一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

社団戦最終日、4部LPSA星組は準優勝

2011-10-31 00:21:05 | 社団戦
きのう30日(日)に東京・浜松町で行われた社団戦は、我がLPSA星組は4部リーグ白組で、2勝1敗だった。ただこの1敗が直接対決の千葉工大OB戦で喫したもので、同チームはほかの2戦も勝利し、優勝した。LPSA星組は2期連続の準優勝に終わった。

きのうは所用があって外出していたのだが、5部LPSA月組のR氏から私のスマホに、一戦ごとの速報が入っていた。
まとめて読んでみると、1戦目はLPSA星組、LPSA月組ともに勝ち。
注目の2戦目・LPSA星組と千葉工大OBとの一戦は0勝7敗で、LPSA星組が負けた。まだ最終結果は出なかったが、これでほぼ、千葉工大OBが優勝を手に入れたといってよい。
3戦目は、LPSA星組が6勝1敗。これで4部準優勝を確定させた、とのことだった。
この5ヶ月を振り返って、LPSA星組はY監督の采配のもと、よく頑張ったと思う。全16チーム中の2位、準優勝は、大きく胸を張れる成績である。
選手の皆さんは、将棋が強いのはもちろんだが、将棋愛があった。不断の努力が、実を結んだといえる。ことに最終戦は、2戦目の直接対決で負けて気落ちしていたと思われるが、気を取り直して6勝を挙げたのは、立派だった。
繰り返すが、今期の星組メンバーは、本当に素晴らしかった。その中に私が名を連ねられたことを、誇りに思う。ただ私の戦績が悪く、チームの勝利にほとんど貢献できなかったのが、心残りではあった。
来期、LPSA星組は3部での戦いとなる。いままで以上に厳しい戦いを強いられるが、このメンバーなら大丈夫、十分戦える。
将棋は孤独な勝負。それがひとつのチームになって、みんなで覇を競うなんて、素敵なことだよね。選手の皆さん、今期は熱い感動を、ありがとうございました。また来年、会いましょう。
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きょうは社団戦最終日。必ず勝つ!! でも私は、休みます。

2011-10-30 00:09:42 | 社団戦
日付変わって、きょう10月30日(日)は社団戦の最終日である。4部リーグ白の我がLPSA星組は、現在11勝1敗。追うは同じ11勝1敗の千葉工大OBで、LPSA星組は、勝ち星の差で首位に立っている。
3位は白門棋道会2、4位は東農大OB会で、10勝2敗で続く。5位以下はすでに4敗を喫している。
3部への昇級は上位4チームなので、LPSA星組の昇級はほぼ決定しているが、LPSA星組の目標は昇級だけでない。「優勝して昇級」である。
幸い今期は、メンバーに強豪がそろい、ここまで実力どおりの成績を残してきた。
きょうの天王山は、全3戦の2戦目で、千葉工大OBとの直接対決がある。これに勝った方が優勝だろう。思えば昨年も、5部最終局で1位(LPSA星組)と2位の直接対決があったが、我がチームは惜敗し、準優勝に終わった。Hanaちゃんに「優勝」の賞状を持たせてあげられなかったあの悔しさは、一日も忘れたことはない。
江戸の敵を長崎で討つ。あの悔しさをきょう、晴らす。
私の中では、すでに優勝のイメージが出来上がっている。
残り3戦とも、全部勝つ。勝って、Y監督とガッチリ握手をする。全員で喜びを分かち合う。
表彰式では、今年はAkiちゃんに賞状を受け取ってもらう。そして私のスマホで、記念写真を撮るのだ。
LPSA星組で、このブログを読んでいる選手は、自分が勝つことだけをイメージしてほしい。最後は自分が勝つ。このイメージで、のびのび戦ってほしい。そうすれば、星はあとからついてくる。
では選手の皆さん、浜松町会場で会いましょう!!

…と思ったのですが、きょうはヤボ用があって、どうしても会場に行けなくなりました。このヤボ用は本当のことで、他意はまったくありません。私の身勝手で皆さんにはご迷惑をお掛けし、たいへん心苦しいです。ただ、今期の選手は層が厚い。私が出場してもしなくても、チームの成績にはまったく影響ないでしょう。
私の気持ちは、会場にあります。きょうは一日、選手の皆さんを応援しています。「4部優勝」の吉報を、私は待っています。
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10月21日のLPSA芝浦サロン(中編)・天使か、悪魔か

2011-10-29 00:08:36 | LPSA芝浦サロン
きのう未明、ヘンな夢を見た。棋友のKun氏と二輪車でふたり旅をしていて、高原の宿場町を訪れていた。宿場町の突端が崖になっていて、そこから見降ろす風景が素晴らしい。雲ひとつない夏空が綺麗だった。Kun氏は手持ちのコンパクトデジカメで、いろいろ写真を撮っていた。
その近くの食堂に明石家さんまが出没して、客の笑いを取っていた。
なぜこのふたりが出てきたのか。Kun氏には日頃お世話になっているし、さんまのテレビはよく観ている。よくよく考えればふたりは、夢に出るべくして出たのだった。

(前日のつづき)
「何かスゲーいやな予感がするんですけど」
私は口を挟む。「後手、原始棒銀で来ますよね。私それ、いちばん見たくない戦型なんですけど」
「アッ…!! ごめんなさい。おもしろそうな棋譜がたまたまこれで…。我慢して聞いてください」
中井広恵女流六段が弁解する。
▲7八金△8三銀▲7九角△8四銀。
石高澄恵女流二段は、やはり一直線棒銀だった。
うう~、よりによって棒銀、しかも原始棒銀じゃ、ズバリじゃねえか。自分の血圧が上がってくるのが分かる。中井女流六段、いつも私の愚痴を聞いてくれて天使のようだが、ときどき小悪魔のような言動をすることがある。いまの笑顔はどっちなのだ。
ところで原始棒銀は、かつて中倉宏美女流二段が、LPSA公認棋戦で中井女流六段に挑んだ戦法でもある。宏美女流二段、こじんまりした穴熊よりも、こうした奔放な将棋のほうが、大地を駆けるハーレーダビッドソンのようで、はるかに魅力的である。
…しかし私が沖縄旅行から帰ってきて、もう2ヶ月。いい加減私も、穴熊と棒銀を克服しなければならない。
▲5六歩△6四歩▲6八角△6五歩。
△6五歩で、最初の合議。「受け側」の主なメンバーはTod氏、Kaz氏と私だが、Kaz氏は堂々と「▲同歩」と言った。
あとで分かったのだが、この手順は棋書に載っているという。勤勉はKun氏、というイメージがあるが、Kaz氏の勉強量も相当なものだ。ちなみに私は、棋書をほとんど買ったことがない。
中井女流六段の指し手も「▲6五同歩」だった。このあとも合議制で指し手は進み、これにて一局、というところで合議制将棋は終了。中井女流六段が指し手を戻して、本局の実戦解説に入った。
双方ギリギリの指し手が続き、息が詰まるような名勝負。
終盤、「将棋世界」の検定問題、四・五段コースに出るような局面が現れた。次の一手が地味ながら味わい深い手で、会員の正解者はゼロだった。
プロが心血を注ぎ、精根こめて指した手である。私たちレベルの棋力で簡単に分かるものではない。中井女流六段に正解を教えられたが、さすがに「五段コース」だけあって、なるほどという好手だった。
中井女流六段の講義が終わり、盛大な拍手が起こった。その光景、駒込金曜サロンを思い出した。
蒸し返すようだが、原始棒銀、単純ながらなかなか奥が深い。さすがに馬つき四枚穴熊は攻略できぬが、いや攻略できる人物がひとりだけいるが、いやそれはどうでもいいのだが、とにかく原始棒銀、一発勝負では有力な戦法だと思った。

「大沢さん、Sさんの奥さんが、ファンクラブイベントで『大沢さんによろしく』って言ってたよ」
と、W氏。
「うう…。奥さん、この前のこと、ネに持ってんのかなあ。オレ宏美先生も挑発しちゃったし、かなりの女性を敵に回してるよなあ」
「そうだネ」
W氏が苦笑した。
閉席の9時まで40分ほど時間があるので、各自で早指し戦を指す。私はKaz氏と一局。「5分・30秒」である。
私の後手で、▲7六歩△3四歩▲2六歩。ここで△3四歩は横歩取り系の将棋。しかしどの変化もKaz氏の掌中にありそうだ。やはり相居飛車はマズイと△4四歩。▲2五歩△3三角と決めたので、私は向かい飛車に構えた。
しかし中盤、▲2四歩に△2二歩が「将棋にない手」だった。2三には金と飛車が利いているので、すぐに謝る必要はない。こんな手を指すくらいなら、振り飛車を指さないほうがいい。
私は△8四桂から銀桂交換の駒得を果たすが、先手の玉頭が手厚く、このくらいの得では合わなかった。
本譜も玉頭から攻め込まれて、中押し負け。私は左辺の遊び駒(飛車、金、銀)が祟った。残念な結果となったが、これが私の実力である。
9時になり、濃密なLPSA芝浦サロンは終了。5時からの参加だったがとても満足で、これで3,500円なら、毎週でも通いたいと思った。
…と、持ちあげておきながら、次回の「中井広恵研究室」に私が参加するかどうかは未定である。やっぱり、芝浦通いはキツイもんね。でも、この会が来年も継続してくれることを、切に願う。
「オイオイ、中井先生が出席するイベントでは、大沢さんが休む権利はないからね」
という声があるのは、無視して――。
(11月1日につづく)
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10月21日のLPSA芝浦サロン(前編)・中井広恵研究室

2011-10-28 00:04:02 | LPSA芝浦サロン
LPSAが芝浦に移転したのが昨年10月。今月から芝浦は2年目だ。そこでLPSAは「芝浦移転1周年記念」と題して、通常の芝浦サロンに、中井広恵女流六段を特別講師として投入することを決めた。名付けて「中井広恵研究室」。なかなかエロチックなネーミングだ。
開講日は10月21日(金)、11月25日(金)、12月16日(金)の3回。題材は将棋講座や指導対局、一般対局のワンポイント解説など、なんでもあり。これら中井女流六段の指導には、一切追加料金はかからない。たいへんおトクな企画である。
ひとつ気になったのが12月16日の回で、この時期、私は長崎旅行を予定している。12月の第3土曜日は長崎に行く――。たとえ中井女流六段が登板しても、これは絶対外せない年中行事である。
今年は中井女流六段との長崎旅行を目論んでいたのだが、早くもそれを外された形となった。今回は見送りとせざるを得ないが、今後はさて、どうするか。

というわけで、21日(金)のLPSA芝浦サロンは、島井咲緒里女流初段の担当だった。
田町までのJR回数券が切れていたので、自動券売機で190円の切符を買う。回数券は買わなかった。
午後5時すぎにサロンに入ると、すでに8人の会員がいた。W氏、Is氏、His氏、Tod氏、Kaz氏、Sご主人…。いつものメンバーの中に、Sai氏の姿があった。
Sai氏は大野教室の生徒だが、みんなから話を聞いて、今回芝浦サロンに出向いたものだった。これから芝浦サロンの常連になればいいと思う。
中井女流六段に挨拶。
「遅かったじゃない」
と誰かがいう。私だって、一応仕事らしきものはしているのだ。
W氏以下4人は、中井女流六段の指導のもと、ペア将棋を始めた。私は遅れて入室したSu氏とともに、中井女流六段の指導対局を受ける。繰り返すが、これも無料である。通常だとお代わり料金(1,000円もしくは2,000円)が発生するところだ。
Su氏は振り飛車党なので、Su氏の四間飛車を中井女流六段が受けるという設定。私は戦型自由の将棋となった。
「大沢さん、メールの文章がつまんないんだもん」
中井女流六段から、軽いジャブをいただく。またその一言か、と思う。女性に対しては、たかがメールでも、気の利いた一言を入れなくてはいけないようだ。
指導対局開始。▲7六歩△3四歩。ん…? 中井女流六段の、パールピンクのマニキュアが愛らしい。アートが施されていて、よく見るとハロウィン仕様だ。聞くと、きょうネイルサロンに寄り、オシャレにしてきたという。中井女流六段、とてもよく似合っていた。
将棋は、後手(上手)中井女流六段の誘導で一手損角換わりに進む。大野教室でもそうだったが、相居飛車では、「一手損――」が大流行だ。
私は例によって▲2六銀と棒銀に出る。対して中井女流六段は△1四歩。私は▲1六歩。▲1五銀と出させない△1四歩は有力な手。後手が居玉なので、端攻めに出ても効果がうすいと見ている。
そこで私は▲3六歩~▲3五歩とこちら側から討って出たが、これでは▲1六歩がムダ手になってしまった。
中井女流六段は△7三桂。私は桂頭を狙って▲7五歩。中井女流六段は▲3六銀取りに△6三角と放つ。私は構わず▲7四歩と取りこむ。△3六角なら、▲7三歩成と桂を取りつつ飛車取りになるので、下手十分と見た。
よって中井女流六段は△7四同角だが、ここで▲4七銀と引き締めたのが緩手だった。中井女流六段はすかさず△9六歩と端攻めに出たが、これが存外厳しかった。
▲4七銀では第一感どおり、▲7六銀と立つのだった。これに△6三角引き(再び▲3六銀取り)なら、▲7四歩△同角▲7五銀△6三角▲7四歩と、あくまで桂頭を狙って勝負する。
本譜は徐々に駒損がひどくなり、敗勢を自認せざるを得ない。
「大沢さんもこんな手を指してるようじゃ、まだまだ…」
――ショックから立ち直れていないようですね、と言いたいのだろうか…。
△7四歩と金頭を叩かれ、いまはこれまでと投了。前局はあまりにも早い投了だったが、今回は「(大沢さんの投了も)まあ仕方ないですね」(中井女流六段)という将棋だった。
島井女流初段との指導対局に入る。島井女流初段は髪を黒く戻し、落ち着いた雰囲気を醸し出している。左では、遅れて入室したHon氏が指していた。芝浦サロンでHon氏と隣り合わせになるのは、意外にも初めてだ。
「島井先生、ファンクラブカップ優勝おめでとうございます」
私は祝福の言葉を述べる。
「ありがとうございます。ふふっ」
「大沢さん、島井さんに結婚のお祝い言った?」
Hon氏がワキから口を挟む。
「それは前回来たときいっぱい言ったよ。次は2回目にしたとき言うよ」
「それは…ふふっ」
島井女流初段が苦笑した。
「島井さんと会うのは久しぶりですねえ。というか私、今年初めて芝浦サロンで島井さんに会いましたよ、ハハハハ」
とHon氏。Hon氏はいつも朗らかだが、けっこう見切りは早い。にっこり笑って人を斬るタイプだ。ちなみに私は、グズグズしていて、見切られるタイプだ。
本日の会員は10名を軽く越えている。これも「中井効果」か。6時20分。中井研究室では、大盤解説が始まった。題材は、植山悦行七段と三女との平手戦。三女は5級だが、妙にスジのいい手を無意識に指すことがあるらしい。さすがにカエルの子はカエル、ということか。
島井女流初段との指導対局が終わった。感想戦が終わり、私は対局中に感じていたことを言った。
「きょうの島井先生、とっても綺麗でした」
「えっ…」
「いやホント、私がいままで島井先生を見た中で、いちばん綺麗でした」
戸惑いながらも、ちょっとうれしそうな島井女流初段であった。
中井女流六段の大盤解説は題材を変える。会員を「攻めの棋風」「受けの棋風」に分けて、中井女流六段の実戦を基に、合議制で指し手を決めていく、という趣向である。私は自分の将棋を、攻め五分、受け五分の棋風だと思うが、中井女流六段の指示で、「受けの棋風グループ」に入った。
中井女流六段が、倉敷藤花戦の、石高澄恵女流二段との一戦を並べ始めた。
先番が中井女流六段である。▲7六歩△8四歩▲6八銀△3四歩▲6六歩△8五歩▲7七銀△7二銀。
何か、いや~な予感がした。
(つづく)
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負けた

2011-10-27 12:42:52 | 男性棋士
26日に行われた竜王ランキング戦6組・昇級者決定戦の決勝、大野八一雄七段と伊藤真吾四段の一戦は、伊藤四段の勝ち。フリークラスの伊藤四段は怒濤の12連勝で規定をクリア、来期の順位戦C級2組入りを決めた。おめでとうございます。
いっぽう大野七段は残念だったが、今期の竜王戦6組は、昇級者が5名。つまり大野七段は、もう一度だけチャンスがある。次の勝利を、私は信じています。
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