一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

藤井竜王・名人に乗ってもらいたい鉄道路線トップ10

2024-05-05 23:42:35 | ランキング
藤井聡太竜王・名人は隠れた鉄道マニアで、生まれ変わったらどんな職業に就きたいか? の問いに「電車の運転手」と答えたそうだから、相当年季が入っている。私は将棋が弱いので藤井竜王・名人の話し相手にはなれないが、鉄道のほうなら、多少話を合わせられそうだ。
そこで「子どもの日」のきょうは、藤井竜王・名人に乗ってもらいたい鉄道路線を10コ推してみる。なお選択に関しては、私が乗車した路線に限定した。

第1位 JR日南線
日南線は宮崎県と鹿児島県のおもに海岸部を走る路線で、風光明媚。しかし乗客が多いのはせいぜい青島までで、そこから先は閑散区間となる。終点志布志は、かつて志布志戦と大隅線が接続していたが、国鉄末期に相次いで廃止された。同時に志布志駅構内も大幅縮小となり、ただの小駅になってしまった。駅前の舗装された大道路に鉄路があったことを思うと虚しいが、一線が残っただけでも佳しとしよう。

第2位 JR指宿枕崎線
指宿枕崎線の始発は鹿児島中央で、ここ近辺は通勤路線だが、だんだん寂しくなってくる。指宿のひとつ先、山川からは閑散区間となり、終点枕崎は本土最南端の終着駅なのだが、やはり駅前が整備され、往年の面影はない。この構図は日南線と同じだ。しかも最近は、山川以南を廃止する話すら出ている。藤井竜王・名人は指宿を訪れたことがあるが、山川以南を乗っただろうか。乗るならいまのうちである。

第3位 JR石北本線
北海道の鉄道は廃止が繰り返され、魅力のある路線が物理的に少なくなった。その中で石北本線は、本線と名が付きながら、偉大なローカル線を思わせる。白眉は生田原付近にある常紋トンネルで、全長507mのこのトンネルは、タコ部屋労働者によって掘られた。死者も100名以上いたと言われ、いわく付きの路線になっている。私たちが苦も無く列車で抜けられることを、ありがたく思わなければならない。

第4位 大井川鐡道
大井川鐡道は、大井川本線と井川線がある。大井川本線はほぼ毎日SLが走り、車両も年季が入っている。私が乗車したときは、車掌さんがハーモニカを吹いてくれた。井川線はマッチ箱のような車両になり、アプト式ラックレールで登る区間もある。崖すれすれのところを走るルートもあり、始発から終着まで楽しい路線だ。
【5月14日註:大井川本線の川根温泉笹間渡~千頭間は、2022年9月の豪雨で不通になった。2025年全通予定。】

第5位 JR只見線
只見線は2011年7月の豪雨で113.6kmが不通となった。JR北海道なら100%廃止にするところだが、JR東日本は違う。紆余曲折はあったものの、2022年10月に全線復旧した。当時は新規開通したようなよろこびだったと推察される。沿線はほぼ只見川に沿っている。会津若松側から見ると列車の左側を流れるので、座席もそちら側を取らなければならない。

第6位 JR五能線
青森県の南津軽郡と秋田県能代市を結ぶ五能線は、日本海を堪能できる路線として有名である。1990年からは客車を使用した「ノスタルジックビュートレイン」が運行された。私も乗ったことがあるが、最後尾は観覧車になっており、表に出ることができた。後にも先にも、こんなに粋な列車に乗ったことはない。

第7位 広島電鉄
路面電車は全国47都道府県のうち、17都道府県にあるらしいが、広島市電はその代表格だ。先の戦争で広島に原爆が落とされたとき、その3日後には電車が走り、市民の希望の象徴になったという。広島電鉄は本線をはじめ7つの路線を有し、総営業キロは35.1kmに及ぶ。車両も新旧を織り交ぜたうえ3両連結があったりして、見ても乗っても楽しい。

第8位 JR木次線
木次線は、亀嵩駅が松本清張の名作「砂の器」の舞台になったことで有名だ。映像化された当時から亀嵩駅は蕎麦屋を併設しており、現在はその資料が充実している。惜しむらくは発着本数が少なく、途中下車がままならないこと。また、列車が軽量化され、それはいいが、シートがロングシートになってしまった。これでは沿線風景を味わうことができず、大減点だ。

第9位 ゆいレール
かつては沖縄県にも鐡道が走っていたが、先の戦争で壊滅的な打撃を受け、すべて廃止になってしまった。しかし沖縄県は2003年、「ゆいレール」として開業した。たぶん、日本で最も歓喜した開業だったと思う。ゆいレールはモノレールだから、景色がよい。ビルの間を抜けていく感じが最高である。2019年には、首里―てだこ浦西間4.1kmが延伸開業した。

第10位 JR瀬戸大橋線
本州と四国を鉄道で行き来できる日が来るとは思わなかった。瀬戸大橋線は電車からの眺めもよく、これが普通料金で味わえるとは、ありがたいことである。津軽海峡線が新幹線でしか行けない現状から、なおのことそう思う。

藤井竜王・名人は有名になりすぎて、ふらっとひとり旅もできまい。おしのびで鉄道旅行ができることを願っている。
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私が勝手に選ぶ「私を女王様とお呼び!!」と啖呵を切ってもらいたい女流棋士トップ10<Over 40 編>

2024-05-01 23:12:16 | ランキング
私が勝手に選ぶ「私を女王様とお呼び!!」と啖呵を切ってほしい女流棋士……いや、切るのが似合う女流棋士トップ10、きょうは<Over 40 編>をアップする。

第1位 中井広恵女流六段
第2位 山田久美女流四段
第3位 斎田晴子女流五段
第4位 藤森奈津子女流四段
第5位 長沢千和子女流四段
第6位 鹿野圭生女流二段
第7位 清水市代女流七段
第8位 矢内理絵子女流五段
第9位 高橋和女流三段
第10位 中倉宏美女流二段

第1位の中井女流六段は至当。ほかに候補が見当たらなかった。
第2位の山田女流四段もいい感じ。「女王」ではあるが、和服に髪をアップの、極妻風に言っていただけると、私は昇天するだろう。
第3位の斎田女流五段も相当な迫力である。静かな雰囲気が、逆に迫力がある。
第4位の藤森女流四段も然り。藤森女流四段はふだんニコニコしているので、逆に凄みが出る。
第5位の長沢女流四段も、ニコニコしているイメージしかないのだが、凄むといい味である。
第6位の鹿野女流二段は、鹿野女流二段が20代のときに言われたかった。
第7位の清水女流七段は、当然のランクイン。
第8位の矢内女流五段は、若ければ若いほどよかった。いまは柔和になってしまい、ちょっとイメージが湧かなくなった。
第9位の高橋女流三段も、より若いときに言ってもらいたかった。こうしてみると、タイトルの文言は、若いときに言ってもらいたかったタイプと、歳を重ねてから言ってもらいたいタイプに分かれるようだ。
第10位の宏美女流二段は、このランキングの最年少。「吾(あ)を女御(にょうご)とお呼び」と言ってもらいたい。
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私が勝手に選ぶ「私を女王様とお呼び!!」と啖呵を切ってもらいたい女流棋士トップ10<Under 40 編>

2024-04-30 13:45:12 | ランキング
現在マイナビ女子オープンの挑戦手合いが進行中である。同棋戦は今期で17期を数え、歴代女王は矢内理絵子女流五段、甲斐智美女流五段、上田初美女流四段、里見(福間)香奈女流五冠、加藤桃子女流四段、西山朋佳女王の6名である。よって、この6名が「私を女王様とお呼び!」と啖呵を切る資格がある(あった)。
では、「私を女王様とお呼び!」と啖呵を切ってほしい女流棋士……いや、切るのが似合う女流棋士を挙げてみよう。
きょうはUnder40 編である。

第1位 室谷由紀女流三段
第2位 磯谷祐維女流初段
第3位 香川愛生女流四段
第4位 中村桃子女流二段
第5位 伊奈川愛菓女流二段
第6位 西山朋佳女王
第7位 伊藤沙恵女流四段
第8位 上田初美女流四段
第9位 野原未蘭女流初段
第10位 塚田恵梨花女流二段

第1位の室谷女流三段は当然。第2位の磯谷女流初段もまあ、妥当なところ。
第3位の香川女流四段も、本気で啖呵を切ってもらったら迫力がある。
第4位の中村女流二段も、NHK杯の司会からは想像できないが、マニアには堪らないと思う。
第5位の伊奈川女流二段も女王様顔で、けっこう厳しい顔で登院していそうな気がする。
第6位の西山女王は「現役」でもあり1位に推したいが、上位が強力すぎる。
第7位の伊藤女流四段も相当な迫力である。
第8位の上田女流四段も、この位置なわけがないが、黒縁メガネの印象もあるのがマイナスになった。
第9位と第10位は上位ほどの迫力はないが、ランクイン。

この10人の誰に言われても、うれしい。
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私が勝手に選ぶ、タイトル戦のエキサイティングカードトップ10

2024-03-11 22:56:57 | ランキング
将棋ファンが熱狂したであろうタイトル戦カードのトップ10を、私の独断で発表する。両者の数字は公式戦での勝数。カッコ内はタイトル戦の勝数である。

第1位 中原誠十六世名人14(106)VS米長邦雄永世棋聖6(80)
第1位はやはりこれであろう。大豪中原名人に米長九段が挑む名人戦。いつも米長九段が負け、そのたびに将棋ファンは、「次こそ米長九段に名人を」と盛り上がった。

第2位 谷川浩司十七世名人5(62)VS羽生善治九段17(106)
第1位が昭和のゴールデンカードなら、第2位は平成のゴールデンカードというところ。お互い若かったからライバル心バリバリで、記念撮影の場で、握手などしなかった。真剣勝負の場なので、これでよいと思う。

第3位 大山康晴十五世名人15(96)VS升田幸三実力制第四代名人5(70)
兄弟弟子の、血で血を洗う激闘。こんなカードはもう見られないだろう。

第4位 大山康晴十五世名人4(55)VS中原誠十六世名人16(107)
ふたりのタイトル戦は20回に及ぶが、初タイトル戦は大山45歳、中原21歳のとき。そこから20回を数えるとは、大山十五世名人自身も思わなかったのではなかろうか。

第5位 羽生善治九段4(43)VS渡辺明九段5(39)
第21期竜王戦は、お互いに初代永世竜王を懸けた勝負となり、「100年に一度の大勝負」と言われた。瞬間最大風速としては、このタイトル戦が一番だったかもしれない。

第6位 森内俊之九段8(61)VS羽生善治九段8(80)
永世名人を巡る戦いは見応えがあった。それにしても、森内九段が永世名人を先んじるとは、勝負事は分らないものである。

第7位 藤井聡太竜王・名人1(14)VS羽生善治九段0(3)
藤井竜王・名人と羽生九段の年齢差は約32歳。これだけ差があるとタイトル戦はないものと思ったが、2023年の第72期王将戦で実現した。まだまだ見たいカードである。

第8位 木村義雄十四世名人1(6)VS升田幸三実力制第四代名人1(7)
1949年、全日本選手権戦での「ゴミハエ問答」はあまりにも有名。いま、タイトル戦を前にこれだけの舌戦を繰り広げる棋士はいない。その意味では、いまの棋士は面白くなくなってしまった。

第9位 羽生善治九段17(113)VS佐藤康光九段4(55)
将棋の勝敗は実力差がすべて。ではあるが、相性というものはあると思う。羽生VS佐藤戦は、なぜか佐藤九段の戦績が悪い。あまりにも負けすぎて、将棋が変態的になってしまった。

第10位 米長邦雄永世棋聖1(63)VS加藤一二三九段1(41)
勝負哲学の違う2人の対戦は、闘志がバチバチして面白かった。第20期十段戦第6局の長考合戦は、いまも印象に残っている。

以上だが、10人将棋ファンがいれば、10人の見解がある。私はこう順位づけをしたが、来年になったら、また違う順位になるだろう。
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2023年・一公的将棋10大ニュース

2023-12-26 22:19:05 | ランキング
今年も残すところあとわずか。では、私的2023年の将棋10大ニュースを記そう。

第1位 藤井聡太竜王・名人、八冠達成(10月11日)
藤井竜王・名人が永瀬拓矢王座を3-1で降し、21歳2ヶ月で八冠を達成した。ドラマやマンガでも現実離れし過ぎていて設定にもならない事態が、本当に発生した。

第2位 藤井竜王、七冠達成(6月1日)
八冠達成の陰に隠れてしまったが、20歳10ヶ月での七冠達成も現実離れしている。これだって八冠達成に匹敵する偉業である。

第3位 藤井竜王、20歳10ヶ月で名人奪取(6月1日)
七冠達成で目立たなかったが、20歳10ヶ月で名人奪取、というもうひとつの記録も素晴らしい。
1983年に谷川浩司八段が21歳で名人を奪取したとき、この記録は破られないと誰もが思った。だがそれさえも、藤井名人・竜王は破って見せた。

第4位 藤井竜王、六冠達成(3月19日)
20歳8ヶ月で六冠も現実離れしている。まったく、すべてが規格外の記録だ。

第5位 羽生善治九段、王将戦七番勝負で藤井竜王と激突
羽生九段と藤井竜王・名人とのタイトル戦が実現するとは思わなかった。まさに千両役者の対決。また見たいものだ。

第6位 佐々木大地七段、棋聖戦と王位戦の挑戦者に
当ブログでひそかに注目していたC級2組在籍の佐々木七段が、2つのタイトル戦に登場。この際、C級2組のままタイトルホルダーになってほしい。

第7位 伊藤匠五段、竜王戦5組から挑戦者に(8月14日)
竜王戦で5組からの挑戦は初。きょう棋王戦の挑戦者にもなったし、藤井竜王・名人に次いでの若手実力者といえる。

第8位 磯谷祐維女流棋士、LPSAに入会(9月1日)
これはけっこう衝撃的なニュースだった。いままでにも新規入会はあったが、クリアな状況でLPSAを選んだのは初めて。磯谷女流1級の今後の活躍に注目である。

第9位 宮嶋健太四段誕生(8月19日)
第73回奨励会三段リーグで、15勝3敗の1位で四段昇段。大野八一雄門下初の棋士(四段)となった。苦労人・宮嶋四段の今後に期待したい。

第10位 上野裕和六段、石川陽生七段が引退
私が応援していた棋士が現役を引退した。とくに上野六段はまだ46歳。実力の世界だから仕方ないとはいえ、厳しい。上野六段も石川七段も文才があるので、著述のほうで頑張ってもらいたい。お疲れ様でした。


今年1年、藤井竜王・名人(八冠)一色だった。将棋400年、とんでもない天才が現れたものだ。
10大ニュースはほかにも、「渡辺明九段と永瀬拓矢九段が無冠に」「藤井竜王、一般棋戦4つにすべて優勝」「棋士編入試験で小山怜央四段が誕生する」「西山朋佳、里見香奈で女流四冠を分け合う」などがあったが、選外とした。
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