6九飛▲5五桂△6一金▲4一角 まで、Kaz氏の勝ち。
▲1五歩~▲1二歩は習いある筋だが、いきなりやってくるとは思わなかった。△8八角成▲同銀△1二香は、▲6六角△4四角▲8四角△2六角▲3六飛で後手敗勢。
私はやむなく△1二同香だが、▲3三角成以下ふつうに進行して、後手が芳しくないので、呆れた。
▲2二馬では▲2八歩ぐらいでも後手投了だったが、銀を取ってくれたので、私は△2七歩成。しかし4手後の△2七角が粘りのない手で、いくばくもなく私の投了となった。
感想戦。△1四歩は端攻めがあるので、突かないほうが無難ではないか…とKaz氏は遠慮気味に語ったが、端歩を突けない将棋があるわけがない。△1二同香で△2五歩を提案してみる。▲同飛△1二香で、▲3三角成には△同桂が飛車当たりとなる。検討の結果、これで一局、という結論になった。
△2七角はおもしろくなく、Kaz氏は△4四角を気にしていたが、それは▲7七桂で後手がおもしろくないと思う。感想戦では出なかったが、△2五桂と素朴に逃げておくのはどうか。これなら先手の持駒は金銀のみで、いきなり後手玉が寄せられることはない。
後手はそれから△2七角~△3八とが楽しみだ。
このあたりの私の指し手は淡白で、いかにも覇気がなかった。
時間があるので、もう1局やりましょうか…ということで2局目。
今度は私の先手で、私は石田流に組む。
以下の指し手。▲6五歩△8八角成▲同金△6五歩▲同銀△6七角▲6六飛△4五角成▲5六銀△5四馬▲7七金△5二銀▲6八飛△5一金▲6五銀△4五馬▲5六銀△3五馬▲5八金△3三桂
▲4六角△4四馬▲6四歩△6二歩▲6六金△5四歩▲3六歩△8四金▲9六歩△8六歩▲同歩△7五金▲同金△8六飛▲9七桂△8九飛成▲8二歩△9九角成▲8一歩成△6六香 まで、Kaz氏の勝ち。
△8三金が一瞬ソッポなので私は▲6五歩と開戦したが、△8八角成で金がソッポに行くので面白くなかったかもしれない。
△6七角から馬を作られたが、▲5六銀と引いて悪くはないと思った。
しかし△3五馬に▲5八金がひどい利かされ。美濃囲いを自ら崩し、これはよくなかった。
続く▲4六角もつまらない手で、△同馬なら先手がうまいが、後手が交換に応じてくれるわけがない。ふつうに△4四馬と引かれ、▲4六角がスカタンになってしまった。
実はこのあたり、私に誤算があった。私は後手からの端攻めを警戒していたのだが、△2五桂~△1七桂成には▲3九玉と引いて耐えている。つまり角打ちは必要なかったわけで、これで形勢を大きく損ねた。
▲6六金で▲5五金を狙ったが、軽く△5四歩と突かれて、先手もうダメである。
最後は△7五金の捨て金を喰らい、飛車角を成りこまれ一方的に負けた。
この将棋の前までは、私とKaz氏は実力的に互角と見ていたのだが、きょうの2局を並べ返すと、どうも棋力に差があるみたいである。考慮時間も、きょうは私のほうが圧倒的に多かった。
この実力差を詰めるために、私はこれから猛烈に勉強するのか、あるいはそのまま、楽しんで指す道にシフトを移すのか…。難しいところである。
まあそれはともかく、きょうは東十条から1勝4敗。内容的には5敗で、いただけなかった。
散会は11時過ぎ。ふたりで王子駅に着くと、Kaz氏の奥さんからメールが入ったようだ。
「今どこにいるの?」
他人事ながら、恐ろしい。