8月13日のLPSA金曜サロンは、1部が大庭美樹女流初段、2部が石橋幸緒天河の担当だった。しかし私は沖縄旅行でこの日は休み。カラダはふたつないので、仕方ない。
続いて8月20日のLPSA金曜サロンは、1部が島井咲緒里女流初段、2部が船戸陽子女流二段の担当だった。この前の週の沖縄(八重山諸島)旅行中に発表した「女流棋士ファンランキング」の、3位と1位の登場である。2位は女流棋士会所属の室谷由紀女流1級だから、これはLPSAの最強ペアだったことになる。そして現在のLPSA芝浦サロンでは1日に1人のみの指導棋士になったから、これが「LPSAサロン最後の最高の組み合わせ」となったわけだ。
本日は島井女流初段との一戦を振り返る。この日の島井女流初段は夏らしいノースリーブの服だったが、肩口から伸びる腕が抜けるように白く、クラクラきた。色白といえば中倉宏美女流二段の名前が浮かぶが、島井女流初段のほうがわずかに白い。この夏は全国的な酷暑だったが、島井女流初段は外出しなかったのだろうか。自宅でグターッ、としていたのかもしれない。
対局開始。これも当然「扇子サイン勝負」だが、5本目のそれは島井女流初段からのサインゲットはならず、逃げられた。本局は6本目である。
島井女流初段十八番の四間飛車穴熊に、私は一直線棒銀で臨む。☗3五歩の仕掛けに島井女流初段は☖4五歩。次に☖4六歩からの捌きがあるから下手は忙しい。
若干形の違いはあるが、この☖4五歩があるから下手は☗5七銀とあらかじめ備えておいたほうがよい、と、以前島井女流初段に教えられたことがある。本局はその教えを守らなかった。
ちょうど私の対面にイスがあって、島井女流初段はここで一休みとばかり、座って指す。つまりいつも私のすぐ前に島井女流初段がおり、私はドキドキしてしまった。八重山諸島の女性も綺麗だったが、やはり都会で生活している女性は垢ぬけている気がする。
私は2筋の歩を突き捨て、☗3四歩と取りこむ。☖同銀に☗3七銀と引く。ここで島井女流初段の☖2五銀がやや意外だった。☗2四飛の走りを防いだ手だが、これでは銀がソッポではないのか。
☗6六角☖3六歩に、私は銀を見捨てて☗1一角成と香を取った。☖3七歩成☗同桂。これが2五の銀当たりになり、先手を取れる。
島井女流初段、☖3二飛(図)。
私はここで☗3三歩と打つつもりだった。しかし島井女流初段が席を立ったので、私も着手をためらう。島井女流初段が戻ってきたが、気が変わって☗3八歩と受けた。
「渋いですね」
と島井女流初段。一応ホメられたが、やはりここは☗3三歩と叩くべきだった。本譜は屈服の歩を打たされた格好で、下手からの攻めが乏しくなってしまったからだ。
さらに数手後の☖9九角成☗8八銀☖9八馬には、すぐ☗9九香と馬を殺すべきだった。これは島井女流初段の意見で、たしかにそう指すべきだった。
本譜は、この香を「4四」に打ったのだが、☖3一金と逆に逃げられる手を軽視した。
以下は私の攻めが空回りするばかり。指せば指すほど悪くなり、自己嫌悪に陥った。遅ればせながら☗9九銀と馬を殺したつもりが、☖8六桂の犠打が私の見落とした一手。☗同歩☖7六馬と、この馬に息を吹き返されたばかりか、☗4三成香取りが受けにくく、ここで私は投了した。
以下も指し手は続けられるが、ジリ貧は目に見えている。毎度毎度書くことだが、どんなに魅力的な女流棋士が相手でも、勝ち目のない将棋をダラダラと指したくはない。
蛇足ながら、その投了の局面も記しておこう。
局後の感想戦。
「(☖3二飛の局面で)☗3三歩と打とうと思ったんですけど、先生が席を立たれたんで、その間に気が変わって☗3八歩と打ってしまいました」
と口を尖らせたら、島井女流初段はムッとしたようだった。前回に続いて、またもサインゲットならず。今度こそいただきたかったが、なかなか厳しい。
続いて8月20日のLPSA金曜サロンは、1部が島井咲緒里女流初段、2部が船戸陽子女流二段の担当だった。この前の週の沖縄(八重山諸島)旅行中に発表した「女流棋士ファンランキング」の、3位と1位の登場である。2位は女流棋士会所属の室谷由紀女流1級だから、これはLPSAの最強ペアだったことになる。そして現在のLPSA芝浦サロンでは1日に1人のみの指導棋士になったから、これが「LPSAサロン最後の最高の組み合わせ」となったわけだ。
本日は島井女流初段との一戦を振り返る。この日の島井女流初段は夏らしいノースリーブの服だったが、肩口から伸びる腕が抜けるように白く、クラクラきた。色白といえば中倉宏美女流二段の名前が浮かぶが、島井女流初段のほうがわずかに白い。この夏は全国的な酷暑だったが、島井女流初段は外出しなかったのだろうか。自宅でグターッ、としていたのかもしれない。
対局開始。これも当然「扇子サイン勝負」だが、5本目のそれは島井女流初段からのサインゲットはならず、逃げられた。本局は6本目である。
島井女流初段十八番の四間飛車穴熊に、私は一直線棒銀で臨む。☗3五歩の仕掛けに島井女流初段は☖4五歩。次に☖4六歩からの捌きがあるから下手は忙しい。
若干形の違いはあるが、この☖4五歩があるから下手は☗5七銀とあらかじめ備えておいたほうがよい、と、以前島井女流初段に教えられたことがある。本局はその教えを守らなかった。
ちょうど私の対面にイスがあって、島井女流初段はここで一休みとばかり、座って指す。つまりいつも私のすぐ前に島井女流初段がおり、私はドキドキしてしまった。八重山諸島の女性も綺麗だったが、やはり都会で生活している女性は垢ぬけている気がする。
私は2筋の歩を突き捨て、☗3四歩と取りこむ。☖同銀に☗3七銀と引く。ここで島井女流初段の☖2五銀がやや意外だった。☗2四飛の走りを防いだ手だが、これでは銀がソッポではないのか。
☗6六角☖3六歩に、私は銀を見捨てて☗1一角成と香を取った。☖3七歩成☗同桂。これが2五の銀当たりになり、先手を取れる。
島井女流初段、☖3二飛(図)。
私はここで☗3三歩と打つつもりだった。しかし島井女流初段が席を立ったので、私も着手をためらう。島井女流初段が戻ってきたが、気が変わって☗3八歩と受けた。
「渋いですね」
と島井女流初段。一応ホメられたが、やはりここは☗3三歩と叩くべきだった。本譜は屈服の歩を打たされた格好で、下手からの攻めが乏しくなってしまったからだ。
さらに数手後の☖9九角成☗8八銀☖9八馬には、すぐ☗9九香と馬を殺すべきだった。これは島井女流初段の意見で、たしかにそう指すべきだった。
本譜は、この香を「4四」に打ったのだが、☖3一金と逆に逃げられる手を軽視した。
以下は私の攻めが空回りするばかり。指せば指すほど悪くなり、自己嫌悪に陥った。遅ればせながら☗9九銀と馬を殺したつもりが、☖8六桂の犠打が私の見落とした一手。☗同歩☖7六馬と、この馬に息を吹き返されたばかりか、☗4三成香取りが受けにくく、ここで私は投了した。
以下も指し手は続けられるが、ジリ貧は目に見えている。毎度毎度書くことだが、どんなに魅力的な女流棋士が相手でも、勝ち目のない将棋をダラダラと指したくはない。
蛇足ながら、その投了の局面も記しておこう。
局後の感想戦。
「(☖3二飛の局面で)☗3三歩と打とうと思ったんですけど、先生が席を立たれたんで、その間に気が変わって☗3八歩と打ってしまいました」
と口を尖らせたら、島井女流初段はムッとしたようだった。前回に続いて、またもサインゲットならず。今度こそいただきたかったが、なかなか厳しい。